初音すまい研究所から2004年4月25日〜2005年1月18日までの現場監理の様子をまとめた報告書とデジカメ画像の入った CD-R が届いた。本来ここまでのことを設計事務所でやる義務があるのかはわからないが、このブログでも初期の頃に工事の進捗状況を「初音すまい研究所@監理報告より」という形でアップしていたように矢原さんがずっと現場レポートをまとめられていたもので、私の方で続きもお願いしますとリクエストしていたものなのである。だが、工事が進むにつれ、日々、予想外の変更が生じたり、現場からも我々施主側からも細かい要望・要求が発生したりと、レポートをまとめるどころの騒ぎではなくなってしまっていたことは遠くにいる私の目からもよく見えていた。
設計事務所の仕事は図面を書いただけで終わりじゃー全然ないのである。その意味では2003年の秋頃から矢原さんがうちのプロジェクトに大きく関わり始めるようになったのは我が家にとって大変ラッキーだったと思う。こんなこと言うと失礼だが、豊田さん&手嶋さんという40代同級生のプチオジン(全然おじさんっぽくは見えないんですが)コンビが経営する初音すまい研究所では、彼らより一回り以上歳の若い矢原さんがいるということの意味は大きい。特にIT部門。やはりこういう領域は若い人の方が飲み込みが早いもんです(非常に一般論ですが)。
それとこれは若干マナー違反になるのかもしれないが、何かの決断で迷ったときに豊田さん以外の人の意見を聞けるというのも私個人にとってはありがたかった。本来、企業は政党と同じでそういう局面にあっては意思統一を図っておくべきところなのかもしれないが、私のような偏屈施主はそんな協議の上の見解よりもその都度のケースバイケースでの個人の見解を聞きたい質なのである。もちろんそれを聞くことによって余計に迷いが生じて結論を下すのが遅くなるということもある(だからこそ意思統一が必要なんだろうが)。が、家作りを建築家としている以上は効率よりも個々のあり得る可能性をなるべく拾って、その上で施主として判断したかった。garaika さんがたまに使われる「プライスレス」な価値が私のような人間の場合にはこういうところに現れている。
さて、現場監理報告書だが、当然現場から遠隔地にいる私にとっては見てない現場シーン満載で、矢原さんの言付けには「提出が遅くなり、申し訳ございません」なんて書かれていたが、今こうして一段落ついた時期に改めて見返せるというのはかえって感慨深いものであるような気がする。我が家の仕事が一段落ついて、新たなプロジェクトが始まり忙しくしている中、こうしてレポートをまとめる時間を割いてくれたことには多重の意味で感謝!である。
今後は私の方がこのレポートをもとに頓挫してる現場レポートをブログでまとめていかねばといったところである。あ、それとフォトログもさっさと終えたいところだが、ここのところ、どうにも仕事が忙しくてなかなかその余裕がないのであります。いやはや。
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