2004年09月28日 (火)

谷中 くいものや もへい

人が来訪したときに食後のニオイが残っていることを母は嫌う。我が家のキッチンが閉鎖的なのはそうした面への配慮から来ている。しかしこの日、初音すまい研究所との打合せ(※) が午後から我が家の和室であるとなると昼食は外でという話になってしまうのだから、考慮を重ねた間取りもぶっ飛びだ。

谷中 くいものや もへいで、この日は父+母と言問通り沿いの「谷中 くいものや もへい」へ行った。先日は夜だと高いということで入らなかった(※) が、8月末にオープンしたばかりの店で父+母はすでに1回行ってるらしい。 <非日常をテーマとしながら、居心地のよい空間で沖縄出身の店長が「医食同源」をテーマに炭火焼と沖縄料理でおもてなし!>とのことだが、私が食べた日替りランチ(けんちんうどんと鉄火丼)はデザートのサーターアンダギー以外、沖縄っぽさはなかった。父+母が食べてたお重セットも同様で、沖縄を楽しむなら夜なのかもしれない。

むしろこの店で気を留めるのは店内外のイン・エクステリアだろう。
道路際にはちょうどうちの光庭三角形の尖った方が切られたような形の前庭がある。庭を眺める視点が二方向なので、うちとは柵の配置が違ってくるがサッシを挟んで店内外を跨ぐ縁台があり、サイズ的にも参考になりそうだ。

庭の様子植栽は龍の髭を河原に見立て、玉砂利の敷かれたところが川、トクサの生えているところが島のように見受けられる。隣地との境界には本物の竹か笹の塀。その手前に高木を数本。やはり視点が異なるとサイズが似ていても構成そのものがまるっきり変わってくる。

店内も掘り炬燵仕様の座席の間に移動可能な板を挟み込んだり、他、衣紋掛けを突き出した壁との隙間に収まるようにしてたりいくつか工夫が見られる。庭の様子は店内から見た場合の方が参考になるかもしれない。サッシにはブラインドが使われ、雪見障子のように半分降りていて、それは非常に良い感じ。うちの場合、ピアノの反響問題があるためカーテンを選んだが、紫外線を避けるためにいつも閉じられてしまいそうなことを考えると足下だけでも見えるブラインドやロールスクリーンが羨ましく思えてしまう。

by m-louis : 2004.09.28 12:36
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