2006年05月22日 (月)

施主ブログ仲間プチオフ

去年5/22(日) にエントリーしている「ブログ仲間の訪問」。この日からちょうど1年、またこの仲間たちと会うことになった。前回は梅丘の「橡の家−特別見学会」でだったが、今回は東京駅近くの居酒屋にて。当初は garaikaさん推薦の「ジジババ」という良さげな洋食屋さんを予定していたのだが、貸し切り状態だったもんで、急遽隣の居酒屋に変更(事前予約の電話をちゃんとしておけばよかったという話)。

で、まあ、プチオフの主な内容はいずれこのブログでも告知することになるだろうが、今は秘密。それと「施主ブログ仲間」とタイトルに書いてるけど、集まった4人のうちの半分しか実は施主はいない。残る二人は旧エントリー見ればすぐにわかるけど、施主と建築家の間に立つような立場の人と言えばいいのだろうか? いずれにせよ施主だけで集まるよりは濃いィ〜情報がいろいろ聞ける。というか、こうしてブログというものが一般化して、施主同士でやりとりしたり、オフ会したりということはどこででも行われるようになったんだろうけど、私の施主同期生の強味は何と言っても自分たちが依頼した建築家以外にもこうした建築業界の人と接する機会を持ててることだと思う。

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2006年05月21日 (日)

第42回打合せ+再ノマド

この日は豊田さんと家で一緒に夕食をということで、実家の居間での打合せとなった。
主な打合せ内容は相変わらずの「エアカルテット」問題と、母が希望している追加工事をすべきか否かの話。「エアカルテット」問題はこれから梅雨の時期に去年との比較をしてみないと何とも言えず、その結果待ちということで、もう少し決着までには時間が掛かりそう。ただ、応急処置として、場合によっては扇風機をピアノ下に置いて風を循環させる工夫をしてもいいかもしれないという話にはなった。

追加工事の方は前庭にも水道を回す(倉庫の中には既にある)という工事は行うこととし、その代わり、電気コンセントを外にも付けるという話はなしということになった。
あと、2階のサッシに紫外線防止フィルムを張るのも工事費が高いことと、網ガラスに張るとガラスが割れる例があるということで、現時点では控えることになった。

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2006年03月07日 (火)

第41回打合せ

回数のカウントできなくなった前回の打合せをとりあえず40回?としていたので、今後はもう?を付けずにナンバリングしていくこととする。というわけで第41回。
今回は出張ついでの谷中滞在だったので、事前に豊田さんと会う約束を交わしていたわけでもなく(てか、上京する予定を誰かに知らせる余裕もなかった)、まあ、何となく谷中にいるので電話してみたら、じゃ、夜にでも会いましょうかという話になった。
何しろ実家から一番近くに住んでる建築家(直線距離だと satohshinyaさんの方が近いかもしれないけど)だけにこういうときの話は早い。結局夜10時にデニーズで待ち合わせて深夜2時近くまで喋ってしまった。

一応、打合せ的な話としては依然片の付いてない「エアカルテット」問題が話の主題となった。豊田さんには設備設計をお願いしている長田さんからのメールを一部プリントして持ってきていただいたのだが、まだ結論に至っていないので、このエントリーでのそれについての所感は控えておく。

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2006年01月20日 (金)

第40回?打合せ

第33回打合せ」以降、私は豊田さんと2度しか会っていないが(そもそも去年は一泊以上の谷中滞在が2回しかなかったので)、実家の方で幾度かプチ打合せをしていたようなので、正確な打合せ回数がカウントできなくなってしまった。
というわけで、キリの良い数字を取り、おおよそ40回目の打合せである。
まあ、打合せといっても、そんな大袈裟なものではなく、どちらかというと友人とランチで雑談&近況報告でもする感覚に近い。

一応、打合せ的話題としては母から出された追加工事の希望案件について妥当性を検討したのと未修繕箇所の確認。そしてこれまでエントリーせずにいたが「黴の責任」の問題点が必ずしも住人の怠慢に因るものではなく、例のハイテク装置「エアカルテット」に対する認識不足から来ている可能性が高いという話など。この「エアカルテット」についてはエントリーを別にして一度しっかり書きたいと思う。

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2004年12月15日 (水)

家族の肖像:設計カルテ

去年の5月、豊田さんとの計画が始まった初期段階で家族全員()への宿題となった設計カルテをまとめてアップしてみた。設計カルテとは豊田さんが私の住む大阪に来阪され、最初に行った打合せのときに持参されたアンケート用紙で、冒頭「このカルテは事業・設計をより細かくスムーズにすすめる際に資料となる簡単なアンケートです」と書かれた通りのものである。
もちろんこれに建築家がまるごと左右されることはないだろうが、やはりこれから設計しようとしているこの家には、他ならぬこの家族が住むのだからその面々の輪郭を朧気ながらでも掴んでおくというのは大切なことに違いない(特に豊田さんとは4月に初めてお会いしたばかりだからして)。

実際、このアンケートをやってみて、意外に家族の知らない面を初めて知ったり(例えば父が子象が好きだったこととか)ということもあったし、また自分自身の志向・嗜好を整理するのにもよい機会であった。ただ、もちろんこうしたアンケートの常で、このアンケートの回答に対して、家族全員必ずしも正直にすべてを書き出しているという保証はない。というか、私の目から見てもう少し本音を書かんかい!と思うところもなかったわけではないが、それでも半ばお見合いして初デート後みたいな豊田さんにとっては手掛かりとなる情報もそれなりに集まっていたと思う。

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2004年10月26日 (火)

第33回打合せ

昨日の矢原さんとの打合せ(※)で大方、光庭造庭自体の説明は聞いていたので、この日は上京中の大まかなスケジュールというよりは天気予報や材料の手配日数なども踏まえた細かい段取りを決めて行く話し合いが行われた。それらについては追記にて。

また、未済/駄目/新規追加工事も再度チェック。収蔵庫扉アンダーカット(※) のエントリーでやむを得なしとしていた収蔵庫右扉のクラッチが甘い点に関しては扉下側の磁石が少し曲がっている点を豊田さんが発見され、向きを変えれば直るかもしれないとのこと。他、1Fトイレの引き戸の締まり具合が真ん中幅木に若干たるみがあって悪い点も判明。それについては阿部建築に指示を出すとのこと。

−谷中M類栖2F和室、光庭
−16:00〜19:00
−豊田さん、矢原さん、父、母、私

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2004年10月25日 (月)

A見邸のスズメバチの巣

A見邸ブロック塀一乗寺(※) に続き、A見邸でも境界塀の相談。こちらは第31回打合せ: 光庭(※) でも書いたように、現在A見邸の方で建てられたブロック塀に板塀を取り付けたいという話。

まあ、こちらの意図するところはこちらが話さぬうちにA見さんの方から言ってくれた。つまり「うちの塀があまり見栄えよくないから、それを覆っちゃいたいってわけですね!」と。。ある意味単刀直入には言いづらいことだったので、すぐに察して自ら切り出してくれたことは大助かりだったが、しかし、それとは別の予期せぬところで1点、注文を付けられてしまったのである。

