といったところで、我々はその苗代となるビニールハウスを押っ立て、育苗箱に籾米を無肥土でサンドし、ビニールハウス内に積み重ねるところまで手伝ってきました。このあと田植えまでの約25日間、積み重ねた育苗箱の順番を幾度か反転させて蒸れ具合を均等にし、発芽した頃から一段ずつハウス全体に並べて行くのだそうです。
上の写真は2002年のGWに田植えの手伝いに行ったときに撮った田植え直前の育苗箱の並べられた様子です。すでにハウスは取り払われ、青々と背を伸ばした苗が田植えの瞬間を待ち構えていました。このあとの追記欄では今回手伝いをした苗代作りの経緯を写真と共に紹介します。
まず最初にビニールハウスの骨組みである竹を差し込むための4cm四方、深さ20cmくらいの穴を掘ります。一応、毎年同じ位置に穴をあけているので、冬の間もパイプを差し込んで目印代わりにしてはいるのですが、それでも細くて深い穴を掘るのって意外と大変。苗代づくりではこの作業が一番重労働なんじゃないかな? 穴は2箇所ずつ掘ったらすぐに竹が弧を描くように両端に差し込みます(穴に小石が落ちるとまずいので)。この作業は最初のうちは義父がやって、途中からは私が担当しました。
またハウス作りと同時進行で女性陣は育苗箱に無肥土を敷き、その上に籾米を均等に蒔いてからジョーロでたっぷり水をかけてやり、水が落ちたところで再び無肥土を被せるサンドイッチ作業をひたすら続けます。
ハウスの骨組みが完成しました。ハウスの中央部ではすでに籾米を無肥土でサンドした育苗箱が積み重ねられて行ってます。
育苗箱は7枚ずつ間に角材を挟んで重ねるので、わずかな狂いも致命傷になりかねません。しかし、この作業も途中から私に任せてもらえました。
その間、義父は籾米に水を撒いていました。本当にたっぷりたっぷり育苗箱に水を撒くのですが、この水撒きが案外難しいらしく、私はやらせてもらえませんでした。
育苗箱のセッティングがすべて終わってから、ハウスの骨組みをより強固にする作業です。道路側には水平垂直軸にも竹をまわし、全ての交差箇所を紐で縛ります。
竹の骨組がしっかりしたらビニールシートを被せ、ひとまず石で固定したあと、ビニールの左右両端を少しばかり土に埋めます。
そして最後にビニールの上から弾力性のある紐をまわして杭で留め、入り口側にも石を置いて完成。完成後ほんの数分経っただけで、もうハウス内はめっちゃ暑いです。義父曰く、この中に人を閉じこめたら1時間もしないうちに死ぬはずじゃと言ってました。
しかし、籾米はこんな蒸し暑い環境に置いてやらないと簡単には発芽しないようで、、そりゃ考えてみたら、お米が米櫃の中で発芽したりしたら困るもんね。
GW中にまた総領町に行くこと出来たら、今度は田植えの手順をレポートします。
□◇
家のベランダでも稲作は可能です。
Abejas e Colmenas のみつばこさんがブログ始められる前に発芽から稲穂が垂れるまでの経過をまとめられた「種子の時間」をご参照ください。そして収穫の少し前にブログを始められたようで「収穫」だけはブログ内でエントリーされてました。
≪ 閉じる