2006年04月08日 (土)

黄砂の灰塚ダムとコウノトリ

HAIZUKA DAM*yellow dust

灰塚ダム試験湛水」「雪の灰塚ダム」と定点観測化し出した灰塚ダム。
今回は「黄砂の苗代」でも予告したように、ある意味貴重な黄砂の日の定点写真ということになった。この冒頭の写真はまだそれでも視界が開けている方だが、flickr にアップした写真の中には遠方がほとんど見えない写真もある。また広島第6区の民主党議員佐藤こうじ氏の「再起」ポスターだけが近景でくっきり見えてる写真などをご覧いただけば砂塵が如何に舞っていたかが見て取れるはずだ。

それと黄砂ではないが、PHスタジオというアートチームが灰塚アースワークプロジェクトの一プランとして取り組まれていた「船をつくる話」がいよいよ完結(?)したようで、別の船に引かれて展示場所(?)に移動し、お披露目イベントのようなことも行われたようだが、これについてはノータッチだったので、興味のある方はこれまでのリンク先を辿っていただければと思う。

ところで今回のダム見学ではひょっとするとダム堤体も見られるか?と思っていたのだが、工事の再開によりその区域は通行止めとなってしまっていた。去年の夏から行われてきた試験湛水は3月7日に最高水位であるサーチャージ水位に到達し、3月13日より常時満水位までの水位降下を開始。つまり一旦満タンになるまで溜めた水を堤体のゲートから放水し始めたわけだが、その様子は3月中一般公開されていたらしく、妻の幼馴染みの友人が携帯で撮った写真を送ってくれたので、それを以下に掲載しておく。

そういえば前回の帰省時、義父が「鴇がおる」などと惚けたことを言うので困っていたのだが、実はそれが鴇ではなくてコウノトリを差していたことが今回わかった。ダムのビューポイントには「コウノトリを観察する際の注意事項」なる張り紙があって、自治体の公式サイトには「コウノトリ情報」なるページも用意されていた。残念ながら今回コウノトリにはお目に掛かれなかったが、義父は本当かどうかはわからんけど何度か見たらしい(笑) 実際、我々以外にもコウノトリを見に来ているらしきダム見学客には何度かすれ違った。

ところで後日の夕方ニュースでたまたま見たのだが、兵庫県豊岡市には兵庫県立コウノトリの郷公園なるところがあって、そこでは野生のコウノトリと共に繁殖飼育させたコウノトリの放鳥・野生復帰を試みているらしい。しかし、これは灰塚でも同じ事だが、やはりある種の観光目的と化している部分があって、住民にもコウノトリにも「自然保護」の名の下に何某かの押し付けが発生しているように見えなくもなかった。
山本アナがこの問題は難しいとしきりに言われていたが、「景観」問題と同質のところで手放しには歓迎できない話である。

by m-louis : 2006.04.08 15:51
comment

flickrの方も見てはいるのですが、なかなかコメントがしにくいというかしたくないというのが本心です。悲しいな…とにかく。ここまで実現化されてしまうとなんだか呆然としてしまいます。とくに、ずっと足を踏み入れていない者にとっては浦島太郎状態ですし…。よけいに違和感があるのかも。旧灰塚小学校とか、あの頃の風景はもうひと昔前の私の心象でしかないのですよね…。しょんぼり。

by mitsubako : 2006.04.14 12:38

>mitsubakoさん
まあ、アースワークプロジェクトが続かなくなってから工事が一気に進みましたからね〜。ただ、考えてみると総領町民と結婚した私にとっては、この地帯は「灰塚」よりも「総領」の方が思い入れが強く、灰塚ダムの方は余所の世界で起きている話という感覚です。対して我が総領の方はそうは変わらずにいてくれる(庄原市に吸収合併されたこと以外は)ので、まあ、心のふるさととでも言うんでしょうか? そんな気分で年に4、5回は帰省してます(むしろ谷中の方が「帰省」って感覚は薄いんですよね)。

by m-louis : 2006.04.14 16:57









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