A見邸ブロック塀それはこの絵の板塀のところをご覧になるとわかりやすいと思うが、豊田さんが想定していた風通しと目隠し機能を持った上部庇についてである。A見さん曰く「うちはお宅さんの家が出来たことで相当の日照権を奪われてしまった。今では10時くらいまでしかまともに日が入らない。だからほんのわずかな日差しでも遮るようなものは避けたい。よってうちが建てたブロックより飛び出るようなものは一切付けないでほしい。それ以下であればブロックが壊れないものであるなら何を付けてもらっても構わない」というような主旨で、つまり塀に近いあたりの土盛りがかなり高くなっていて目隠しにしようと配慮のつもりで取り付けていた庇が不要と言われてしまったのである。もちろんその庇は機能的問題だけでなく、意匠上の要素もあったわけだが。。で、とりあえずその場には母と私と矢原さんしか居なかったため、矢原さんの判断でその条件でこちらも話を呑むことになった。翌日豊田さんはもし自分がその場に居合わせていたら一悶着起きてたかもしれないからかえって居なくてよかったかもしれないと言われたのだが(笑) 豊田さんにとってはうちがどれほど計画初期段階でA見邸の日照の問題に配慮したか理解してもらえてなかったことが殊のほか残念だったようだ。

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一乗寺の中庭

第31回打合せ: 光庭(※) でも書いたように、一乗寺の塀を蔦で覆うプランで話は進んでいるので、その了解を得るため一乗寺へ。
もちろん第一目的はその承諾を得ることだが、今回、久々に座敷に上がらせていただき、初めて挨拶に伺ったとき以来の中庭にお目に掛かることできた。一乗寺の中庭は外から見えないのが本当に勿体ないくらい素晴らしくて、出来れば今回また見れないものかな〜とひそかに思っていたのだ。

一乗寺の中庭目的の話はすぐ済んだ。郵便局から帰って来られた住職さんはもう図面を見るまでもなく腰を下ろす間にOKですよの二つ返事で、一応の条件として、塀を傷めないこと、蔦が塀を乗り越えないことを挙げられたが、それらはうちの方でも当然の注意事項として考えていたことだ。で、実際に図面を見ると、あれ? ここにこんなに広い庭作れましたっけ?と塀問題よりも我が家の光庭用敷地の方に関心の的は移ってしまう。いや〜、この図面で見ると妙に立派な庭に見えてしまうんですよ〜などとこちらも冗談交じりに受け答えして、和んだひとときを過ごすことができた。しかし、まあ、豊田さんの光庭の絵見るとみんな立派な庭だと錯覚しますな(笑)

一乗寺の回廊話を終えて腰をあげるときに一乗寺の中庭の素晴らしさを母と共に口にすると、ゆっくりご覧になってってくださいと回廊に出るのを薦め、お茶まで出していただけた。矢原さんも一乗寺の中庭は初めてとあって「こんなになってたのか〜」と驚きの表情。30平米は悠にありそうな正方形の苔庭に3つの灯籠、庭石、手水鉢、蛙がバランスよく配され、飛び石伝いにそれらの間を縫うことができる。植栽も高木から低木まで多すぎず少なすぎず手入れが行き届き、無論うちでは真似出来そうもないプロの仕事。豊田さんにも見せたかった。庭だけでなく、堂内も障子、襖、天井、欄間、他様々なところに目を見張る意匠が懲らされている。さすがは1573-91年創建のお寺なだけのことはある。昔はお化け松が植わってたなんて話もあるらしいが。。

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第32回打合せ

光庭の庭造りを第一目的とした上京。滞在は1週間強と幾分大目に取ったものの、天候の問題に加え、大概こうした素人作業では段取り通りスムーズに運ぶことが少なく、おそらくは日数に追われる結果になるんじゃないかと思う。というわけで到着当日も、豊田さんの都合はつかなかったものの、塀際の造作で事前に承諾を得ておいた方がよさそうな近隣二軒の挨拶回りを矢原さん、母、私の3人で済ませた(そのときの様子は別稿にて)。

また矢原さんとは未済/駄目/新規追加工事の確認と前庭&光庭の造作方法について説明を受けたり軽く打合せ(追記にて)。ただ、豊田さん不在のため、私の滞在中のスケジュールについて綿密には話せず、それはまた明日ということになった。

−谷中M類栖2F和室、一乗寺、A見邸
−15:30〜18:30
−矢原さん、母、私

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2004年09月28日 (火)

第31回打合せ: 光庭

光庭についてはこれまでも「光庭考」という形で幾度か自分自身の考え方や豊田さんとのメールのやりとりで考えられたことなどをブログ上でエントリーしてきたが、今回の打合せで豊田さんが描いた具体的な光庭イメージのスケッチを見せられ、「何とここまでやろうとしてられたのか〜、さすがは坪庭開拓団の団長さん!」と改めて思わずにはいられなくなってしまった。というか、こんだけの仕事して「基本的に植栽整備作業は団員による無償作業を理念として」いいのだろうか?という感じ(^^;) まあ、それはともかくまずはその具体案平面図を以下に(クリックで拡大可)。

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第31回打合せ

先月上京できなかったので、2ヶ月ぶりの打合せ。
今回も前回と同じく場所は谷中M類栖で。確か矢原さんが冗談で、初音の事務所よりこちらの方がテーブルが大きいんですよと言われていた気もするが、まあ、工事状況等チェックするにもこちらでやってた方が手っ取り早いというのはある。

打合せ内容は今回も実際に住んでみての問題点報告と未済・補修・追加工事について、そしてメールでも少しずつやりとりの行われていた光庭について。光庭の件と打合せ記録で追加工事検討事項として取り扱われた1F応接室スピーカーアウトレットの件は別稿でエントリーする。

−谷中M類栖2F和室
−14:00〜17:00
−豊田さん、矢原さん、父、母、私
−光庭想定スケッチ3枚、植物関係参考書5冊、打合せ記録

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2004年09月26日 (日)

伯母と信濃屋

お昼に伯母が初見参(工事中にも一度来ている)。伯母は映画・TV業界の人なのだが、80歳を前にしても未だに仕事を依頼されるという、、そして超倹約家でもあり、今回も都営バス&電車を駆使して、武蔵野からタダでやってきた(^^;)
家→[バス]→吉祥寺→[バス]→新宿→[大江戸線]→上野御徒町→[バス]→谷中
と以上のようなルートで約1時間半。三鷹から中央線→千代田線と乗り継いで最速でも50分近くかかるので、タダで90分なら安いといえば安い。もちろんこのワザは老人にならないとできないが。。

家の中は父が案内していたが、父が一番自慢したいのは風呂のようだった。本当は屋上にも上がってもらうとよかったろうに、タラップまでの通路が埋もれた荷物でそこまで辿れず。片付いてないことは承知の上での来訪なので、呆れ顔はしてもそのことについてはコメントはなし。

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2004年09月07日 (火)

光庭: 植栽時期

予定では8/31(火) の打合せ時に話し合うことになっていた光庭についてであるが、打合せ自体が延期となってしまったため、約1ヶ月、話は持ち越しとなってしまった。
ただ、母が植栽の時期についての心配を口にしており、それに関しては豊田さんにメールで問い合わせたところ、以下のような返事が返ってきたので一部転載しておきたい。

植栽の件ですが、植付け/植え替えのことだけ申しますと、植物の種類によっても違ってきますが、夏場の暑いシーズンの植付けはあまりしません。むしろ春前か秋から冬前にかけてがその時期となります。
大まかな考え方ですが、花を咲かせる時期はエネルギーをそちらに取られるのでその前までに植付け/植え替えする。夏は温度調節の為、葉から多くの水分を蒸散させるので根を傷めたく無いので植え替えは好ましく無いというふうに学んでいます。
ですからこれからが植栽はオンシーズンになると考えています。

