July 19, 2005

建築シックバブル

Yahoo! のトップページで「シックハウス 北京でも波紋」というトピックスを見掛けたのでクリックすると案の定と言うべきか「北京市の子供部屋のうち7割以上がシックハウス」という衝撃的な調査結果を報告する記事だった。

中国建築バブルが伝えられて久しいが、ときおり建築雑誌などで様子を掻い摘んでいるだけでも、中国は日本の建築バブルの惨状を反面教師とするどころか、むしろ倍加する勢いで新しい家やらビルやら公共建築やらを建てまくっているように見受けられる。

だからこのような調査結果は衝撃でも何でもなく、単に日本の数年前が十倍増化してやってきたというだけのようにも思えるのだが、ただ、最近は日本の著名な建築家の多くが中国に渡って様々な活動を繰り広げている現状を見ると、なぜにバブルの反省を中国で「建築教育」という形でもっと積極的に伝えていくことができなかったのか?ということは考えてしまう。

国際協力って資金援助とか事業開発協力以上に「失敗の経験」を如何に前もって事が起きてしまう前に情報伝達できるかというところにあると思うのだが。。

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Yahoo! ニュース - サーチナ・中国情報局【中国】ホルムアルデヒドで子供部屋7割がシックハウスに

 「北京市の子供部屋のうち7割以上がシックハウス」という衝撃的な調査結果が発表された。原因物質は最近、中国製ビールをめぐり波紋を呼んだホルムアルデヒドだ。17日付で中国新聞社が伝えた。

 この調査は、北京市産品品質監督検疫所、中国室内装飾協会室内環境観測センター(室内環境センター)、北京連合大学室内環境観測センター、北京安家康環境品質検査センターが共同で行ったもの。北京市内にある、改修して1−2年以内の子供部屋500室が調査対象となった。

 1立方メートルあたり0.1ミリグラムの国家基準を超えるホルムアルデヒドが検出された部屋は361室で、全体の72.2%を占めた。最高で、基準値の8倍もの濃度のホルムアルデヒドが検出された。

 室内環境センターの宋広生・主任は「高温の夏は、ホルムアルデヒドの濃度が他の季節より20−30%高い。子供部屋の木製家具、プラスチック製のおもちゃ、カーテンなどがホルムアルデヒドの発生源だ」「夏休み期間、子供は1日の80%の時間を室内で過ごすため、ホルムアルデヒドを長時間吸入すれば、白血病が容易に誘発される」と危険性を指摘している。

 中国では白血病の患者は毎年4万人増えているが、そのうち半数は子供で、2−7歳児が多い。北京市児童病院で白血病にかかった子供のうち、90%近くが家を改修したばかりだったというデータもある。(編集担当:菅原大輔)


by m-louis : July 19, 2005 11:55 PM
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