October 16, 2004

センリョウ・マンリョウ

マンリョウ陰性植物としてオススメなものはないか義父に聞いてみたら、センリョウ・マンリョウはどうか?と庭のマンリョウを指さしながら薦めてくれた。センリョウ・マンリョウは共に日陰を好む低木で冬枯れすることなく、また赤い実をつけるので園芸的にも楽しめる植物だ。尤も庭のマンリョウはまだ実が赤くなっておらず、「マンリョウには白い実のつくものもあるんじゃ。確か寺にワシが種を蒔いたのがあったはずじゃけー」ということで隣の寺にも見に行ってみたのだが、そこにあったのは赤い実をつけたマンリョウだけで、今年のマンリョウは白い実をつけなかったようだ。

マンリョウは実を皮を剥いて地面に落としておいてやるとまた根を張って育つものらしい。「鳥が食うとそこでよく増えるんじゃ」──そう言いながら義父はマンリョウの実を幾つか毟って皮を剥いて落としていた。

ちなみにマンリョウとセンリョウは同じ赤い実を付け似ているが、品種は違う。マンリョウがヤブコウジ科でセンリョウはセンリョウ科。わかりやすい違いはマンリョウに較べてセンリョウは必ず四方に分かれた葉の中心に上を向いて実を付けることだ。確かマンリョウは三鷹金猊居でも鹿威しのそばにあった気がする。

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マンリョウ
ヤブコウジ科の常緑低木。本州中部〜九州の樹下にはえ、東南アジアにも広く分布。茎は緑色で分枝し高さ30〜60センチ。葉は互生し、長楕円形で縁には波状の鋸歯(キョシ)がある。夏、枝先に白色の小花を散房状に開く。花冠は杯形で5裂。果実は球形赤色で、冬も落ちないので観賞用として庭にも植えられる。江戸時代には多くの品種が作られたが、今はあまり作られない。

センリョウ
センリョウ科の常緑小低木。中部地方〜九州,東南アジアに分布。茎は少し枝分れして、高さ70センチ内外、節は隆起し、長楕円形の葉を対生する。夏、黄緑色の花が枝先に短い穂状につく。花被はなく、雄しべ1個。果実は球形、肉質で、冬に赤〜黄色に熟す。果実は観賞用、生花とする。名前はヤブコウジ科の⇒マンリョウに対してついたもの。

by m-louis : October 16, 2004 02:12 PM
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