2006年05月20日 (土)

根津の葡萄ハウス

VINE HOUSE

これまでにも幾度か書いたが、三鷹金猊居に住んでた頃、子供ながらの自慢は家の庭に実のなる樹がたくさんあることだった。葡萄、無花果、茱萸、金柑、蜜柑、木苺、苺、姫林檎、キウイ、ブルーベリー、、と思いつく限り書いてみたが、中でもとりわけ好きだったのが、ブドウとグミとキイチゴだった(今度はカタカナで書いてみた)。

特に葡萄は子供の頃、葡萄棚が駐車スペース後方一面に張り巡らされ、よく家の屋根にのぼって貪り食べていたものである。その後、いつだったかはよく覚えていないが、父が2台車を持った時期があって、そのとき葡萄が落ちて車が汚れるとかの理由で駐車スペース上の棚は刈り取られ、縮小化した棚を寂しく思った記憶がある(右の写真は2001年夏の縮小してだいぶ経ってからの写真。ちなみにその頃はまだ家を解体することになるなんて思ってもいなかった。奥に見えるのは現在光庭の石灯籠)。

一応、その葡萄は母が気を利かせてくれて、差し木によって今は谷中の家のバルコニーで植木鉢上で再生している。が、実を付けることを期待するならどこかに植えなければならないだろう。父が高齢でそろそろ車を手放すかと言っているので、車がなくなったら玄関前からパーゴラを葡萄棚とする可能性は高い。葡萄棚といえば、もう15年以上前に中国奥地ウイグル自治区のトルファンという町に行ったことを思い出す。この中国でも有数のワインの特産地であるこの町は、町全体が葡萄棚といっても過言ではないくらいにどこにでも葡萄棚が張り巡らされていたのだ(今は違うかもしれないが)。

さて冒頭の写真は根津の曙ハウス跡地から少し北東に歩いたところにある、家壁に葡萄蔓が這う集合住宅である。実は前日、曙ハウス会合のあとに masaさんの案内で通ったところで、もう一度じっくり見に行ってみたくなっていたのである。10月の谷中芸工展の時期にはおそらく谷中にいると思うので、その頃、再チェックしに行ってみねば!である。問題は誘惑に駆られて食べないように注意せねばならぬところではあるが(笑)

by m-louis : 2006.05.20 13:21
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