Kai-Wai 散策でも「根津のブラックホール」「曙ハウスの階段」と二度にわたってエントリーされているようにこの場所は谷根千界隈を徘徊する者ならば一度ならずとも足を止めずには居れない場所だろう。実は谷中M類栖に住むようになってからでいいかとこれまでそれほど積極的に谷根千界隈を撮影してこなかった私でも2004年3月、まだ人が住んでいた頃の曙ハウスを撮影している。
阪急コンコースのときのようにこれからネット上で解体を惜しむエントリーが続出するのだろう。Kai-Wai 散策からの二次情報(参考:森まゆみ著『不思議の町 根津 』)によれば、曙ハウスは金の星社の創始者・斉藤佐次郎が大正末期から昭和初期にかけて建てたアパートのうちの一つとのこと。
金の星社は大正8年11月に設立され、業界で最も長い歴史を持つ子どもの本の専門出版社。会社案内を見ると「初代編集長の野口雨情をはじめ、島崎藤村・有島生馬・若山牧水・中山晋平・本居長世。沖野岩三郎・岡本歸一・寺内萬治郎といった児童文化のそうそうたる先人達と共に、日本の近代的児童文化の成立をリードしました」とトップページからはちょっと想像しがたい奥深さを持った出版社であることが窺い知れるが、こうした繋がりを書き記すことで、曙ハウスへの弔いとしたい。
追記)一時的に以下テキストを本エントリー冒頭に記し、告知のため日付変更してました。
Kai-Wai 散策の masaさんが曙ハウスの完全解体を受け、内部の様子まで公開した追悼記事「曙ハウス」をエントリーされました。このエントリーは1月30日に書かれたものですが、一時的に日にちを変更してしばらくの間、インデックスページのトップに持ってくることにします。是非、Kai-Wai 散策の「曙ハウス」エントリーにアクセスしてみてください。masaさん、本当に御苦労様&ありがとうございました。
そして、曙ハウスにも「ウトガリア」という言葉を贈ります。拝。
■曙ハウス関連リンク ←随時追加していく予定
・東京衛生博覧会: 曙ハウス(1999.10.03)
・Kai-Wai 散策: 根津のブラックホール(2004.06.04)
・Kai-Wai 散策: 曙ハウスの階段(2004.10.02)
・Dragon Tips: 曙ハウスが消える!?(2005.03.03)
・ふミひコ的電脳世界観: やっぱり無人になってました(2005.11.29)
・環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発: 東京文京区根津の「曙ハウス」(2006.01.30)
・Kai-Wai 散策: 雨の根津の路地で(2006.02.02)
・ハッピーハウス: らなよさ スウハ曙+曙ハウス さよなら(2006.02.02)
・アセテート編集者日記: スウハ曙逝く。。。(2006.02.05)
・Kai-Wai 散策: 曙ハウスの路地で(2006.02.06)
・Kai-Wai 散策: 曙ハウス最後の日(2006.02.08)
・Kai-Wai 散策: 曙ハウス(2006.02.10)
≪ 閉じる