2004年11月30日 (火)
昨日の予告通り、新しいデザインのブログに更新。
デザインついでにシステム上の細かいところで幾つかカスタマイズを加えてみたが、事実上、ほとんどの作業時間はデザインにではなく、そのカスタマイズ血迷い時間に費やされてしまった。しかし、以前よりかは記事の時系列判断がしやすくなっているはず。その辺の主な改良点は追記にて。
デザインの方は思いっきり露骨だが、実際にファサード壁面に使われた吹付材サンプルを複写して壁紙として使ったり、他の配色も前回のイエローM類栖同様、実際に構想された(今度は実際に建てられた)色を基調に構成した。特にカテゴリーページはそれぞれのカテゴリ毎にそのニュアンスをリプレゼントするようなヘッダ画像を布しているので、何となくページを捲りながら谷中M類栖を訪問してるような気分にでもなってもらえたら此れ幸いである。
サイドメニュー改正点(リンクは最も参照した記事)
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Search Results 修正(リンクは最も参照した記事)
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2004年11月29日 (月)
えっと、、「ブログ閉じます」の告知ではありません。
今年1月末の「blog 開始」から約10ヶ月、微妙な調整は加えたものの、「blog スタイル色」でも書いたように面倒だからとずーっと放っておいたサイトデザインをやっと弄る気になりました。そういう気分にさせられたのは11/26(金) 午前中に実家の方で豊田さんと共に阿部建築までご苦労様の挨拶に行ったという話を聞いたからです。
まだ歩道切り下げ別途工事分の支払いとか完全には終わっていないらしいんですが、一応は形式上一区切りついたということで、ブログの方も出来上がった家のイメージに添ったデザインに糺したくなったのです。何せ、この黄色ベースのデザインは「臨時会談: 黄色い家」で初提示されたファサードイメージに則って配色したもので、その後の変更可能性を踏まえ、至ってシンプルな作りのままにしておいたものなんですね。
まあ、だからと言って今度のデザインが複雑になるという訳でもないんですが、昨日一日(一日もかかってしまった)完成した家のイメージに添ったリニューアル版を準備しましたので、明日からそのデザインに移行させたいと思います。
とりあえず今日は一日、独りこのイエローM類栖を名残惜しみてこのままに(笑)
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2004年11月24日 (水)
豊田さんから光庭の土留め用石としてサボ石(山石)はどうか?というメール。
東久留米市の有限会社 東石という石屋さんのところで、1個1500円、送料は一律5000円(あくまで個人庭レベルの場合)ということで売られているらしい。大きさは直径約20〜30cm。
ただ、気になるのが写真で見てもわかるように山石でかなり角張っていること。色味的には三波石よりマシだが、ある程度の物量持ってくるとこれまた三波石同様に結構強烈な存在感を持ってしまって庭石としての面白味が欠けはしないか懸念されるところ。
豊田さんは20個くらい買われたらどうかと言われている。角が気になるのなら落とせばよいということで、まあ、本当は「石 求ム!」で書いたように気長に集めたい気もするのだが、実家の方も構わないと言っているので承諾した。
あと、豊田さんの方で別途大きな石を3、4個(直径約40〜50cm)入手しており、それは無料で譲っていただけるとのこと。そちらは三鷹金猊居から持ち込んだ石同様、角の落ちた石らしく、大きさのこともあるから充分ポイントとなる石となってくれるだろう。問題は光庭まで運ぶのが大変そうってことだ。
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2004年11月21日 (日)
福島から母方祖母の血筋にあたる MIZO氏がご両親と来訪。残念ながら私はお会いできなかったが、後日、MIZO氏から家の感想に写真を添えたメールが届いた。訪問前にメールで薦めておいた屋上にも上られたとのこと。また、MIZO氏は今年5月にオープンされた自身のギャラリー「ギャラリー宙(そら)」と<通りに面した、ギャラリーのある三階建ての、美術・音楽・建築関係の書籍が沢山あって、ピアノもある建物>として共通性を見られていたようだ。
