2006年01月22日 (日)

無邪気な Kai-Wai フリッカーズ

GPS11:00 谷中M類栖集合+しばらくM類栖宅内ご案内
12:00 谷中のどこかでランチ
13:00 谷根千散策&撮影タイム
17:00 谷中ボッサで一服&雑談
18:00 解散(以降、自由)

こんなスケジュールで計画された谷中散策ミニオフ会。
実際は Kai-Wai 散策の masaさんが持参された GPS によって測定された移動平均時速2.8km/h(すなわち分速47m=1秒で1m歩いてない)というおそるべき牛歩の歩みでランチタイムが14時ギリギリ前と遅れつつ、また最後の落ち着きどころに想定していた谷中ボッサが満席でやむなくデニーズとなりつつ、しかし、前夜のあれだけの雪から考えれば幸運としか言いようがない撮影日和に恵まれ、待ち侘びた1日が実現した。

masa at M-Trap集合時間の11時少し前、家の前で雪掻きしていると masaさんが最初にやってきた。私が初めて Kai-Wai 散策でコメントしたのが2005年2月24日の「ジオラマ上野桜木」のエントリー。それからもう間もなく1年が経とうかというところで、次こそは次こそはと言っていた初対面の日を迎えることができた。でも、正直言うとまだ1年経ってなかったの?という感覚の方が強い。masaさんから差し出された手に当たり前のように握手してしまったが、もうずーっと前からの知り合いだったかのような、ネットで知り合った人とこれほど違和感なく出会えたのは初めてのような気がする。まあ、こんな写真こんな写真を見ていたせいもあったかもしれないが(笑)

nodoca at M-Trap続いて nodoca iblognodocaさんが谷中6丁目交差点の方からやってきた。ひょっとして上野か日暮里から?と思いきや、交差点の先のコンビニに先に寄られていたのだという。というか、コンビニだけじゃなくて、一乗寺の脇ですでにこんな写真こんな写真も撮られていた。
nodocaさんとはいつからお付き合いが始まったのかはっきりしない。いずれにしても出会いの場は flickr。ということは自分の開始月を考えると長くとも半年くらいのお付き合いってところか? しかし、nodocaさんは私とは違って flickr の表示アイコンに自分の顔を貼り付けておられるので、コメント等やりとりしてると直接話してるような錯覚を覚えることがある(手をアイコンにしている私が nodocaさんにどう映っているかはわからないが)。そんなわけで nodocaさんが現れたときもこれまた違和感なく、すなわち違和感ないネットの出会い第2号が第1号の出現から間髪入れずに現れたのである。

mistubako in front of M-Court最後に Abejas e Colmenasmistubakoさんがニコニコしながら坂を上ってきた。今すぐ山登りに出掛けても不自由しないくらいのフル装備態勢で(笑)
日曜日のこと」として mitsubakoさんにはすでに書かれてしまっているが、もうかれこれ10年来のお付き合いで、しかし基本は何らかのプロジェクト絡みで時間と場所を共有することの方が多かった。だから、私もまたこんな形で時間と場所を共有することになるとは想像すらしなかった。というか、この日の二人は旧来の本名に「さん」「君」を付けて話す二人ではなく、mistubako と m-louis だったのである。
・・とここまでの記述でお気づきの方もおられるかもしれないが、私は mitsubakoさんのスペルの t と s の位置を交互に入れ替えて書いている。コレ、実は blog と flickr で異なるもんで、それぞれの場で書く分には問題ないが、こういうところで書こうとすると「蜜箱」「霧雨箱」どっちを書いてよいのやら? なので、この後も基本的には交互に書いて行こうと思う。

さて、同行者の紹介だけで、既に得意(?)の長文化の傾向を見せ始めているが、このエントリーでは谷中のどこを歩いた等の話を書くつもりはない。私の場合、ブログタイトルに「谷中」の看板を出しておきながら、現実的に去年は4回しか谷中に来ていないし(そのうち2回は1泊のみ)、mistubakoさんからは「半住民のはずなのによそ者っぽい」と揶揄されてるような有り様なので、今回撮り溜めた写真で以て谷中の話をググって裏を取りながら小出しにしていこうと画策しているのである。

