October 04, 2004

2ヶ月ぶりの上京

7月末まで引越前後の後始末で谷中に滞在して以降、約2ヶ月ぶりの上京となったが、今回も終わりの見えない後片付けに追われ、暇という暇はほとんど作ることができなかった。建築関係外で人に会ったのも所用あって出向いた三鷹で3組ばかし。art-Link/谷中芸工展(※) も帰阪日夕方にチャリで急いで近場2軒回っただけだったという。。

しかし、予想通り片づけはまだまだというか、7月末ここは自分の荷物だから触らないでくれとまとめておいたものが方々に散らされ、かえって混乱を招くような仕舞われ方をされていたり、明らかに片付けていくべきものの順番が違う。ふだんそこに住まない息子の荷物よりも優先すべきものなどいくらでもあるだろうに(それもそれらが散らかってるならともかく、一箇所にまとめておいたのだ)それが出来ないというところには何かある種の病理が潜んでいるような気がしてならない。

ともあれ、この話題はさておく。それ以上に不安を募らせることがあったからだ。それは母の衰弱ぶりがより一層際立ってきたことだ。今回の上京中もいつもの例に漏れず、侃々諤々幾度かやり合ってしまったのが、そのうちの1回、口論後の何時間かのちに明らかに母はおかしくなっていた。父に聞くとこれまでにも何度かあったそうなのだが、云わば脳梗塞にでも陥ったかのような症状で、目はうつろ、ときどき意味不明の言葉を発し、こちらが話し掛けても気づきもしない。そのときは10分程度でその容態は納まり、蒲団に寝かせしばらく休ませるといつやら復活してたのだが、本人はそのときのことをまったく覚えていないという。元来、心臓は弱い方だが、今回のケースは家族と家での儘ならぬことだらけの状態から来る精神的圧迫=ストレスが最大要因になってることは紛れもない。そして、そのストレスの素が、何かといえば食い違う私と父であることは明白である。

それともう一つ、工事の遅れがストレスの要因になってるらしいことを本人は何度か口にしていた。実は今回こそ私は完成像が拝めると思い、その工事スケジュール(※) に合わせて出向いて来たのだが、結局、台風やら予想外の事件(雨漏り)やらで、またしてもそれを見ず帰阪の途に付かねばならなかった。
家作り最中は工事の様子は毎日でも見たいと言っていた母と私だが、さすがに住み始めた家の中で続く工事には職人さんとの時間調整や戸締まりのことなど気を遣う面も多く、気苦労の方がまさるのだろう。「完成にこだわることに意味はない」とは ETV特集(※) での石山修武の言葉だが、我が家の場合、母の体調を考えると「完成」の二文字は至急である。
10月半ばに把手(※) を作ってくれた義父のいる総領町に帰省予定なので、今度こそはファサード(エントランス)写真が見せられると思っていたが、それもまたお預け。そしてこの日の実家との電話で延期されこの日に予定されていたエントランス部コンクリート+タイル工事がまたしても雨で雨天順延になったことを知らされた。


by m-louis : October 4, 2004 10:07 PM
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