というわけで、9月末でも心配はなさそうだが、計画は早め早めにしておいた方がいいということで、私の上京前に一度、母と話し合う場を考えておいてくれるとのこと。
私自身の光庭に対するイメージは打合せ前にもここで何度かエントリーしてみようと思います。

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2004年09月04日 (土)

歩道切り下げ日程

8月末のスケジュール(※) では私の上京予定を書いていたが、この予定は実際にはまるごとなくなってしまった。歩道の切り下げ工事がその時期に行われる見込みがまったく立たなかったのである。

そして本日、ようやく矢原さんからのメールで工事の日程が確定したことがわかった。
歩道の切り下げ工事は 9/18(土)、9/19(日) を予定。
エントランスの玄関ポーチのタイル工事および車庫部分のコンクリート工事はその直後から行うが、9/20(月) 、9/23(木) が祝日のため、9/30(木) 前後まで掛かってしまうとのこと。

そういう訳で、私の上京予定は概ね1ヶ月遅れの9月最終週ということになりそうだ。
なお、歩道の切り下げ工事が土日に行われるのは道路のもっとも空いているときが選ばれているのにほかならない。それもおそらく夜に行われるであろう。

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2004年08月23日 (月)

8月末のスケジュール

屏風搬入に合わせた月末の上京スケジュールについて豊田さんと久々電話。
こちらの仕事の都合もあって少し早めに設定しようかと考えていたが、豊田さんが 8/25(水)〜30(月) まで大分に行かれるということで、上京日は屏風搬入予定日直前の 8/27(金) とすることにした。
8/31(火) に光庭についての打合せをして翌朝18きっぷで福島の mizo氏のギャラリー寄ってその日の晩に夜行バスで帰ろうか?と。。

ところでお盆明けにという話だった歩道の切り下げはまだ工事に入っていないらしく問い合わせ中とのこと。おそらく道路の混雑を避けるため夜間工事になるんじゃないか?という話だったが、万一でも屏風搬入と重ならぬよう実家に予定時刻(13時)まで知らせておくよう指示しておいた。

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2004年07月29日 (木)

第30回打合せ: 増減見積修正報告

今回の打合せは谷中の家でということで。
どうにか打合せできるスペースを確保した和室のこたつテーブルで行われました。
主な内容は増減見積の修正報告ほか、未済工事、住み始めて気づいた点など。

−谷中M類栖宅
−15:00〜17:30
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、私
−建物使用に関する確認事項、打合せ記録
=建築写真撮影ネガ

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2004年07月18日 (日)

初めての朝@谷中

040718_morningbed.jpg妻は母のムアツふとんで、私は父のベッド(※) で寝た谷中初日の夜。エアコンが苦手な我々は当然窓という窓を開け放し、風通しを良くして眠ったのだが、一乗寺側窓が足下まで開く母の部屋は想像通り最高の風通しだったが、父の部屋は母の部屋との間の仕切戸を開けていたとしてもいまいち風の抜けが悪く空気が籠もりがちで、妻に較べ私は寝苦しい夜を過ごすことになった(右の写真は一回目の引越が終わった後のものだが手前が母のムアツふとん、奥が父のベッド)。

ただ、明け方、先に目覚めたのは妻。というのもまだカーテンが付いていないため、足下まで窓全開の母の部屋は朝日も見事全開に差し込んでくるのだ。ふと私が目を覚ましたとき、隣のムアツふとんで寝ているはずの妻の姿がなく、びっくりして部屋を出たら脱衣室の引き戸を閉じて光を遮り、床の上で寝ていたのである(笑)

車の騒音の方は、4車線の谷町筋に面したところに住む騒音馴れした我々ゆえか、音が近いという感じはあるものの、寝られなくなるほど気になるというでもなかった。

おそらくこの日、谷中に戻ってくることはないだろうとの予測のもと、引越屋がいつ来てもよい状態にまで全階整理をし、それと各階の写真を幾ばくか撮って、9時前に谷中を出た。もちろん行き先は引越を翌日に控える三鷹仮住居。だが、主に我々の準備作業はトランクルームの方で行われることになるだろう。ちなみにこの日の起床時刻は6時半。ふだんの私の就寝時間。

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2004年07月17日 (土)

設備点検&指導

阿部建築での引き渡し終了後、豊田さんと一緒に谷中の家に戻る。この日は17時過ぎから設備設計の長田さんによる設備点検&指導を受けることになっていたのだ。
長田さんは初音すまい研究所との計画が始まる以前からうちの設備設計を見てくれてきた人で、メールでは何度もやりとりしてたのだが実際にお会いするのはこの日が初めて。年賀状で「長田!突然変異する」といって設備設計の会社から某ブロードバンド系インフラ会社に転職されるという、今年最初のオドロキを味合わせてくれた人だけに、そのことも含めてお会いできるのを楽しみにしていた。

040717_commemorative.jpgとりあえず点検の方はまだ未済工事の部分も残っていたものの、電気系統のチェック他、水回り関係もトイレの水をしばらく流しっぱなしにして、その排水音をチェックされたり、本来なら施主検査のときに我々がやっておくべきようなことまでしっかり見て廻られた。豊田さん、母、私(時々、妹、妻も)が後ろに付いて各所説明を聞きながらだったが、長田さんのテキパキと的確にアドバイスを加えて行く様は家族は言うに及ばず誰が見てても感心しちゃうんじゃないかと思う。途中、工事で居合わせた電気屋さんにも細かく指示を与え、電気屋さんの方がたじたじになっていたくらいだ。

しかし、そのおかげで心配事の一つだった LAN 配線の問題が丸く解決しそうだ。これまでの話の流れでは工事をするのは空配線を張るところまでで、そこから先の実際の LAN 配線は自分たちでやらなければならないような話になっていたのだが、そうした作業もすべて電気屋さんがやってくれるという手筈をその場で取り付けてくれた。そうした交渉手腕も見ていて天晴れであった。

尚、なぜに長田さんのような設備の専門家にうちのような個人住宅を見てもらうという話になったかといえば、それは今後エントリー予定の初音以前のプロセス上で何度か触れることになると思うが(だいぶ先の話だろうけど)、簡単にいえば1F応接室に展示する屏風作品にとって最適な空調換気システムを考えたいというところから話は始まっている。
その結果としてダイキンエアカルテットを導入することはこれまた初音との計画が始まる前から決まっていたのだが、それはそのまま初音との計画でも引き継がれ、こうして1Fの全スペースは古材の再利用などで一見古風な佇まいを見せるものの、長田さんの言葉を借りれば「めちゃくちゃハイテクなシステムの仕掛けられた」空間(※1) となったのである。
そのハイテクな仕組みに関しても詳しい説明を受け、ホホ〜と感心することしきりだったが、それについてはエアカルテットのサイトでもフラッシュアニメによる説明があるのでそちらをご覧いただきたい。

040717_1f.jpgただ、このハイテク装置の特性(※2) として、例えばこの室内に入ったときにエアコンのよく効いたところに暑いところから入って「おぉ〜、涼しいな」と感ずる、あの直裁的なわかりやすい体感性はないということを付け加えておきたい。むしろ入ってしばらくは空調の効いた室内に入った割には暑いな〜くらいに感じられてしまうはずだ。しかし、しばらくするとそこが一年中暑くも寒くもない空気の浄化された心地よい空間であることに気づく人は気づくのである。まあ、こうした話も後日、空調システムを検討していた際のプロセスを記したエントリーで改めてすることになるだろう。

