2004年04月29日 (木)
aki's STOCKTAKING で
以前(※)、初外部 trackback した aki's STOCKTAKING の blog で谷中M類栖が紹介されました。その返信コメントにまだここではそれほど触れてなかった谷中M類栖のタイトルのことや副題について少し書いてます。これをきっかけに今後、副題絡みの話も書いていかないとな。
せっかくなので、私の方でも aki's STOCKTAKING の画面を以下に。このまま繰り返すとブラウザの入れ子状態ができるかな?(笑)
コメント内容は追記にて。
2004年04月27日 (火)
第23回打合せ: 丸太列柱
1Fに設置する三鷹金猊居の古材・丸太を使った列柱の扱い方に関しては、これまでは3本立てるということで想定されてきていたが、先日の見学時に私が何の気なしに3本あると重たいかも?と零したことから、豊田さんも2本という方向で検討され始め、この日にはむしろ2本の方が列柱まわり一帯の空間が広がるから望ましいのでは?という判断になられていた。
さて、この丸太の本数、果たしてどうなることやら?
詳しくは追記にて。
第23回打合せ
約1ヶ月ぶりの現場見学打合せ。前々日の日曜日、工事がお休みの日にたっぷり見学はしていたので、この日は検案事項の確認作業が主となった。
現場見学中は2F、3Fに一人ずつ木工事の職人さんが作業をしていた。今の時代は敷居や鴨居の造作もみーんな機械でできちゃうんだね。だから本当の手仕事は機械でカットしたそれら部材の細かい調整作業を鑿や鉋で行うってくらい。
ただ、豊田さん曰く、阿部建築の職人さんはそうしたカットした枠材の反対側にも1cm角弱の切れ目を入れ、そうすることで木割れや木の歪みを防いでいるんだとか、、最近はそうした造作すら面倒くさがる工務店が多くなっているとのことらしいが。。
ゴミ袋にスプルス、栂の端材が入っていたのでお土産に少しもらって帰った。というか、結構この端材集めれば家具の一つや二つ簡単に作れる気がする。こういうときは本当に毎日現場に詰めれたらな〜と思わず思ってしまう。
以下、初音すまい研究所の打合せ記録を追記にて、また丸太問題等の現場検案事項は別稿に。
2004年04月22日 (木)
続・玄関ドアの意匠審議
義父からの把手型紙(※) が届いたところで、遅ればせながら4/9(金) にポストした玄関ドアの意匠審議(※) に寄せられた皆様のコメントに対するレスをこちらで書かせていただきます。
とその前に、豊田さんの方からは4/9(金) の晩にすでにスリットを入れたタイプの模型写真も送ってきてもらえてたので、まずはその画像を以下に。
まあ、とりあえず私が前に模型画像をいじって作ったC案画像(※) と較べてもらえばわかると思いますが、スリットが片袖の中央に寄り、幾分上下の丈が短くなっています。横幅は同じ10cm程度ってところかな。この辺は実制作上でもっとも作りやすい寸法を探していくという話でした。豊田さん自身、このC案タイプの模型を作られてからは、この案も結構良いと思われてるようです。
で、皆さんへのレスは豊田さんの言葉を借りながら返信させてください。
まず前室の明るさについては
明るさについてはイメージをお伝えするのはなかなか難しいですが、昼間の場合外から玄関ホールへ入る人にはかなり暗く感じられると思います。ですからお客様などには照明は付けてあげた方が良いと思います(一般的には)。
応接から玄関ホールへ入る人にはさほど暗くないと思います。ただし華燈窓からの光は壁面上方を明るくすると思います。また足元は丸窓がありますので問題は無いと思います(通常滞在時間の短い空間ですから眼が慣れるまでの時間が足りないのが、多少ストレスを与えるかもしれません)。お客さんには華燈窓が見えてくるまで、じっくり味わっていただきたい空間なのですが。
といった具合でやっぱり心配しても良い程度には暗いようです。
ただ、入ってくる人と出て行く人では明るさの受け取られ方は異なり、どちらかというと出て行く側(住人)の方を心配していた私としてはその明るさを求めてB案にする必要まではないのかな?とこの意見から思いました。ちなみに2月のいぬさんはご自宅の玄関と比較されながらB案がよいと言ってくださった訳ですが、前室に7畳近くもスペースがあるとは本当に羨ましい限りです。うちは横幅は2.6mあるものの、奥行きは1mちょっとしかありません。おそらくそこを抜けていく感覚というのは全然異なるんじゃないかな〜と思います。ただ、掃除がしやすいってご意見はさすがは住んでられる人ならではのご意見だなと思いました。
また、開放性に関しては全員の方にいろんな角度からコメントいただきましたが、これに関しても豊田さんから意見をもらっています。
