ただ、その「いろはに木工所」自体も谷中に根付いてまだ日は割と浅い。オープンしたのが2005年春ということなので、うちよりも半年後輩ということになる。とは言っても2004年の芸工展参加をきっかけにこの地で独立開業を考えられたというのだから、今年芸工展初参加のうちとは比較にならないくらい町には溶け込んでいそうである。
それどころか、実は私の気づかぬうちにすでに我が家にもしっかり浸透していたのだった。うちの玄関入ってすぐの前室には三鷹金猊居から移築させた華燈窓があり、いつからかその左下のところにベンガル地方の一弦琴ゴピジャントラのような不思議な形の花生けが置かれるようになっていた。まあ、母が買ってきてそこに置いたであろうことは疑いないのだが、それは私の目から見てもなかなか趣味良くというか、始めからそうなっていたといってもおかしくないくらいその場にしっくり収まっていたのである。
それが「いろはに木工所」製作のものであったとは、、こうして自分の知らぬうちに企画間コラボが実現しているというのも、谷中芸工展ならではの話なのかもしれない。
DMを置いてもらうようお願いしたら、さすがは木工所なだけにうちの把手には前から目を付けられていたようで、うちも把手だけは谷中に浸透してることを実感した。
【写真上】2006.10.18 16:12, 台東区谷中2丁目 いろはに木工所正面
【写真下】2006.10.20 23:54, 谷中M類栖/1f/前室 華燈窓
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