余談ではあるが、1年以上も前にエアカルテット導入の方向で話が固まったときに長田さんとはダイキングッズのぴちょんくんの話もしていて、何と!そのときお願いしていたぴちょんくん関連グッズを1年以上も取り置きしてこの日に持ってきてくれたのである。これには我ら夫婦も大感動。ましてや1年前のものゆえに逆に激レア物になってたりして、でも、ここで何をもらったか書くと世のぴちょんくんファンにやっかみを買いそうなので、ここでの記述は差し控えさせてもらいます。ららら〜ん♪

040717_korean.jpg何やかや長田さんとは家族交えて記念撮影までしたりと20時近くまでお付き合いしていただくことになってしまい、母の提案で長田さん、豊田さん、我ら夫婦で晩御飯を食べに行くことに。お店は、豊田さんが以前から私の妻が上京した折には是非とも連れて行きたいと言われていた日暮里駅すぐ側の「ポドゥナム(柳)」という韓国料理屋。ユッケ、ケジャン、キムチチヂミ、冷麺を注文し、ちょっと値段は高い感じだったが(夜だから仕方ないともいえる)韓国料理にはうるさい妻にも充分満足な味。店内の雰囲気も韓国の焼肉屋をそのまま持ってきた感じで今度はお昼に寄ってみたいお店だった。
その帰り路、長田さんが車を置いていたうちの近所まで戻ってきてから「鞄をお店に忘れました」と思い出したように言われ、自分も忘れ物が多い方ゆえあまり人のことは言えないのだが、ご愛嬌までしっかり持ち合わせた人なのか〜と最後のオチまで感心してしまった長田さんとの出会いだった(笑)

尚、上記内容をエントリー前に長田さんに確認したところ、幾つか補足(※3)と指摘をいただけたので、それを追記にて記しておく。

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引き渡し

第29回打合せ: スケジュール(※) ですでに触れたように、引き渡しというのは本来タイミングを慎重に見極め、ある種、格式張った中で執り行われるものなのかもしれないが、うちの場合は私が一人でひょこひょこ阿部建築まで出向いて、必要書類と鍵を受け取り、未済&駄目工事の簡単な確認、そしてしばしの雑談ののち、豊田さんと共にのこのこ帰ってくるという、まあ、至ってお気楽なものだった。そうした気軽さ自体についても同エントリー(※) ではすでに触れている。

040717_hikiwatashi.jpgただ一つ、引き渡しの席で心配だったのが矢原さんがちょこっと風邪気味になってたこと。うちの件でいろいろまとめたり検査したりとムリがたたってないとよいのだが、、

一応、引き渡し時刻を記録しておこうと阿部建築に入る前に阿部建築の建物の写真を撮っておいたのだが、我々が初めて阿部建築を訪問したのが去年の2月26日。あれから一年半が過ぎたのだな〜と実は事務所に足を踏み入れる前、建物を見ながらしみじみした想いに耽っていた。この「しみじみ」こそがそれで以て充分儀式的な充足をあらわすもののはずだ。

−阿部建築
−16:30〜17:00
−阿部さん、山本さん、豊田さん、矢原さん、私
−引き渡し通知書、資格証明書、印鑑証明書、設備関係説明書一式ファイル、鍵

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2004年07月16日 (金)

建築写真撮影

豊田さんは以前「完成直後の真っ新なときよりも、人が住み始めて生活臭が漂い出してからの写真を撮りたい」と言われていたことがある。そうした姿勢というのは施主という立場にある者からすると大変喜ばしい話だと私は思うがどうだろうか? 「人が住む」ことが大前提の住宅建築ながら、建築雑誌の多くは完成直後の写真を扱うのが主だし、またそうした写真を残したがる建築家の中にはそれが自身のプレゼンの道具になるという意識の方を強く持ってる者も居ないわけではないだろう。その点で豊田さんの姿勢はアンチ建築雑誌、アンチプレゼン中毒、さらにはアンチ<近頃の極端すぎる抗菌・清潔>志向に繋がる小気味良いものがある。

ただ、とはいえ、さすがにそうした真っ新写真がまったく残ってないというのもこれまた施主としては寂しい話というのが偽らざるところ。ところが実質的問題として、建築写真ってのはその手の専門家に頼むとめっちゃ高く付くということが少し前から相談に乗ってもらっていた学生時代の友人フォトグラファーの話によって判明した。
具体的な数字を挙げると、もちろん内容やカメラマンによっても様々だが、4X5なら1カット¥15,000〜¥50,000くらいは掛かるというものらしい。となると家の写真の場合、数枚撮っておけばよいというものでもないし、相当の出血を覚悟して臨まなければならない。というわけで、我々はさっさとそれを諦めてしまったのだが、それは初音すまい研究所にとっても同様のようで、予算の都合上プロに頼むのは1回までと考えていたらしい。となれば必然的に豊田さんが希望する「人が住み始め」「特に応接室はピアノや屏風が入った」状態が初音が依頼するプロの撮影対象ということになるわけだ(もちろん初音すまい研究所独自に撮影するということは考えられているが)。

ところがそうした経緯を先の友人フォトグラファーの清さんに報告していたら、建築写真の専門ではないけど自分が撮りましょうか?と名乗り出てくれた。それも当初は35mmのカメラで三脚は使うもののスナップ的にと言われていたのが、最終的には西荻窪にある「レンタルカメラショップ」で¥4,700-/1日という定価23万もする広角ズームレンズ「Canon EF16-35mm F2.8L USM」を借りて撮影してくれることに。
清さん自身が「35mmのカメラでは、広い範囲がはいりきらない、画面の端の方がゆがむ、などの弊害がある」(※1) と事前に言われていたのだが、やはり実際に自分で撮るとなると必要に応じた道具が使いたくなるというのがプロ魂というものだろうか?(もちろん、そのとき限りしかない真っ新おうち写真を我々家族のために残しておこうという親切心も大いにあっただろうが)

ともあれ、そうした本人が撮る撮らない以前の段階で建築写真について色々メールでレクチャーもしてくれ、それは今後本格的な建築写真を残しておきたいと考えている建て主さんにも役立ちそうな話なので、以下に転載しておきたい。

建築雑誌等に掲載されている写真は、たいてい4X5という蛇腹のついた大きいカメラで撮影しています。
普通のカメラ(35mmとか)で建物を撮ると、パースがついて上の方が細くなっちゃったり、柱が斜めになっちゃったりしますが、4X5カメラはそれを修正して、まっすぐに撮影できるのです。
ここ(※「大判カメラ写真教室」)にわかりやすくのってます。
特に第3回「人間の目とアオリ」第6回「建物の撮影方法」をみるとよくわかります。
(中略)
雑誌に掲載されているクオリティの、いわゆるちゃんとした建築写真をお望みならば、専門に撮っているカメラマンにまかせたほうが、早いと思います。

