2004年04月27日 (火)

第23回打合せ: 丸太列柱

1Fに設置する三鷹金猊居の古材・丸太を使った列柱の扱い方に関しては、これまでは3本立てるということで想定されてきていたが、先日の見学時に私が何の気なしに3本あると重たいかも?と零したことから、豊田さんも2本という方向で検討され始め、この日にはむしろ2本の方が列柱まわり一帯の空間が広がるから望ましいのでは?という判断になられていた。
さて、この丸太の本数、果たしてどうなることやら?
詳しくは追記にて。

□◇
豊田さんの考え方では3本並ぶ列柱の真ん中を抜くのではなく、一番光庭側に近い階段上がって曲がるところに位置する丸太を抜く。なぜその一本かというと光庭側に面するサッシ(黒色)が4枚合わせの引き戸式でそのサッシの縦の線があまり広くない間隔でしつこく続くので、そこに丸太の黒っぽい線までが加わってしまうとさらにうるさく重苦しいものになってしまう。また展示空間側からそちらの方向を見たときにも部屋の隅の部分が丸太と被ってしまって奥行きの深さが感じられなくなってしまうというものであった。

ただ、母というか、高齢者にとっては手摺のない1F階段および舞台廊下の角に丸太が一本立っていてくれるというのは精神的にそこから落ちないという安心感を与えてくれるようで、そういう意味では角部分の丸太に意味がないわけではまったくない。

また、私も3本は重いと言っておきながら、実際2本になった模型や現場で2本3本立ってる様子を想像すると、2本にしてしまうと確かに軽くはなるのだが、丸太の強烈な印象が一気にスッこけてしまうような気もしてしまうのである。というのも、まだ1F西側に丸太があるのであれば天井高も3.5mはあるので居丈高に天井に向かって屹立しているようでよいのだが、3mしかない東側だとどうも貧弱な感じになってしまいそうな気がしてならないのだ。祖母の生家の山から切り落としてきた、言ってしまえば御柱のような(実際、祖母の出身は上諏訪であるが)梁柱に我々が求めた象徴性が空間的調性を求めて数を少なくすると失われていきやしないか?というのが私の一番の心配である。

というわけで、この件に関しては慎重を期す必要もあり、丸太を搬入する5/10(月) の週に私も再上京して現場で実際に丸太を立てながらどっちにするのか決めるということになった。

by m-louis : 2004.04.27 16:12
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