September 25, 2004

雨漏りテスト

雨漏りテスト前日、山本さんに雨漏りの染み?(※) と疑われる小階段の染みを見てもらったところ、やはり考えられるのは雨漏りでまずは真上に位置するバルコニーに水を溜めて確かめてみましょうということで、本日雨漏りテストは行われることになった。

バルコニーの排水溝は一乗寺側縁にあり、そこからALCパネルを突き抜け一乗寺塀との間に縦樋を走らせ排水する形を取っている。一番考えやすいのはこの排水関係のどこかに漏れが生じたのではないかということ。あるいはまったく別にバルコニーのコンクリート床に日々など入ってそこから漏れが発生しているとも考えられないわけではない。ただ、母が一つ気掛かりにしているのはその雨漏り染みに気づいたのが、物干し竿用の留め具取付工事後だったということ。しかし、山本さんたちによるとその工事で雨漏りが発生するということはちょっと考えにくいという話だった。

雨漏りの滴さて、排水溝を塞いで水を溜め、待つこと20分。案の定とは言いたくないが、1F一乗寺側の壁面を伝って水は漏れてきた。これでこの階段上の染みが雨漏りに拠るものだったことは確実になったわけだ。ただ、基本的にポタポタと垂れてくるような漏れ方ではなく、杉板甲板の境界や表面をツーッと這うように落ちてきて、じわーっと階段上に滴を溜めていく。まさしく最初に発見された染みはそんな風にして出来た染みに違いない(そういう意味ではその染みは複数付けられたもののようには見えない)。

階段まで垂れてしかし、これだけでは雨漏りの原因を特定できないらしい。というわけで、その対処法としてひとまずバルコニー床全面に塗膜防水(※1) して様子を見るしかないということらしい。ただ、残念ながら塗膜防水をしてしまうとコンクリート地は完全に消えてしまう。言ってしまえば爪にマニキュアを塗るようなもので、生コンクリートの生きた表情ってのが完全に見えなくなってしまうわけだ。8月にも雨は降ったというのに、なぜに2ヶ月して急に漏れてきたのだろう? コンクリートは呼吸するというが、それで隙間でもできちゃったのかな?

□◇
※1)塗膜防水
ONTEX [リフォーム用語集 -た-] より

塗膜防水【とまくぼうすい】
ウレタンを塗って防水層をつくるもので、ウレタンにタールを加えてつくられる。アクリル、エポキシ、合成ゴムなどを塗る方法もあるが、主流はウレタン系の防水である。


by m-louis : September 25, 2004 09:20 AM
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October 11, 2004 03:45 PM
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