May 26, 2004

天然石&ピンコロ@ADVAN

前日の打合せで豊田さんから提示された床材を確認するため、母と原宿表参道のアドヴァン(ADVAN)へ行く。1F応接室の床材としてダントー傘下 dee plus 社VENIS/GERMANIA(VNS-401)のタイルで希望を固めて以降、工費的にもなるべく同じ業者のもので揃えた方がいいのだろうと考えて他社製品をそれほど見に行っていなかったので、アドヴァンは久し振り(原宿のは私は初めて)。

で、まず豊田さんから VENIS/GERMANIA の代案として推薦されたフェレマーブル パーラトン(MCA-4401)だが、豊田さんが推奨する理由としては以下の3点があげられていた。
1)VENIS/GERMANIA があくまで疑似素焼き物風のタイルであるのに対し、フェレマーブル パーラトンは天然石で緊張感のある高級な素材感が得られるのではないか?ということ。
2)屏風『壁畫に集ふ』に合わせたギリシャ風イメージを追求した場合、フェレマーブル パーラトンの方がより明るく白に近い色になるのではないか?ということ。
3)コスト的に影響力のある建材だけに(面積的な意味で)、平米当たり1000円程度の差額でも全体の事業費減に多少なりとも貢献できるのではないか?ということ。

フェレマーブル パーラトン:アドヴァンにてただ、こうした見解を出された豊田さんはアドヴァンから取り寄せたカタログとサンプルだけでの判断なので、実際、アドヴァンのショールームで現物展示を見てしまうと我々としてもそれとは異なる印象を持ってしまうのである。
まず、(1) の素材感であるが、これに関しては天然石の良さというのはもちろんあるものの、天然石の中でも最も安い類のものが選ばれており、むしろ我々の目には高級感というよりも、駅とかでよく使われているような床材という印象が得られてしまったのである。
そして、(2) の色味についてが最も違和感を強くしてしまったところなのだが、5cm角のサンプルで見たときには確かに白っぽい感じがあったのだが、ここで40cm角のサンプルで見ると、白ではなく明らかに黄色いのである。この黄色味はおそらく緊張感よりは柔らかさを演出するのに有効な色調で、そうするとどうしても『壁畫に集ふ』にはそぐわないような気がする。またサイズが40cm角で VENIS/GERMANIA よりも5cm小さいというのも微妙な差ではあるが、縮小感を与えるかな?と思ってしまった。それともう一つ気になる点は照明の光の反射がきついということである。これが絵を見るときに気になるんじゃないか?という懸念もあった。
(3) に関しては安いに越したことはないのだが、逆にフェレマーブル パーラトンの倍くらい(つまり平米2万円弱)出せば良いなと思う天然石はアドヴァンにも幾つかあった。だが、やはりそれでは当初の予算をさらに大きな単位で厳しくしてしまうことであり、それとは別にタイルと較べて天然石の方がメンテナンスが大変ということから維持費的な面でも VENIS/GERMANIA の方がよいという判断に至ったのである。

と以上のようなことを見学後に豊田さんに伝えたら、確かにこういうことは考えていくと色々な考え方(悩み)が出て来てしまうが、そういうときにはファーストインプレッションに戻るのは良いことだということで、VENIS/GERMANIA の基本線のまま、話は進めようということになった。

ボテチーノ:アドヴァンにてで、もう一つの玄関前室〜表玄関エントランスアプローチ部分まで敷き詰める予定の10cm角ピンコロについては豊田さんから提唱されたボテチーノ(ADV-EDBO1010)で母も私も異存なしというか、2×3枚ではあるものの、割と無骨な感じで白目地の入ったボテチーノの並んだ様子を見て私個人は色味・質感共にかなり気に入ってしまって、即刻ゴーサインを!という感じであったのだが、店員に聞いてみると在庫個数が足りず、次回入荷が6月末ということで、何と話は振り出しへ(泪) 他メーカー含め、再度検討し直すこととなった。


by m-louis : May 26, 2004 03:00 PM
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