2004年12月15日 (水)

家族の肖像:設計カルテ

去年の5月、豊田さんとの計画が始まった初期段階で家族全員()への宿題となった設計カルテをまとめてアップしてみた。設計カルテとは豊田さんが私の住む大阪に来阪され、最初に行った打合せのときに持参されたアンケート用紙で、冒頭「このカルテは事業・設計をより細かくスムーズにすすめる際に資料となる簡単なアンケートです」と書かれた通りのものである。
もちろんこれに建築家がまるごと左右されることはないだろうが、やはりこれから設計しようとしているこの家には、他ならぬこの家族が住むのだからその面々の輪郭を朧気ながらでも掴んでおくというのは大切なことに違いない(特に豊田さんとは4月に初めてお会いしたばかりだからして)。

実際、このアンケートをやってみて、意外に家族の知らない面を初めて知ったり(例えば父が子象が好きだったこととか)ということもあったし、また自分自身の志向・嗜好を整理するのにもよい機会であった。ただ、もちろんこうしたアンケートの常で、このアンケートの回答に対して、家族全員必ずしも正直にすべてを書き出しているという保証はない。というか、私の目から見てもう少し本音を書かんかい!と思うところもなかったわけではないが、それでも半ばお見合いして初デート後みたいな豊田さんにとっては手掛かりとなる情報もそれなりに集まっていたと思う。

なお、私が今回ブログ上で再構成したアンケート結果は、ある程度こちらで手を加えて編集したものになっている。と言うのもアンケート用紙上で幾つか好きなモノ嫌いなモノを問う設問があり、嫌いなモノまで問うことを面白く思った私が回答事項を追加して、家族皆にその分も書いてもらうようにしていたのだ。だから今回その分を別途追記スペースでリスト化し書き加えることにした。
また、アンケート用紙に「中にはプライバシーに関わる項目もありますので、ご記入できる範囲でお願いします」とあったのと同様、ブログ掲載にあたってもプライバシーを侵害する可能性のある回答の掲載は控えるようにした。ただ、何となくそれぞれ登場人物たちのキャラクターをアイコン的に掴んでもらいたい狙いもあって、家族全員の肖像となるような画像を愛嬌半分載せてしまった。とりあえず現在のそれぞれの姿がダイレクトには伝わらないようなものを選んだつもりだが、何だかイラスト組の方の画像がかえって現在のそれをダイレクトに伝える結果となってしまってるような気もする。

また、私の方からお願いして豊田さんにも書いてもらっていたので(半ば自己紹介代わりになるということで)それも併せてアップさせてもらった。イメージ画像は下足入れのスリットミラーに朧気に映ってるご本人の画像だが、このくらいであればご愛嬌のうちに入るだろう。一番怒りを買いそうなのはたぶん私の妻である(笑)

by m-louis : 2004.12.15 06:10
comment

多少、覗き趣味的な心情を持って登場人物を読ませていただきました。

失礼ながら、m-louisさんは私より年上かなと思っていたのですが、私のほうが年上でした。いろいろと考えが「青い・甘い」自分を尺度に考えてはいけませんね。

 ちなみに、私は建築家の豊田さんと同い年ということになります。

我が家も設計に入る前に自主的に建築家に住人データを提出しましたが、非常に簡単なものでした。

by garaika : 2004.12.16 08:37

実は今回のエントリー、garaikaさんの以下エントリーに感化されて書いてました。

http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/3af59b1d529e8f5062e599b888cbb141

まあ、私のところはいつもの常で度を超えたボリュームとなってしまいましたが、、

年齢に関しては私も私の方が若いだろうと思っておりましたが、私の場合はかなりの特殊例だと思います。云わば、たまたま役割上なってしまった施主でして、なるべき時機が来てなった施主ではありません。そういう意味では garaikaさんのご年齢は適齢なのではないかと思われます。また、私個人としましては、そうした施主適齢と思われる年齢を迎えた建築家にお願いできたということは非常にラッキーだったと思っています。まだ私自身はその入り口に差し掛かったばかりか?という感じですが、家作りにおいては「死生観」を持って臨めるかどうかということが最重要課題であったような気がしてなりません。最もそんな適齢の頃が男は厄年なんですけどね(笑)

garaikaさんのところの建築家さんのご年齢はお幾つくらいなのでしょうか?

by m-louis : 2004.12.16 17:42

私が依頼した建築家は私より4才年上です。

こうした関係の場合、少し年上というのがいいように思います。最高意思決定者の施主とはいえ、建築家にはいろいろと教えてもらうことが多いですし。

 かといって、あんまり年上だと感性が合いにくいでしょうし、逆にあんまり若かったりすると、家庭生活の経験値が低いだろう、なんて思ったりして、ぎくしゃくしそうです。

by garaika : 2004.12.16 18:13

さっそくお返事いただき、ありがとうございました。

4歳年上ですか、、そのくらいはちょうどよさそうですね。

前任建築家は同じ歳だったのですが、それが色々と話を難しくさせていた要素の一つだったようにも思います。ただ、それ相応の年齢に達して、たっぷり準備勉強して自信あるはっきりしたヴィジョンを持っているなら年下に依頼した方がうまく行くというケースもあるかもしれませんね。

若手建築家もどこかで経験積んで行かないと育たないわけですから(まあ、大抵はまずは身内が実験台というケースが多いと聞きますが)。

by m-louis : 2004.12.16 18:38









cookie:






現在コメントはブログ管理者の承認後に反映される形を取っております。
▲PAGETOP