と、こうしたことを書いていると当然そこに設計者も加わって、一つの家づくりに三者三様の視点でブログ記事が書かれるという状況を思い浮かべない訳でもないのですが、私個人としてはそれはそんなに簡単には行かない夢物語みたいな話だろうと思ってました。それはクリエイティヴな仕事に従事されたことのある方であれば、おそらくは警戒を強めるように、人と人との間でモノを作るということがそう簡単なものではないからです(これについてはまた改めて掘り下げて書く予定)。
ところがこの世の常と言いますか、ネット世界の原則とでも言うか、そうしたものって既に存在してるんですね。まあ、私が今回知ったのは施主・施工者・設計者の三角形ではなく、施主と設計者の相互ブログというヤツですが、たまたま「新桜宮橋のゴンドラ」というエントリーにコメントされたはりこさんというお施主さんの「『華門楽家』建築奮闘記録」とtsutsui_1972さんという建築家の「KIHAKU's blog」が双方向発信ブログという形態が取られているのです(もちろん相互に無関係な話もエントリーされてますが)。
とりあえずまだ両ブログ知ったばかりなのでその内容を問うつもりはありませんが、正直私は勇気ある試みだな〜と思いました。特に設計者。でも、この双方向発信ブログを見ているとこのまま工事に入っても悠然と施工者まで含めた三方向ブログをやってのけそうな雰囲気を感じてしまいます。まあ、それは単純に施主と設計者の間でしっかり信頼関係が築けているように見えるからこそそう思えるのですが、当然これから先、このように幸せな形になってない三角形ブログなんてのも出て来ちゃうと思うんですよね。
そこにはやはり情報開示と信用の間の時差・認識差といった問題が大きく浮上します。
そういえば宇多田ヒカルがマイクロソフト社の「Xbox360」というゲーム機名称を発表前に Web日記で流出してしまったというけど、これがトラブルなく不問にされたのはひとえに宇多田さんの信用(作家性=権威)のおかげっていうもんでしょう。
でも、こうした事例は極めて特例だと思ってないとフツウの施主はヤバいです。
あと、どうでもいい話ですが、任天堂DSのCMでの宇多田さんのデブっぷりって、あれはご本人も映像開示承諾してたんでしょうか?(^^;)
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