2004年02月29日 (日)

建方見学 - 裏手にまわって

敷地の裏側をまわる前にそういえば敷地北西側にお住まいの永松さんご夫婦と会った。
地鎮祭時のご挨拶ではご不在だったので、改めて建築家が変わった旨を話して、豊田さんを紹介。といってもお隣の柏山さんとは親子関係なんで話はすでに行き渡っていた。
永松邸はうちの建物でほとんどが影に入ってしまうものの、好意的に完成を見まもってくれているようだ。ただ、現場付近に昼食後のものと思われるゴミが散らかってることを指摘されてしまい(^^;)、それに関しては豊田さんがしっかり伝えときますとのこと。

040229_1017_tatekata.jpgさて裏側。
柏山邸の横の細い路地を入って、まずは柏山邸と永松邸の間からどのように見えるかを確認。
続いて、浅見邸の駐車場からも見てみようとしたが、そこからは我々の背の高さでは何も見ることができなかった。
道をしばし奥に入っていくと途中からタラップにかかる屋根の部分だけが見えてくる。その後またしばらく見えなくなって、ぐるっとまわって法蔵院のあたりまで来るとちらっとタラップ屋根が見える。040229_1028_tatekata.jpgしっかり見るには法蔵院の中のお墓のあるところまで行かないとって感じか? しかし、我々がタラップを上り下りしたり、滑車を使って荷物の上げ下げをしてる様子はおそらくそこからは丸見えで、案外お参りしてる人からは何やってるんだ!アレ?と気にならずにはいられなくなってしまう雰囲気かもしれない。そういえば墓場からは母の部屋の上部あたりまでが見えるということは母の部屋からも墓場は見えるということか?(^^;)

040229_1041_tatekata.jpg一乗寺の東側を抜け、今度は言問通り沿いのセブンイレブンやルネ上野桜木のある方へ。
こちらからの見え具合は実質正面よりもこの角度から見た面がファサードと言いたくなるくらい全体像がよく見える。正面は言問通りが狭くて引いて見るというほどの距離が取れないし、言問通りの谷中六丁目交差点が若干折れているので、東からの視界が大きく開けているのだ。それは言い換えれば、うちの2階バルコニーや3階両親の部屋からの見晴らしが良いということを示してくれる。
しかし、こちらから見ても何よりも目立つのはタラップだ。本当にタラップで何かやってるとどこからも丸見えだと思って間違いない。とはいえ、このタラップのおかげで間違いなくファサードが無理なく表情を持ってくれたし、第一、豊田案以前の一乗寺の壁と平行して2、3階まで立ち上がる案になっていたとしたら、相当に重苦しい印象を与えてしまっただろう。豊田案の大胆さもさることながら、案外それをあっさり受け容れた我が家の判断力もこの件に関してのみはあながち捨てたもんじゃないなと思う。

まだ完全に確定していないサッシュの色の取り合いについても話し合う。
お寺側にシャイングレーのサッシュとその色に近い感じのガルバリウムの波板鋼板を組み合わせることは確定しているが、果たして正面を黒のサッシュにしてよいものなのかどうか? まずお寺側と正面でサッシュの色が違ってしまうことを豊田さんは気にしておられ、私はその場では言わなかったが黒サッシュとALCパネルの白吹付が武家屋敷のような雰囲気になってしまいはしないか?という心配が多少はある。無難なのはすべてをシャイングレーのサッシュにしてしまうことだろうが、その場合、シャイングレーが遠くから見て光に当たったときにどう見えるかが問題だ。シルバー系のように白く飛んでしまうと、最近小ざっぱり系若手建築家の間でありがちな如何にもな建築で終わってしまう。もちろん古き良き近代建築には白壁+黒サッシュの取り合わせは多く見られるが、今回の場合の黒の利用は若干挑戦といった意味合いが強くなるんじゃないか?(外したときが悲惨)と思う。

by m-louis : 2004.02.29 10:17
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