June 14, 2005

清水の追分羊かん

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実家から送られてきた荷物に「お隣の一乗寺さんからいただいた品」と開封済みの包みに添え書きされた「追分羊かん」なるものが入っていた。どこかで名前を聞いたことのあるようなないような、包みの裏を見ると今年の4月から静岡市に吸収合併された清水(現在は静岡市清水区)の銘菓とある。
ということは『ちびまる子ちゃん』で知ってるのか?と思い、「追分羊かん ちびまる子ちゃん」で検索すると、作者のさくらももこが大好物であり、また映画原作特別描き下ろし『ちびまる子ちゃん──大野君と杉山君』の表紙に「追分羊かん」のお店の絵が描かれていることが判明。
ちびまる子ちゃん』全巻揃えてるだけに、それで朧気に覚えてたというわけか。

ちなみに味の方は羊羹の説明書きで「竹の皮包みの素朴な野趣と竹の皮の香の深く沁み込んだ言うに言えない静かな風味」と書かれているように、本当に言うに言えないどっしりした味わいがあり、取っつきやすい味ではないのだが、妻としみじみこれは美味いよ!と本当にしみじみしながら食べていた。最近は京菓子の洗練された味よりもこういうどっしり味の方が楽しめる舌になってきている。

なお、残念ながらというべきか幸いにというべきか店の公式サイトがないようなので、包みの裏面に記載された「追分羊羹の由来」を以下に引用しておく。

「追分羊羹の由来」(詩人 長田恒雄・清水市)江戸三代将軍家光のころ府川のあるじ箱根の山中に
旅に病める明の僧と出合いこころあたたかく介抱
やがて病癒えたかの僧は感謝の涙とともに
小豆のあつものづくりの秘法をねんごろに伝授して去った。
それがそもそもこの追分羊羹のことの発り
ひたすらな善意と素朴な感謝がいみじくも交流したところから
この羮の風味は生れ出で、爾来三百年ひとの口に
ひとのこころにしみじみとしみわたってきている。
つつましくほのぼのと いまも


by m-louis : June 14, 2005 03:57 PM
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June 21, 2005 02:37 PM
最近のおいしいもの
excerpt: 先日、義母から送られてきた、「追分け羊羹」。大変なおいしさだった。あの噛んだときの感触。その感触はちょっとういろうにも似ているような。どちらかというと、ぽてっとした味だ。洗練された京菓子の味とはまったく違う。京菓子もおいしいが、ワタシはこうしたぽてっと...
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comments

おお、追分羊かんとは。
某家のオープンハウスに行ったとき、本店には立ち寄られましたでしょうか。
すぐ近くにあったのですが・・・。

それはそうと、この羊かん、このたび太平洋を横断いたします。
私のかつての職場のニューヨーク支店にこの羊かんの魔力に取り付かれた女性がおりまして、今の職場の部下が今週末にニューヨーク出張にいくのに持たせる予定です。

by: garaika : June 14, 2005 11:25 PM

某家のオープンハウスのときは追分羊かんのことはまったく知らなくて、土産物といったら桜エビくらいしか思い浮かびませんでした。

しかし、追分羊かんほどの味ならすでに過去にも各海を渡ってそうですね。
妻が調べてる限りだと、百貨店等にも出店してないようなので、重宝がられそうです。

by: m-louis : June 15, 2005 02:07 AM
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