1F応接室床に養生用に敷いてた段ボールを取っ払ったとは聞いていたけど、屏風、『観音前の婚礼の圖(仮称)』の方を出したんだね。こっち向いて写真撮ってるのはうちの父。
2004年11月20日 (土)
本日の「建もの探訪 ── 神奈川県鎌倉市・橋邸」で「あっ」と思ったのはリビングに置かれた建て主の奥さんの曾々祖母の嫁入りダンスだったという水屋箪笥の位置。
なぜか今まで自分の中で三鷹金猊居から持ち込んだ水屋箪笥を2Fに置くという考えがまるっきり抜け落ちていたのだが、そうだ、これをこのように2Fダイニングに置いていれば、1F応接室ギャラリーの展示スペースとして邪魔になるようなところに水屋箪笥を置かなくても済んだのだ。というか、むしろあの水屋箪笥の古さをダイニングスペースに置くことは欄間・丸太梁・杉縁甲板天井板の3点バランス(※)をさらに助長するものであったに違いない。
だが、残念ながらもはや時すでに遅しなのである。何せ2Fダイニングには26万円もするL字ソファー型のダイニングテーブルセットが置かれてしまっているのだからして、、即ち水屋を置くためのスペースが取れないのである。今にして思えば、水屋箪笥をそこに置くことに私がもっと早くに気づけていれば、そのテーブルセット案も阻止する充分な根拠になり得ていたかもしれない。まあ、当面ギャラリーの運営予定は立ちそうにないので、ひとまずは展示スペースに水屋があるんでも構わないと言えば構わないのだが、やはり26万もする、もはや他の場所に置きようのないものを買ってしまったというのは今後の悩みの種にはなりそうだ。
2004年11月17日 (水)
石 求ム!(※) でコメントされた garaikaさんのブログ「家づくり、行ったり来たり」が面白い!
11/16(火) エントリーの「欄間を見直す──光、風、温度の共有」では当初想定外だった欄間が建築家からの提言(提図と言うべきか?)により再考され、そこから「プロの設計技術を感じる」瞬間が描かれるに至る。いや〜、この「プロの設計技術を感じる」瞬間というのが施主にとっては極上の愉悦とでもいうべきときである。
思えばうちでも欄間を介して建築家の「プロの設計技術を感じる」瞬間は訪れた。だが、それにはちょっとした紆余曲折も伴っている。実は現時点でこのブログは2004年6月のエントリーがごっそり抜け落ちているのだが、その理由は7/1(木) の「1Fタイル工事開始(※)」で書いていたこと以外にもあったのだ。
この6月は我が家の施工上、最後の追い込みで各種職人さんたちが入れ替わり立ち替わる最も忙しい時を迎えていた。私は私で月末に仕事の〆切を抱え、ブログも家のことも本腰入れられぬ状態にあったのだが、そんな中、週1、2回くらいのペースで工事見学に行っていた母からダイニングの天井に考えもしなかった板材(板目の杉縁甲板)が張られているという連絡が入る。それは図面通りの仕様なのだが、実はダイニングの天井板については同一製品のサンプル材を取り寄せての説明といったことがなく(初音すまい研究所のテーブルが杉板だったので、それを見てこんな感じという説明は受けていた)、あまり深く議論されてなかったということはある。しかし、母の驚愕(幻滅方向の)ぶりは相当なもので、まずはデジカメで撮ったという画像を送ってもらった。で、それを見ると私自身も確かに好ましい感じがあまりしない。母はそもそも節目のある材そのものを好まないところがあるが、私は別に節に対する拒否反応はない。いや、むしろ好意的といってもいいくらいである。にもかかわらず、私にとってその画像を見た印象があまりよくなかったのは材の色味それ自体とそのばらつき加減に帰するところが多かったように思う。
いずれにしてもこの時点で私はデジカメ画像しか見ていない状態だったが、父や妹も「このあとにまだ何かするんでしょ?」と言ってしまうような次第だったので、私の方から豊田さんにどうにかならないものか相談することになった。ところがそうした我々の心象を率直に伝えると豊田さんの方がえらくショックを受けられてしまって(豊田さんにとってその材は想定内のものとして現場確認済みだったこともあり)、その後、母と現場打合せの場など持ってもらったのだが、非常に厳しい顔をしてられたという。そのあたりの経緯はまた別エントリーに譲りたいと思うが、いずれにせよ、このとき我々はそれまでずーっと相性よく通してきた豊田さんと初めて意向の違いにぶつかってしまったのだ。それは私がこのブログでニューエントリーできない遠因ともなっていた。
ちなみにこの問題は、ひとまず現状のままとして我々が生活していく上でどうしても気になるというのであれば材を変えるなりクロスを張るなりということを考えましょうということで落ち着いたのだが、その後の工事で三鷹金猊居から持ち込まれた欄間がダイニング〜和室間に収まったことで我々の心象は一変するのである。