で、当日はお披露目会のあと、工事も続行する中で15:00〜17:45くらいまで2F(書斎→和室→キッチン→ダイニング→階段)→3F(タラップ前→各洋室→ベランダ→脱衣浴室→廊下)→2F(建具ディテール→ダイニング→バルコニー→階段)→1F(応接室→工事風景→前室)→ファサードといった順で、36枚フィルム2本分撮影してもらった。2F和室の畳が敷けてない状態だったのが何とも悔やまれる。しかし私自身、何度もファインダを覗かせてもらったのだが、レンズの広角具合とアオリの補正具合(※2) はさすがは定価23万円の代物と言いたくなるものだった。私が後ろでデジカメで撮ってた写真とはその納まり具合も違えば写真全体のピントの合い方もまるで違う。

040716_kiyo.jpg

清真美撮影による谷中M類栖写真は後日改めてまとめて公開する予定です。

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ささやかなお披露目

第29回打合せ: スケジュール(※) でも書いたように引き渡し→引越までの間が2日となり、その期間はすべて引越準備作業に当てなければならなくなってしまったため、事実上、完成お披露目といった機会は持てなくなってしまった。しかし、ムリムリでも引越前に写真撮影だけはしたかったので、工事の真っ最中に友人のフォトグラファーに撮影をお願いし、そのついでという形でフォトグラファーと何某かリンクしてる友人数人+先日相互 trackback で知り合ったばかりの Off Space の bside さんを招き、ささやかながらお披露目の場を作ることができた。

040716_kayaba.jpgまあ、お披露目といっても日暮里のペルシャ・トルコ料理店「ざくろ」で1000円のしあわせランチを食べながら自己紹介&近況報告をして、その後、工事最中に現場見学をするという慌ただしいものだったのだが。。
ある意味、みんなが一番くつろいでくれたのは現場を離れて、近くのカヤバ珈琲でかき氷食べてたときだったんじゃなかろうか。でも、途中から雲行き怪しくなるし、何もかもが慌ただしい中で引きずり回すことになってしまって、ちょっと申し訳なかったくらいだ。
お越し頂いた皆さん、ありがとうございました。
今度は是非本当に完成してから!ということで。。

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2004年07月13日 (火)

第29回打合せ: スケジュール

この日から引き渡しは4日後、第1回引越予約日が1週間後というスケジュールを考えると明らかに工事は遅れている。
そうなった背景には施主側の決断遅延も含め、様々な理由があるのだが、大きなところではやはり歩道の切り下げ問題が再浮上したということの他に、外壁の ALC パネル用吹付材(※) が思うように吹き付かず、業者(株式会社フッコー)を呼んで再度やり直したことに伴って外構工事全体が遅れてしまったということもあるらしい。いずれにしてもこうした諸々の遅れによって、引き渡し→引越までの間隔がたったの2日となり、家の撮影や友人たちを招待するといった時間もほとんど持てなくなってしまった。

住宅づくりのマニュアル本「How to make your own Home−ここち良い住まいをつくる」には引き渡しのタイミングとして

 引き渡しは、駄目工事が終了して、最終確認がきちんと済んでから、カギなどを渡してもらうようにしましょう。急ぐからといって、駄目工事が終了する前にカギをもらい、引越してしまったあとでは、責任の所在が建て主側にあるのか、施工者側にあるのか曖昧になってしまいます。
 あとで壁の傷や汚れなどに気づいて補修をお願いしても、誰がつけたかはっきりしないため、建て主側が身に覚えがないと思っても、その部分についての手直しの要求を強くできなくなってしまうことがあります。引越早々に後悔してしまうことになりますから注意しましょう。

などと書かれていて、そういう意味では我々はその最も悪い例を実演してるようなものだが、正直、私自身の感覚としては結構「それでも、ま、いっか」って感が強かった。心配性の母はそうしたマニュアル本を片手に不満を連呼していたが、なぜ私が「ま、いっか」の心境でいられるかといえば、それはここまで阿部建築とは約17ヶ月、初音すまい研究所とは16ヶ月という付き合いの中で、今更責任の所在云々といった小さなことをちまちま突っつき合うような関係ではもうないような気がしていたからである。そうした工務店・設計事務所と出逢えたことを我々は幸運に思うべきだし、加えて彼らが近所にいて今後も関係が続いて行くというのは幸甚の至りとしか思えない。

なお、この日から引越後くらいまでのスケジュールを打合せ記録をベースに追記にて触れておく。

−初音すまい研究所
−14:30〜19:30
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、母、私
−見積書、打合せ記録

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第29回打合せ: ケーブルテレビ

13:00まで続いた施主検査に父が空腹からか苛立ちを見せ始めたので一旦打ち切りとし、豊田さん&矢原さんと共にデニーズで昼食。増減見積もりの報告を兼ねた打合せは14:30から山本さんの到着を待ってスタート。昼食後に妹は退席。父も夕方17:00前に所用で退席した。

主な打合せ内容は追記の打合せ記録に任せるが、この日、アンテナの取付工事の話に及んだとき、山本さんの方からケーブルテレビに関してこちらが勘違いしていたサービスについての話を聞かされる。

これまで我々はケーブルテレビというのはテレビ1台につき1つのホームターミナルが必要で、そうするとエコノミーコースの利用でも3台分に対応させると 2,520円+1,575円×2=5,650円/月 ととてもじゃないがTV放映料ごときに支払える額ではないと思ってきたのだが、どうもそのホームターミナルというのが1台あればそれと直接繋いだテレビ以外のテレビも一般の民放チャンネル+NHKだけは視聴可能だということがわかったのだ。つまりテレビ1台分の2,520円/月という契約をしておけば、その契約したテレビ1台でだけケーブルテレビのサービスを受け、他のテレビでは一般放送だけ見てりゃいいという話。

となると、もともと一般放送だけで充分な我々としては、アンテナの取付位置の問題などアンテナ受信にすると幾つか問題もあったので、それならということでケーブルテレビ契約という考えに戻すことにした。

もちろんホームターミナルを置くのは2階のダイニングで、父と妹の部屋は一般放送のみ。しかし、驚いたことに二人は今回の引越を機に DVDレコーダーを買っている。どうせ買うなら HDDレコーダーにしておけと言ってたにもかかわらず。。

ちなみにこの家では台東ケーブルテレビのサービスを受けることになります。

−初音すまい研究所
−14:30〜19:30
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、母、私
−見積書、打合せ記録

by m-louis : 17:33 | comments (0) | trackbacks (0)

第29回打合せ: 増減見積報告

7月始めに行う予定だった増減見積もりの報告を兼ねた打合せだが、私の方の仕事の都合もあって約2週間遅れの本日、施主検査のあとの時間で行うことになった。本来のスケジュールでは6月末に設定されており、豊田さんとしてはさらに2週3週と遅れたことでちょっと焦ってられたようだが、報告結果自体が施主側の覚悟していた範囲内で大きな問題にならなかったこともあり、結果的には工事自体も遅れていたので見積りを出すにはちょうどよいタイミングであったようだ。
増減見積もりの詳細は追記の打合せ記録で。

打合せ当日の上京だったため、実は家族内でいくらが限度額かといった実質的な額を出しての話し合いまでは行われていなかったのだが、山本さんから提示された見積書の額を見て私自身はホッとしていたというのが本心だ(両親も何となくそんな顔をしていた気がする)。あとで豊田さんから一般的に増減の見積もりでは建築費総額の10%増という話もざらではないという話を聞かされ、そうした意味でも我が家はその1/4以下で収まっている訳で、最後の最後に目が飛び出すようなことはなくて済んだのである。一応、削れるところは削ったつもりでも、後からの追加要求の方が圧倒的に多かった気がしていたし、相当の覚悟を持って臨んではいたのだが、その点では阿部建築と豊田さんたちのやりくりには感謝しなければならない。

