2004年07月13日 (火)

施主検査

初見後初撮影写真
午前10時からの施主検査に合わせ、早朝6時前に大阪自宅を出る。9時ちょっとすぎの東京着だったため、直接初音すまい研究所には向かわず、上野駅で下車して家を見てから事務所には向かうことにした。
3週間ぶりの現場。シートも取れたという話は豊田さん以前に gumoblog :: shinya さんからも聞いていたので、いざ建物が見えてくる交差点に足を踏み出すときには思わず息を呑み込んでしまう。そしていざ視界に捉えたときには何というか頭の中が何も感想を持たないような状態となった。ま、茫然としていたという言い方があるのかもしれないが、どこかそれとも違う。頭はむしろ感想というか批評心(例えば何か似ているものを探したり比較したりといった)を追い求めていたように思うのだが、そういったものを手繰り寄せられないちょっと情けないような状態に自分はあった。
とりあえず数枚デジカメで撮影し、正面の方にまわると阿部さん&山本さんが作業してるのが見えたのでさっそく声を掛ける。なぜかこのときは声を掛けられる人が現れてホッとしていたのだから自身の精神状態はよほど妙ちくりんなことになってたに違いない。別にその状況を誰に見られてるというわけでもなかったのだから。。しかし、そこで阿部さんとようやくここまで辿り着いたことや暑いこと家族のことなど話しているうちにどうにか落ち着きは取り戻し、初音すまい研究所へと向かうことにした。

初音にはすでに両親に妹と家族も到着していて、軽く挨拶を済ませて再び現場へと向かったのだが、その挨拶で豊田さんに現場を見てきたことを話すと「どうでしたか?」と訊ねられてしまい、先述した頭の回転停止状態から立ち直っていたわけではないので、しどろもどろな返答に。確か「相変わらず見る度に大きさの印象が変わりますね。今回はシート分の容積がなくなった分、ちょっと狭く見えたかな〜」といった、おそらく豊田さんが期待していただろうものからはおよそ見当違いな返事をしてしまった。

040713_check.jpg現場での施主検査は前日行われた建築家検査のチェックリストを見ながら屋上から順に豊田さんらの案内で行われたのだが未済工事箇所の方が多い状況(約70項目)だったもんで、前夜、住宅づくりのマニュアル本「How to make your own Home−ここち良い住まいをつくる」を読んで施主検査の心得みたいなもんを確認しておいたのだが、何だかそういう感じの緊張感は全然なく付いて話を聞くだけって感じになってしまった。で、後ろに付いて回ってる間にも幾つかこちらで見つけた染みとか汚れとか、その他いろいろあったけど、それらは矢原さんに伝えてチェックリストに書き加えてもらったもんで、どれがどうだったかさすがに一ヶ月もあとにこの記事を書いてるもんですっかり忘れてしまった。その辺は完全にダメダメな施主ですね(笑) 母は家路に着いてから「本にもちゃんと書いてあるのに何でちゃんとやらないんだ!」と憤懣やるかたないご様子だったが。。それとまあ、豊田さんや工事の職人さんたちが居られる前であれやこれや細かくチェックするってのもやりにくいことでもあり、職人さんのお昼時を利用して我々施主だけで再度見させてもらった(豊田さんたちは一緒)。大きなチェック事項は別エントリーで個々にピックアップしていく。

−谷中M類栖宅
−10:00〜13:00
−豊田さん、矢原さん、父、母、妹、私

□◇
住宅づくりのマニュアル本「How to make your own Home−ここち良い住まいをつくる」に掲載された竣工検査でのチェックポイントを例に以下にチェック状況を併記。

・建物の内外の清掃、後片付け、整理状況:未済
・仕上げの汚れやムラなどのチェック:設計者に伝達
・クロスのはがれやタイルの目地などのチェック:設計者に伝達
・建具の開閉具合などのチェック:設計者に伝達
・雨戸の扱いやすさや壁との取り合い状況のチェック:設計者に伝達
・照明、スイッチなどの点検:設計者の点検視認
・排水マスのフタを開け、排水状態をチェック:設備設計者が説明
・ガスの出の状況や安全点検など:設計者の点検視認
・エアコンなどの運転状況や性能などの確認:設計者の点検視認
・インターホンや電話などの操作性などの確認:後日自己確認
・水の出や排水状況のチェック:設備設計者が説明
・リモコンなどの操作の説明:電気屋さんが説明

by m-louis : 2004.07.13 09:44
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