2006年02月12日 (日)
景観喚問
あさみ新聞でシリーズ化している「悪い景観100景を考え直す」のエントリー。
実は先日からこのブログでも何か書こうと思ってアレコレ書き留めてはいるのだが、どうもエントリーするまでには至れない。すでに検索すれば「悪い景観100景」を公表した「美しい景観を創る会」に対する批判的エントリーは山ほど出てくるし、今更その組織とテーマに対する批判をこのブログでやってても生産的ではない気がする。
ところでヤフーで「悪い景観100景」を検索すると、その4ページ目に「景観100景」というブログがヒットする(2006年2月12日現在)。このブログ、どうやら「悪い景観100景」で取り上げられた情報をまるごとコピーして、コメント+トラックバック歓迎の体制を取って行こうとしているもののようである(作者不明)。
実は最近、ブログの可能性というのは情報発信のそれと同時に情報の受け皿としての機能も重視すべきと考えているのであるが(っていうか、実は一つお仕事でもうそういうことしてるし、阪急コンコースのブログだってある種その路線だし)、このブログも云わばその延長線上のブログと言える。
で、現実を見れば「美しい景観を創る会」も最初からこの仕組みを作ってしまっていれば、そんなに全体枠としての批判を受けることもなかったろうし、純粋に一個一個の個別事例に対して、賛否両論をデータベース化して行けたのだ。その意味で考えるならばこの「景観100景」というブログは「美しい景観を創る会」に対する嫌がらせとして存在しているのではなく、むしろ真性のフォロー部隊と言ってもよいのではないか?
てなわけで、谷中M類栖でも今後は取り上げられた「悪い景観100景」に類する主旨のエントリーをするときには「景観100景」ブログに賛否問わず積極的にトラックバックして行きたいと思っている。おそらくはそうした個別事例に対して複数からなる個別視線を集積していくことこそが唯一このテーマの生産的有り様であろう。
ちなみにこのエントリーのタイトルは当初書いていた非生産的主旨、即ち「景観とはなんぞと心得とるのじゃ!」を書いてしまいそうになってたときに付けようとしていたタイトルである。そこではヒューザーの小嶋社長やら伊藤公介元国土庁長官の名前と「美しい景観を創る会」を並べて語ろうとしてしまっていたのであるが、まあ、その辺のところは「きっこのブログ」にでも任せて、このエントリーのタイトルにその名残だけを残しておこうと思う今日この頃なのである。
■「悪い景観100景」関連リンク ←随時追加予定
・あさみ新聞: 悪い景観100景を考え直す
・あさみ新聞: 悪い景観100景(2006.01.07)
・あさみ新聞: 悪い景観100景を考え直す(1)(2006.01.24)
・あさみ新聞: 100景を考え直す(2)(2006.01.26)
・あさみ新聞: 美しい景観 神戸シンポジウム(2006.02.03)
・あさみ新聞: 美しい景観 神戸シンポジウム(その2)(2006.02.11)