デザインイメージとしては多少暗めの方が、場所が変わったことを強く感じますので(お寺のお堂に入ったり、教会等もそうですが)異界の場所(ギャラリー)としての積極的演出として照明は出来るだけ使わないという考え方もあります。日常的に靴の履き替えは応接に入ってからですから問題は無いと思います。
演出の方向性は、明るく誰にでも開いた感じにするか/少し暗めで人を選ぶ(緊張感)を持たせ、訪れた人の滞在時間を延ばすか大きく2つの考え方になります。
まずうちの場合、一つ特殊なのが玄関扉がギャラリー用の入口も兼ねるということです。その意味において豊田さんも考え方自体が二通り出てくることを書かれてますが、ここで私の個人的な好みを言うならば暗い方が好きです。それは wtct さんが書かれた「三鷹の家」のイメージ(透きガラスの格子引き戸だった)とは反転するように思われるかもしれませんが、私の中ではその暗さは一致しています。というのも、三鷹金猊居の玄関は東向きで車寄せの軒下部分が広かったせいで、開放的なガラス扉になっていたにもかかわらず、玄関前室は非常に暗かったんですね。もちろんその暗さを靴を奥から出すときなどに不便だと思ったりしたこともなかったわけではないけど、自己習慣としてはその暗い場所をいったん抜けて外出するという行為に苦痛は覚えなかったし、むしろ「異界に出る」という行為の線引きをその暗さが演出してくれていたと大袈裟に見れば考えられるかもしれません。
そうしたある種の象徴的場所を作るという意味では豊田さんも書かれているように「暗さ」がその演出に一役買ってくれるのは間違いないと思います。ただ、昼でも電気を点けなければならないほどの暗さだとちょっとつらいんですね。そうしたところから折衷案としてやはりスリットで光も採り入れたC案が優勢なのかな?って感じです。ちなみにスリットに関して豊田さんは
スリットが入るとかなり違ってきます。天気が良ければ昼間の補助照明は必要ないくらいだと思います。(インテリア重視の場合は、スリットがない方が明解な空間にはなります)・・・色々矛盾したこと書いてすみません。考えると楽しい悩みなのですが、考えの方向性を決めなければなりませんね。
と言われていて、やはりスリットによる採光効果は侮れないようですね。ただ、折衷とは言ったものの、これを読むとスリットによって象徴性自体が幾分損なわれてしまうのでは?という懸念材料もないわけではありません。
その辺、妻なんかはあくまで取っ手そのものの象徴性第一でスリットなしでもいいんじゃ?のA案派です。ysh さんはさらには丸小窓もいらないのでは?と言われてますが、これに関してはまあ、個人的好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、前投稿でも書いていたように我々の間では不思議と取っ手と小窓が合うねといったところで話は落ち着いています。
謎の匿名さんの<入り「易さ」では、B>と言われながらも<入り「たい」のは A>というのは、ひょっとすると豊田さんが以下で書かれてるような最近のどこでも明るすぎる風潮に対する反動もあるんじゃないでしょうか?
最近はどこも明るい空間ばかりですね。良い例えではありませんが、古いおうちの窓の小さいお便所だとかお寺のお堂といったところでしょうか。(私は結構暗いお便所好きです。かっこよく言えば陰影礼賛派ですか。)
もちろんどこも彼処も暗いというのでは、不便するばかりか精神的にも身体的にも滅入ってきそうですが、私が全体的に暗く洞窟みたいな自邸を作った白井晟一の建築を好むのも、まず<建築家の建築作品を見る>という行為自体がある種の象徴性を追究する視点になっている(そもそも建築関連本に出てくる写真そのものが象徴的な場ばかり写しますしね)ところによるのかもしれません。実際に彼の自邸で生活したら、暗いの好きだなんて言ってられなくなるのかもしれない(笑)
2004年04月21日 (水)
把手の原寸型紙
総領の義父から玄関ドア把手のおおよその寸法を写した型紙が到着。しかし、これが思ってた以上に大きかった(^^;)
縦MAX90cm×横MAX57.5cm×厚み6.5cm
豊田さんからは当初こちらから差し出したものよりももう少し小さめでお願いします!なんて言われていたので、さて、これを実際に見てもらったらどんな反応になることやら?(実家も含め)
ちなみに私は案外、このくらい大きくてもそれはそれでアリかな?と思ってます。というか、その方がインパクト強そう。「あそこの把手の家」なんて言われたりして(笑)
とりあえずこちらの家の引き戸に型紙を貼り付けてみました。本当は玄関扉に貼り付けて写した方がよかったんだろうけど、扉全体を写せるほどのスペースがないものでして。。