三鷹金猊居の欄間は縦桟が細かくあしらわれた繊細な意匠のものだが、60年以上の時を経ており、如何せん古い。その古さが新しいものと同居したとき、この場合にあっては意匠上の特質(繊細さ)は表には現れず、むしろ古さ=濃さ(経年変化による材質の色変化)ばかりが粗々しく目立つ形になってしまった。ところがその我々にとって予期しなかった粗さがもう一つの粗さの雄=縁側に用いられた丸太梁(こちらは粗さが想定されてる)と共に先のダイニング天井杉縁甲板と絶妙のトライアングルを形作ってしまうのである。
それを現場で見たとき、私は思わず「やられた」と感じずにはいられなかった。それこそがまさしく建築家の「プロの設計技術を感じる」瞬間にほかならない。何と言うでもなく、ニヤッとなってしまうのである。ここに辿りつくまで随分遠回りしたが。。
このエントリーは「欄間」自体を問う話ではないが、「欄間」を介して得られた一つの事例として、まさしく欄間を介するように「欄間を見直す──光、風、温度の共有」にトラックバックしておきたい。
ちなみに三鷹金猊居の欄間の濃さは当然ホコリの堆積分も加味されてます(笑)
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2004年11月14日 (日)
光庭の土留め用石垣で使う石が不足している。
現在、使われているのが上の写真にも一部示されているように
・三鷹金猊居から持ち込んだ石:約20個
・ドイトで購入した買った三波石:中10個+小10個
で、最低でもあと同じくらいの数量(約40個)は欲しいと思っている。
希望サイズは写真の石もそうだが、概ね直径10〜30cm程度。
おじゃる丸のカズマではないが、1個ウン万もするような庭石然とした高級石ではなく、河原あたりにごろごろしてそうな、どうってことないけど味があるといった石が望ましい。
ドイトで買った三波石(上記写真左から2番目と4番目)はホームセンターで売られているだけに形自体は微妙に異なるけれども、青っぽい色味、石質、表情といったものが揃いすぎていて面白くない。これが現在は全体のうちの半分を占めた状態にあり、なるべく隅に追いやり土台として隠れるようにしているものの、まだまだうるさい感じだ。
そういう意味ではあまり同じ店で一揃いに買わず、いろんな石を織り交ぜて使った方が面白い石垣になっていきそうだ。
そんなわけで石を募集。なるべく谷中に近いところで石をお持ちで持て余しているとか、譲っても構わないという方おられましたら、ぜひぜひこちらのコメント欄までご一報ください。近場であれば数は1個からでも受け付けます。またはこういうところに落ちてるよ!売ってるよ!といった間接情報でも構いません。よろしくお願いします。
2004年11月08日 (月)
矢原さんから板塀工事完了の報せがメールで届いた。
私の滞在中に完成できなかったことに対するお詫びの一言も添えられていたが、天候のことや砂利、石、塗料等の買い足しなど素人仕事では分量予測が難しかったことは一緒に作業していただけに余計にわかっており、心配ご無用、とにかく感謝と労いの言葉を捧げたい。
昨夜の時点で父からも良い感じに仕上がっていると聞いていたが、想像以上の出来だ。それにやはり何のかんの言っても自分たちが手を染めて作ったものだけに愛着の度合いが違う。
あとは石が不足している石垣と植栽。植栽の方は母と妹にも頑張ってもらって、家族皆が大事にしたくなる庭になってもらいたいものだ。
2004年11月05日 (金)
なぜだかこの谷中M類栖の「New Entries について」と aki's STOCKTAKING の「検索される blog ブログ」間で行われた相互トラックバックが、GEODESIC編著『ブログの力──Blogの可能性に気づいたユーザーたち』(九天社・1,680円)にてトラックバックの見本として紹介されてます。
ブログを始める人が増えてくると、昔流行ったポケベルのように、直感的に使っているブロガーが多くなってきたように感じます。「私はここにいます!」と自分の存在を知らせている。たどっていくと、トラックバックされたエントリーとはまったく関係のない場合があります。苦笑いしますが、その数が増えてくるとトラックバックの機能が開発者の意図とは関係なく、すでに一人歩きを始めていると思うのです。
正統的なコミュニケーション論など、ここで説明するつもりはありませんが、現象としてすでに使われてしまっている使い方と、まさにトラックバックの理想的な使われ方だと感じた事例を紹介する事にしましょう。