加えて豊田さんからは初音すまい研究所側のミス等により生じたコストについても詳細にリスト提示してくださり、その全てを初音負担という形で請け負ってくれた。ある意味当然のことなのかもしれないが、こうした問題は誤魔化そうと思えば誤魔化せてしまう部分も多くあり、その点において初音すまい研究所はこちらで気づいていた点以上の申告をしてくれたのだから、こちらの方が申し訳ないくらいの気持ちだった。

阿部建築には SD-1 のやり直し工事増額分のみ再調整してもらうことで見積もり関連の打合せは終了。その他の打ち合わせ内容は別稿にて。

しかし、あとから見積書を見ると階段脇本棚の棚板追加増額分だけでも10万円近く掛かっており、軽い気持ちで各段一枚ずつ追加などと言わず、もっとしっかり枚数を検討してから注文しておくべきだったと今更ながら後悔するところもないではなかった。こちらの心掛け次第ではまだいくつか減額出来る要素もあったことだろう。その辺は大阪からの遠距離チェックというのが難しくしている面もある。

−初音すまい研究所
−15:00〜19:30
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、母、私
−見積書、打合せ記録

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施主検査

初見後初撮影写真
午前10時からの施主検査に合わせ、早朝6時前に大阪自宅を出る。9時ちょっとすぎの東京着だったため、直接初音すまい研究所には向かわず、上野駅で下車して家を見てから事務所には向かうことにした。
3週間ぶりの現場。シートも取れたという話は豊田さん以前に gumoblog :: shinya さんからも聞いていたので、いざ建物が見えてくる交差点に足を踏み出すときには思わず息を呑み込んでしまう。そしていざ視界に捉えたときには何というか頭の中が何も感想を持たないような状態となった。ま、茫然としていたという言い方があるのかもしれないが、どこかそれとも違う。頭はむしろ感想というか批評心(例えば何か似ているものを探したり比較したりといった)を追い求めていたように思うのだが、そういったものを手繰り寄せられないちょっと情けないような状態に自分はあった。
とりあえず数枚デジカメで撮影し、正面の方にまわると阿部さん&山本さんが作業してるのが見えたのでさっそく声を掛ける。なぜかこのときは声を掛けられる人が現れてホッとしていたのだから自身の精神状態はよほど妙ちくりんなことになってたに違いない。別にその状況を誰に見られてるというわけでもなかったのだから。。しかし、そこで阿部さんとようやくここまで辿り着いたことや暑いこと家族のことなど話しているうちにどうにか落ち着きは取り戻し、初音すまい研究所へと向かうことにした。

初音にはすでに両親に妹と家族も到着していて、軽く挨拶を済ませて再び現場へと向かったのだが、その挨拶で豊田さんに現場を見てきたことを話すと「どうでしたか?」と訊ねられてしまい、先述した頭の回転停止状態から立ち直っていたわけではないので、しどろもどろな返答に。確か「相変わらず見る度に大きさの印象が変わりますね。今回はシート分の容積がなくなった分、ちょっと狭く見えたかな〜」といった、おそらく豊田さんが期待していただろうものからはおよそ見当違いな返事をしてしまった。

040713_check.jpg現場での施主検査は前日行われた建築家検査のチェックリストを見ながら屋上から順に豊田さんらの案内で行われたのだが未済工事箇所の方が多い状況(約70項目)だったもんで、前夜、住宅づくりのマニュアル本「How to make your own Home−ここち良い住まいをつくる」を読んで施主検査の心得みたいなもんを確認しておいたのだが、何だかそういう感じの緊張感は全然なく付いて話を聞くだけって感じになってしまった。で、後ろに付いて回ってる間にも幾つかこちらで見つけた染みとか汚れとか、その他いろいろあったけど、それらは矢原さんに伝えてチェックリストに書き加えてもらったもんで、どれがどうだったかさすがに一ヶ月もあとにこの記事を書いてるもんですっかり忘れてしまった。その辺は完全にダメダメな施主ですね(笑) 母は家路に着いてから「本にもちゃんと書いてあるのに何でちゃんとやらないんだ!」と憤懣やるかたないご様子だったが。。それとまあ、豊田さんや工事の職人さんたちが居られる前であれやこれや細かくチェックするってのもやりにくいことでもあり、職人さんのお昼時を利用して我々施主だけで再度見させてもらった(豊田さんたちは一緒)。大きなチェック事項は別エントリーで個々にピックアップしていく。

−谷中M類栖宅
−10:00〜13:00
−豊田さん、矢原さん、父、母、妹、私

by m-louis : 09:44 | comments (0) | trackbacks (0)

2004年07月01日 (木)

1Fタイル工事開始

ここ1ヶ月、仕事が結構ハードスケジュールだったってこともあったんですが、引越を控えたことによってか実家間とのトラブルが何かと頻発し、blog に立ち向かう元気を完全に逸してました。今後、立ち直れるか不明ですが、あまり溜め込むとそれはそれでヤル気減少にもつながるので、実家から送られてきた写真を以下にアップしておきます。


玄関ドア SD-1(未塗装)

応接室タイル敷き

丸太および木製ドア WD-1

もう屏風展示面の壁紙も張られた様子。
ライティングレールやピアノ用スポットも付いている。
丸太の入るところのタイルはどうやってカットしてるんだろう?
実際に見てないんで、それ以外のコメントは母からのメール(たぶん妹代筆)を引用。

昨日(7/1)の午後、現場を見ての写真を送ります。
前室の右と左のドアを間違って逆に取り付けられてしまったので(丸穴1と丸穴5)、豊田さんは頭を抱えていました。
和室はどんどんいい感じになってきました。
玄関の扉もついたけど、取っ手はまだです。

一見、このメールだけ見ると静穏な感じで受け取れます(笑)

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2004年05月27日 (木)

第27回打合せ

この日は基礎設計段階から幾度か相談に乗ってもらってる某工業大学建築科博士課程の友人・M夫くんが同行。三鷹に住んでいるので三鷹駅で待ち合わせ、日暮里から初音すまい研究所に立ち寄り、矢原さんと一緒に現場に出掛けた。
当初の予定ではこの日、丸太が建つという話だったのだが、木工事棟梁のぎっくり腰の影響か、丸太を建てる前に済ませておきたいと云っていた下足箱の施工もまだ手掛けられていない様子。とりあえずこの日に出来ることはなさそうだなという感触で、1F留意点(下足箱扉の開くスペースが取れてるか?とか)を確認して、上階を案内してまわった。

この日は豊田さんが別件打合せを12:30頃までされてるということで、しばし空いた時間をカヤバ珈琲で過ごし、M夫くんは研究室そのまま大学に(打合せにも顔出せたら面白かったろうけど)、我々は12:30を少しまわったところで初音すまい研究所へと向かった。現場の様子は別稿で。打合せ内容は追記の打合せ記録にて。

−現場、カヤバ珈琲、初音すまい研究所
−11:00〜14:30
−豊田さん、矢原さん、母、私(+ゲスト:M夫くん)
−照明関係資料、タイル&石サンプル、打合せ記録
=三鷹金猊居襖の引手

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2004年05月25日 (火)

第26回打合せ

仕事の都合で打合せ当日、直接大阪から出向く。
義父製作把手(約10kg)をキャリーカートで転がし、背中には PowerBook15'。
一度谷中墓地内交番脇のトイレに入るため、すべての荷を下ろしたら悟空やクリリンが修行中に亀の甲羅を外したときのように体が身軽になった気がした。

