2008年02月04日 (月)

地鎮祭の風景

地鎮祭
2003.12.02 11:30, 東京都台東区谷中(谷中M類栖敷地), MINOLTA DiMAGE G400

2月2日、所用により近鉄電車を利用して名古屋まで行った。その道中、二度ほど地鎮祭の風景が目に入ってきたのだが、それを見て改めて地鎮祭っていいもんだなと思った。
理由は別に土地の神(霊)を鎮める神道思想に則りというほど、自分は信心深い人間ではない。ただ単にその空間がまだ「風景」であることを担保しながらも「建築」となることを天に向かって示しているような、それでいて慎ましくも空虚な感じであること。
昨日たまたま読んでいた福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』で出てきた言葉を借りるなら「界面」と言っていいのかもしれない。それは空間上ではなく、時間軸上の話ではあるが、しかし、新幹線ほど速すぎない近鉄特急の車窓からはっきりと目で捕らえることのできた地鎮祭の風景は、地平上の「界面」であるとも言いたくなるものであった。

2003年12月2日、我が家も先勝の日に地鎮祭を行った。改めて「地鎮祭」エントリーを掘り返してみると、近鉄の車窓から見えた地鎮祭風景に較べ、我が家の注連縄(しめなわ)で四方に囲われた領域(祭場)の小ささにはびっくりする。当時はナンチャッテ地鎮祭のつもりだったので全く気にも留めなかったが、こんなにもかわいい感じだったとは! 写真で見る限り、四方約1.5mくらいしかない感じである。そこで気になって調べてみると「地鎮祭の調度品」「地鎮祭などの祭事コラム」などによれば、敷地中央付近に2m間隔でとのことだが、Google イメージ検索で見ると、大小様々のようにも見える。もちろん敷地の大きさにも拠るだろうが、地域差なんてのもあるのだろうか。

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by m-louis : 2008.02.04 23:30
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