2004年04月15日 (木)

スプルースと栂

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スプルース
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初音すまい研究所からスプルースと栂のサンプル材着。
昨日の打合せ(※) の席上で発覚したらしいのだが、豊田さんはサッシ等の枠・付額縁には木地仕上げのところにはスプルース材(※1)を、ペンキ塗装するところには栂材(※2)をというように想定していたのが、すべて栂材を使うということで見積もられてしまっていたとのこと。 スプルース材の方が若干単価が高いので、ここで材変更すると総見積額がウン万という単位で変わってくるがどうしようか?ということで確認の電話もあった。 話を聞いてる段階で、では和室のある2階をスプルース材、3階は見積もりのまま栂材でどうか?と考え始めていたが、豊田さんも同じように考えていたご様子。スプルース材の方が栂よりは軟らかく、微妙な細工がしやすいんだとか。。

ただ、電話後にサンプル材を見ながら妻と話していたら、何で日本間の部屋に外国の材木を使うっぴ? 私はこの2つだったら栂の方が好きだっぴ(`Θ´)といういたって即物的なレベルでの見解を示され、そりゃそうだ、自分はこのサンプル自体が枠・付額縁として使用された状態というのを全然考えてなかったってことに気づかされた。で、オラ的にはまあ、木目がすっきりしてるという意味では障子なんかに使うとしたらスプルースかな〜。そういえば、母は電話でスプルースがピンクすぎやしないか?と言ってたな(^^;)

各材については先日買った(※) CONFORT の『素材・建材ハンドブック』が役立ちそうなので追記にて。


□◇
※1)スプルース / スプルス[Sitka Spruce]
府中家具「木材図鑑」のページでわかりやすく紹介されているが、ここでは CONFORT の『素材・建材ハンドブック』から引用しておく。

CONFORT『素材・建材ハンドブック』より
スプルースは樹種が多いが、日本でスプルースといえば、普通、シトカスプルースを指す。シトカはアラスカにある地名。アラスカヒノキとも呼ばれるが、エゾマツの仲間である。白色に近く、目がつんでおり、材質は均一、軽量で、あまり割れたりさけたりせず、細工がしやすい。日本では障子などの建具をはじめ、鴨居や敷居、出窓の甲板、枠板など高い耐久性が必要でないところに使われる。集成材用心材や突板、ピアノの鍵盤にも。

※2)栂[つが・とが]
高校のときに益荒雄ファンってことで親しかった友達の名前が栂野(とがの)だったんだよね。と、それはともかく、サイトでの紹介は「木材図鑑」のページにて。
CONFORT『素材・建材ハンドブック』より
ツガともトガとも呼ばれる。本州中南部、四国、九州から屋久島、とくに長野、高知、静岡、宮崎などに多い。天然材がほとんどで、年月を経ると節や落雷の傷から芯から腐り始めるため、倒れる前に間伐する。硬さや木目を生かして、長押、敷居、鴨居、縁甲板などの内装材、構造材に用いられる。関西では「栂普請」といって良材は高級材として扱われる。

by m-louis : 2004.04.15 14:24
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