到着後、さっそく開封。
把手を取り出すと予想通り感嘆の声があがり、外にあるのが勿体ないとか、芸大の学生に盗まれないか心配といった風に、やはり把手としてこれ以上贅沢なモノはもうないだろうくらいの反応だった。

主な打合せ内容については追記の打合せ記録にて。現場見学は別稿にて。

−初音すまい研究所、現場、珍珍亭
−14:00〜21:30〜23:00
−山本さん、豊田さん、矢原さん、母、私
−タイル&石サンプル、ハンドルレバー&照明関係資料、打合せ記録
=ケヤキ把手

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2004年05月12日 (水)

第25回打合せ: 丸太再検証

第25回打合せ(※) の2段落目以降から話は続く。

で、日暮里で下車して、ひとまず初音すまい研究所へ。前夜の電話で豊田さんが不在の場合は矢原さんと現場へという話だったので、その通り、矢原さんと現場へ向かうことになった。
現場に到着したのは15:30。現場には1Fに3人、2〜3Fにも5、6人は職人さんが入っていて、忙しなく仕事に打ち込まれていた。そんな中で丸太を立てて検証するというのはちょっとお邪魔感もあり、ひとまず工事現場初訪問(工事前の空き地状態のときには一度来ているが)の wtct 氏を屋上まで各階案内。母の到着を待って丸太の検証に入った。
ところが、3本寄せて設置しようとすると天井配管が邪魔になって、どうしても3本目が望むべき位置にそれを配することができない。というわけで、写真のように大変中途半端な設置状態での列柱確認となってしまったわけだが、とりあえずその状態で見る限りは重々しすぎる印象も窮屈な印象も受けないんだよね。ただ、3本目の丸太が一番太いので、この2本の詰まった感じと同じように3本目を見られないような気もする。微妙に難しいところだ。
矢原さんに意見を求めると、少しギャラリーに様々な要素が多すぎることから2本くらいに抑えておいた方がいいのでは?とのこと。ピアノがなければ3本を前間隔で置いてもいいかもしれないがと言われていた。

検証後、再び初音すまい研究所に戻ると豊田さんも戻って来られていて、wtct 氏も交えて急遽ミニ打合せが行われることになった。何だかんだ丸太以外にも話は及んだので、詳しくは第25回打合せ: 追記(※) の工事監理打合せ記録にて。

丸太を詰めることに関しては、豊田さんは模型上でしか見ておられないのだが、割とこれなら条件満たした上で空間も維持できるのではないか?と乗り気な感じ。ところが私は模型で見ると模型の丸太が若干膨張した感じに見えてしまうせいもあるのだが、急に3本手狭に並んだ様が窮屈な感じに見えてしまい、再び迷妄の闇へと落ちて行ってしまった。

打合せ後、母・wtct・私で日暮里のダージリンで菠薐草カレーを食べながら、丸太について話す。その話し合いについては追記にて。

by m-louis : 19:05 | comments (0) | trackbacks (0)

第25回打合せ

前夜、丸太2本か3本かの家族内討議中、母が3本目の丸太位置によって部屋の奥行き感が損なわれるのなら、3本を詰めて置いてしまったらどうなの?と言い出し、なるほど詰めて置くと丸太の間を人は通りづらくなるがそもそもグランドピアノの設置する向き自体がすでにしてその周囲を通りにくくしてるので、であればそこは通らないという前提のもと、一つの案として考えてみてもいいのではないか?という話になっていった。そこで帰阪前に現場に立ち寄り、丸太を3本寄せて設置した状態を視認させてもらうことにした。

なお、当日は新宿で行われているK氏の写真作品展示を wtct 氏と観に行く予定にしていたので、観賞後、同氏も現場に誘い、また母も後から現場で落ち合うことになった。

で、丸太の検証作業が現場で行われたのだが、その後、初音すまい研究所でミニ打合せが開かれ、丸太以外の件でも幾つか話し合われたので、ここではひとまずその打合せ記録を追記。丸太に関しては別稿にて。

−現場、初音すまい研究所
−15:30〜18:00
−豊田さん、矢原さん、母、私(+ゲスト:wtct)
−ドアホンカタログコピー、打合せ記録

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2004年05月11日 (火)

第24回打合せ: 把手

義父作成の把手型紙を豊田さんの方でスチールドアの図面に落とし、その上におおよそこのくらいのスケールまで縮小できないか?(約2/3)という概形図を描き込まれた図面と、把手の取付方法詳細図を受け取る。私が義父にヤマトのメール便で送付した予想図が3/4くらいのサイズだったからそれよりももう一回り小さいものを豊田さんは望まれているといった感じか? しかし、前回渡された図面で私が指摘した丸孔のサイズは一回り小さく修正され、概ね良い感じのコンポジションに収まっていた。
一応、義父には特に取り付け方に関して私からよりも豊田さんから直接説明してもらった方がよいだろうと考え、その場で総領に電話して挨拶がてら直接説明してもらった。ただ、やはり図面なしでの説明は豊田さんでも苦心されたようで、特に取付金具のことを「昔の帽子のような〜」といったご本人でも何のことやら?といった説明になってしまっていたようだ。せめて私が送った図面だけでも届いていれば、説明の手助けになっていたのだが、ヤマトの不手際で私が送った図面が総領に届いたのは発送1週間後だったのである。

そうした説明の厄介な取付方法だが、具体的には右の図のように把手側にП字型の金具を、スチールドア側にはそれこそ「昔の帽子のような〜」と豊田さんが言われた「┐_┌ 」な形の金具を付けて、把手の金具をドア側の金具に上から引っ掛けるようなものだ。ただ、その状態だと上に持ち上げれば盗まれてしまいかねないので、ドアの内側からビスを通して外れないようにする。山本さんも20kg以内くらいであればこの取り付け方で問題ないだろうと言われていた。

いずれにせよ、図面がないと話にならないところもあるので、初音すまい研究所から郵便(それも書留で送ってくれたらしい)で図面を送ってもらうことにした。

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第24回打合せ

父が眼科に行く必要があったため、母と先に出掛け、日暮里駅東口のモスバーガーで昼食後、予定より10分遅れで初音すまい研究所着。15時に総領の義父に把手の件で電話をするという約束になっていることと15時半くらいには父が初音にやってくるということを伝え、それに合わせた打合せの進行にしてもらった。

というわけで、主な打合せ内容は
工事状況説明→トップライト説明→把手等玄関まわりの話→照明関係→父来所→総領に電話→スピーカーの設置方法・設置場所→コンセント・スイッチ確認→現場見学→丸太列柱考→下地材の追加確認→仕上げ材確認
といった具合で進んだ。

−初音すまい研究所、現場
−14:30〜20:00
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、母、私(+電話ゲスト:義父)
−ライト関連書類、把手図面、倉庫図面、床・壁・天井仕上げ表、打合せ記録

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2004年04月27日 (火)

第23回打合せ: 丸太列柱

1Fに設置する三鷹金猊居の古材・丸太を使った列柱の扱い方に関しては、これまでは3本立てるということで想定されてきていたが、先日の見学時に私が何の気なしに3本あると重たいかも?と零したことから、豊田さんも2本という方向で検討され始め、この日にはむしろ2本の方が列柱まわり一帯の空間が広がるから望ましいのでは?という判断になられていた。
さて、この丸太の本数、果たしてどうなることやら?
詳しくは追記にて。