と、このあと、両エントリーをピックアップしてトラックバックマナーのようなことが論じられるのだが、電話の応対で無愛想すぎと何かとクレーム付けられがちな私がこうしたコミュニケーションレベルのところで理想の形として取り上げられるのは何とも気恥ずかしい。
当初、掲載許諾の問い合わせが来たときには Recent Updated Entries を記載するためのタグ紹介が目的で、そうすると人違い(それなら Toyoakiさん)だよな〜と思ってたんだけど、こういう話だったとはね〜(笑)
しかし、どうせ取り上げられるなら「aki's STOCKTAKING で」⇔「 谷中M類栖」エントリー間でトラックバックされた互いの掲載画面入れ子状態だったら笑えたろうに。
ちなみにこの書籍ではその aki's STOCKTAKING のエントリーが何かと参照項として取り上げられており、それゆえか同ブログで出版と同時にアップされたエントリー「ブログの力」が本書の概要としては最も的確/適格かと思う。
また、書籍と連動した専用ブログでは読者サポートと共に「ブログならではの物語やエピソード」の紹介コーナーも設けているようなので、併せてご覧になられるとよいだろう。
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2004年11月02日 (火)
光庭についての打合せの時に豊田さんがコオロギが集まってくるような庭にしたいと言われていた。実はその後、庭造りに入る前だというのにすでに光庭でコオロギを見掛けていたのだが、今回はエントランスの杉板張りした板壁で気持ちよさそうに日向ぼっこしているコオロギを発見。
発見時、隣にいた豊田さんにもうここにコオロギいますねと指さすと、
あ、ホントだ! でもこの種は一体何蟋蟀だ?
と首をひねっておられた。
2004年11月01日 (月)
先月29日に家族でドイトに買い物に行ったときに母が「これをミニキッチンのパーテションに使ったらいいんじゃない?」と言った代物が住化プラステック株式会社が出しているサンプライ/スミパネルという商品。この商品、本当は母が和室とダイニングの仕切戸として使いたがっていたポリカーボネイトに見た目ちょっと似てる。ただ、値段は1/10くらいであることが示すように一般的には梱包材・保護材として使われるようなもので、建材としての強度・実用性にはいささか欠ける、言ってしまえば脆くて安っぽい素材だ。
だが、ミニキッチン内に求められてる仕切りは作品に水が掛からないようにするという重要な役目を負わされてはいるものの、殊更その素材として精度の高いものである必要はない。実際その場所で人が激しく動いたりパーテションに寄りかかったりということも考えられないし、ただ、濡れないようにする機能さえ兼ね備えていればそれで充分なのだ。加えて私個人がこういう安手の素材をいろいろ組み合わせて使うのが好きな気質なもので、この母の意見には即座に賛成。さっそく1820×910mm の白を購入。11/1(月) 着の発送をドイトにしてもらうことにした。
で、この日、品が到着し、さっそくミニキッチンの戸棚の入り組んだ形態を活かして固定しやすいよう断面図を材に直接書き込んで行ってカッターでカット。概ね計算通りピッタリ嵌め込むことができた。これでミニキッチンの方にデッサン額類を入れても問題はない。床面には念のため、スノコも敷いた。
しかし、本当は母はこのスペースに作品類ではなく、ミニ冷蔵庫を置きたかったのだ。母が自らパーテション案を切り出してくれたので、議論もなくこうした形で収まってしまったが、本音は残念な気持ちを残しているのだろう。ま、さすがに収蔵庫に作品が収まりきらなかった現状において、それでも冷蔵庫が欲しいとは言いづらかったのだろうが。。
母はそれを表立って(例えば豊田さんの前とかでは)は主張しないが、本当は1Fでお茶とかちょっとしたお菓子まで出せるような半カフェ的ギャラリー&ピアノ室が本来の望みなのである。その辺、金猊作品を主体とし、それ以上の付加価値を積極的に望まぬ私とは意見が対立しているが、上記の表立って主張しない母の性質のおかげで1Fに関しては私の主張の方が通りが良いのである。
あ、それともう一つ、キッチン自体がもっと小さくてもよかったという話も出ている(これに関してはあまり深く検討せずに業務用のをお任せしてしまってたのだ)。
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