とはいえ、そんな半住民よそ者視線で Kai-Wai 散策の真似事のようなことをしたところで面白くなるわけがない。それは masaさんと一緒に町中を歩くことで尚一層痛感させられた。mitsubakoさんが「まるで自分の町内のように体の中にこの街の地図が浸透している」と書かれているように、masaさんご自身もまた優しく町の中に溶け込んでおられるのである。それを証拠づけるように masaさんは人が住まなくなってしまったところは興味がないんですよと言っておられた。私はそれを聞いて Kai-Wai 散策の「界隈」という単語に人の生のようなものを感じずにはいられなかった。もしこれが「周辺」だったならば、それは単に場所を起点とするだけの言葉で、例えばその場所が廃墟であったとしても散策の対象となっていたであろう。しかし、廃墟に「界隈」という言葉は似合わない。そして、にもかかわらず、masaさんが「界隈」を「Kai-Wai」としている点に、もしかすると「Kai」には「会」や「懐」の意味があったり、「Wai」には最も人間くさい「猥」の意味が込められているのかな〜と空想を巡らせてしまった。

ちなみに mistubakoさんは「わたしにとって初めて、デジタル一眼レフで撮影する方々と同行の1日がはじまった」と書かれているが、それは私にとっても同様であり、と同時に私にとっては初めて本格的にデジタル一眼レフを肩からぶら下げて町を撮り歩いた日でもあった。何というか、この一日によって一気にカメラを使い古した感がある(事実、いつおかしくなったのか定かではないが、買って間もないカメラのフラッシュが作動しなくなるというアクシデントにもいきなり見舞われてしまった)。ただ、カメラ自体に対する所感はまた別の機会でエントリーしたい。

Y*nmmそれにしてもまず面白かったのが冒頭でも触れたようにこのデジ一眼+GR 撮影部隊の進みののろさである。移動平均速度ですら2.8km/h であるところに以て、全体平均速度に至っては0.9km/h(食事時間は含まれていないらしい)という数字。日常、私は常に撮影のために同行者を待たせることが多いのだが、それでも大急ぎで撮っているつもりなのである。ところがこの日はかなりゆっくり撮ったつもりでも、気づくと先頭に立っていたりする。flickr 仲間と何度かオフをされてる nodocaさんでさえも、こんなことは初めてですよ!とのこと(笑)
谷中M類栖を出て1時間ほど過ぎたあたりで(といっても、その時点でまだ1kmも歩いていなかったのだが)、nodocaさんがコンパクトフラッシュのメモリーカードを我が家に忘れてることに気づかれる。というわけで、彼には一人取りに戻ってもらったのだが、その間も誰一人「待っている」という感覚なく、思い思いの撮影に耽っていた。

Y*nmmそして、もう一つ面白かったのが、おおよそみんなの撮りそうなものというのがわかってしまうということ。あ、コレ、mitsubakoさんが撮るだろうなと思っていると案の定撮ってる。それを後ろから見て「mistubakoしてますね〜」などと言いながら、私はひたすらそうした姿にレンズを向けてシャッターを切っていた。
nodocaさんに対しても然り。
ただ、masaさんはちょっと微妙にわかるようなわからないような、、それは彼が flickr ではないからなのか? いずれにしても flickr によって私は mistubako style、nodoca style なるものを感じずにはいられなくなっているのである。

ただ、同じく flickr である自分自身はどうなのか?というと、それがいまいち掴めない。彼らの口からも決して m-louis style という言葉が聞かれなかったように、どうも自分で自己分析する限りにおいても、m-louis style な対象となるものが曖昧なような気がする。言ってしまえば、mistubako style なものも、nodoca style なものも、あるいは isado style なものも無節操に撮ってしまっているというか‥‥。
それでも「m-louisさんらしい写真」という言葉は聞かれるかもしれない。としたとき、おそらく私の撮影個性なるものとは、一つには覗き魔の視点で撮られているもの、もう一つはどこにおいても旅でもしてるような、しかし、だからといってそこで捉えているものはその旅する場所の場所性ではなく、ひたすらその場所にいたときの「時刻確認をするための写真」という気がしてならない。
さきほどカメラ自体に対するエントリーはまた別の機会にとしているので、ここでは一言だけにしておくが、だから、そういう意味においても、私はデジ一眼不適任者である可能性は極めて高い。それは購入前からすでに感じていたことでもある。

御託を並べる悪い癖もだいぶ長く続いているので、この辺でこのエントリーは終わりにしておくが、しかし、この平均速度0.9km/h のオフ散策は「スローライフ」なんていう今時な言葉もぶっ飛ばすくらいののろさで皆が勝手気ままに無邪気な時間を送れたことが一番面白かったところではないかと思う。それもそれを演じているのが皆30歳過ぎた(一人はもうすぐ還暦)全くバラバラな世界の大人たち。それだけでも未来は明るい。

mnmm with Untitled+GFWP

解散間際、谷中M類栖で祖父の屏風絵に挟まれて、買ったばかりのリモコンを使っての記念撮影。そんな幸せタイムのあとに待っていたのは、地獄の夜行バスだった(泪)

by m-louis : 2006.01.22 11:00
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