2004年02月03日 (火)

上棟式の日取り

上棟式(※1)の日取りを豊田さんはしっかり足場の整う3月半ばあたりで望まれていたが(その方が我々が実地に立っていろいろイメージを膨らませやすいため)、山本さんからはその時期に現場に踏み込まれると工事進行上妨げになりかねないというお話。そこで波板型の鉄板床が入った直後ならということで、3/6(土)の大安日になった。ちなみに父は高所恐怖症で、棟にあがるのは遠慮するんだとか(父の高所恐怖症話、初めて聞きました)。

上棟式には鳶職人と鉄骨屋さんが参加。お祝儀として職人さんたちにそれぞれ1万ずつ、親方は2万というのが東京の相場らしい。地方に行くとそれが半分くらいになる様子。それ以外に準備するものとしては、お酒(一合瓶×人数分)、赤飯、千円前後の弁当もしくはお菓子(最近はお菓子が多いとのこと)で、お酒と赤飯は阿部さんがいつも頼んでいるところにお任せすることもできるらしい。
職人のみなさんはほとんど車で来ているので、実際にお酒を飲むことはできない。よって昔のように車座になってわいわいがやがや酔いしれるといった祝祭的イメージはおそらくない。たぶん乾杯で一口つけるだけになるだろう。

母が三隣亡(※2)の日に上棟式を行うのだけはやめてほしいと言っていたが、打合せ時にはそれを確認する術がなく、大安だからといって日柄に特に関心のない男たちだけで決めてしまった 3/6(土)は運良くその日を免れていた。

なお、山本さんから棟飾(※3)はつけますという話もあった。三鷹金猊居を解体するときに玄関屋根裏から加藤という棟梁の名の刻まれた棟飾が出て来ているのを見ているだけに、その申し出は素直に嬉しい。日柄とか気にする方ではないが、金猊居にあった幾つかの習わしは引き継ぎたいものである。しかし、鉄骨建築の場合、どこに飾るんでしょうね〜?(笑)


□◇
※1)上棟式(じょうとうしき)
建築祭礼のひとつ。棟木を上げるときに行われ、大地をつかさどる神に感謝し、完成まで工事の無事を願う祭事。建前(たてまえ)、棟上げ祭り(むねあげまつり)ともいう。基本的には工事関係者を慰労し、これからの無事と完成までの順調な進行を関係者にお願いする意味合いの方が強い。大安か友引が選ばれる。鉄骨の場合は鉄骨が立ち上がったときが棟上げにあたる。

※2)三隣亡(さんりんぼう)
三隣亡とは、有形無形の事物事象のことごとくが、生・旺・墓 の循環を繰り返して行く自然の鉄則の事をいう。 生気が進出して旺気に変化する瞬間に生気が亡して旺気となり、それが三隣にまで及んでいくという。そんなことからこの日に建築事を行うと火事や災いなどで三軒隣まで滅ぼすという迷信が生まれた。
しかし、江戸時代の暦には「三輪宝」と書かれ、屋立て好し、蔵立て好しなどとも注記されており、それがどこかで意字反転しまったのではないかという説もある。
http://allabout.co.jp/house/fusui/closeup/CU20030715A/index.htm

※3)棟飾(むねかざり)
民家の屋根の棟にとりつけた装飾、あるいは装飾的要素をもつ棟形式をいい、階層の象徴として用いられる場合が多い。雨水を防ぐという実質的機能をもち、その数の多少で地位を象徴する針覆(ハリオイ)、形式自体が階層を象徴する吉野地方の公事屋葺(クジヤブキ)など。

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