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第23回打合せ

040427_1635_mokko.jpg約1ヶ月ぶりの現場見学打合せ。前々日の日曜日、工事がお休みの日にたっぷり見学はしていたので、この日は検案事項の確認作業が主となった。

現場見学中は2F、3Fに一人ずつ木工事の職人さんが作業をしていた。今の時代は敷居や鴨居の造作もみーんな機械でできちゃうんだね。だから本当の手仕事は機械でカットしたそれら部材の細かい調整作業を鑿や鉋で行うってくらい。
040427_1646_mokko.jpgただ、豊田さん曰く、阿部建築の職人さんはそうしたカットした枠材の反対側にも1cm角弱の切れ目を入れ、そうすることで木割れや木の歪みを防いでいるんだとか、、最近はそうした造作すら面倒くさがる工務店が多くなっているとのことらしいが。。
ゴミ袋にスプルス、栂の端材が入っていたのでお土産に少しもらって帰った。というか、結構この端材集めれば家具の一つや二つ簡単に作れる気がする。こういうときは本当に毎日現場に詰めれたらな〜と思わず思ってしまう。

以下、初音すまい研究所の打合せ記録を追記にて、また丸太問題等の現場検案事項は別稿に。

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2004年04月13日 (火)

第22回打合せ

初音すまい研究所@工事監理打合せ記録より

ダイニングの窓枠材
スプルスに変更する事を仮にご了承いただきました。

居間、書斎、ダイニング以外の窓枠材
ツガとすることを仮にご了承いただきました。
※枠材サンプルを大阪にお送りして、実物を確認していただいた上で本決定をします。

仏壇の場所
ダイニング階段側角に既存の家具を利用して置く。
特別なしつらえはしない事としました。

−初音すまい研究所、現場
−14:00〜18:30
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、母
−打合せ記録

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2004年04月06日 (火)

第21回打合せ

2Fキッチンのキャビネットや冷蔵庫の設置位置について細かな確認調整が必要となったため、父&母が初音すまい研究所まで出向いて急遽打合せが行われることになった。その席で他幾つか検討事項も出たので合わせて。ただし、居間/書斎間の欄間についてのみ別稿にて。

インターホン
これまでモニタの設置予定はなかったが、近頃物騒なことを踏まえ、モノクロで構わないから付けたいと実家から。

設備関連
・1Fエアカルテット加湿器取付を検討。
・衛生器具、照明器具の承認図を各3部設計者に提出。
・INAX U.B. サーモフロア(※) の納期は現時点も不明。
・エアコングリル2F用は木製のものに変更。

2Fキッチンキャビネット
キッチン北側窓の下からキャビネットと壁の間にスペースができるので、そこにキャビネットのカウンター高さに合わせたカウンターを造作することとなり、急遽キャビネットの候補を現段階で煮詰めなければならなくなった。またキャビネット、冷蔵庫([w]600×[d]667×[h]1798)の上に天袋を増設する。隙間は最低、天井側で50mm以上、左右5mm以上は必要。

−初音すまい研究所、現場
−14:30〜17:30
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、母
−打合せ記録
=仏欄間

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2004年03月23日 (火)

第20回打合せ: 4月工程確認他

毎週火曜に現場監督の山本さんと豊田さんの間で行われている定例会に出席。
主な打合せ内容は4月の工程確認、サーモフロアの設置可能性について、サッシュ(別稿)、玄関スチールドア(別稿)、書院について(別稿)、キッチン&トイレの最終確認(別稿)。

工程確認
4月は工事が詰まりまくっている。
ALC 関連の工事が4/1(木) で大方終わり、耐火被覆、サッシュ取付、防水、設備配管工事といったところが直後から一斉に始まる。
4/13(火) には耐火被覆の検査。階段踊場の細くて丸い棒状の突っ張り柱まで被覆が必要なのかは構造事務所の西村氏に相談することに。
中旬からは LGS(軽量鉄骨)や木工事にウレタン吹付工事も始まり、当初の予定ではユニットバスの搬入も4/19(月) あたりを予定していたが、サーモフロアの件があるので、据え置きに。
豊田さんは4/18(日)〜22(木) あたりまで大分。よって帰って来られて数日後の4/26(月) あたりを次の打合せ予定日とする。

サーモフロア(※)
山本さんより、この件に関して INAX は前予約とかはまったく受け付けてないらしく、とにかく 4/1(木) に発注かけてみないことには工務店側でもわからないとのこと。発注後に判明する納期次第で、導入するか否かは決まる。ただし、おおよそ2週間の延長が限度。

その他
現場見学ついでに挨拶に寄ったお隣の柏山さんから、建方工事後にお稽古横丁に入る柏山邸の角のところに車による傷が付いてることに気づいたので一応確認しておいてほしいと言われていたので山本さんに聞いてみると、うちの関連する車は言問通りで横付けするだけでお稽古横丁には乗り入れることはなく、おそらくお稽古横丁の奥で工事中の業者関係の車じゃないか?とのこと。ほっと一安心。

−初音すまい研究所、現場
−14:30〜17:30
−山本さん、豊田さん、私

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2004年03月06日 (土)

上棟式

上棟式当日、大阪からやってくる妻と待ち合わせるため、家族よりも先に仮住居を出る。
10時過ぎ神田駅のホームで落ち合い日暮里で下車。いったん初音すまい研究所に荷物を預けて敷地まで行ってみる。
しかし計画が始まって約1年半。なんとこれが妻の敷地初見分なのである。思えば東京に来たのも三鷹金猊居解体時の手伝い以来か? 土地探しをしていた時分に谷中を訪れる機会は一度あったが、そのときにはまだこの土地は候補地としてあがっておらず、半径100m以内のところは歩いていながら生憎その前は通らなかったのだ。

040306_1045_iron.jpg敷地にはアランさんのアトリエの前を通ってお稽古横丁側から行ったから、妻にとって最初にうちの敷地で目にしたものはタラップであった。敷地では基礎工事で使っていた足場用の鉄板を搬出する作業が行われていて、現場監督の山本さんがいらしたので軽く会釈を交わす。言問通りを挟んで向こう側からしばらく敷地を眺めたり、あとはすでに妻より先に敷地に足を踏み入れた経験のあるウッくんケッくん(※)が得意顔になってるところを記念撮影したり(右の写真はウッくん)。そして打合せ予定時刻の11時ちょっと前に SCAI THE BATHHOUSE の前を通って初音すまい研究所に戻った。初音すまい研究所での打合せ内容に関しては別稿にて。

040306_1413_hebi.jpg13時少し前に打合せを切り上げ、予定通り豊田さんオススメの蕎麦屋「鷹匠」にて昼食。このレベルの蕎麦が味わえる店が近くにあるというのは何とも嬉しいものだ。個人的感想を言えば、蕎麦以上に豆腐が美味しく、またなぜかここのエビスビールが異様に美味かったのだが、それは気のせいというものか? 食後はぶらぶらとへび道〜よみせ通り〜谷中ぎんざ〜初音のみちを通って、しばし谷中散策。初音すまい研究所に戻り、上棟式用の荷物をまとめて再び敷地へと向かう。

040306_hai.jpg15時、敷地にはすでに阿部建築の皆さんはじめ、鳶&鉄骨職人さんたちも集まっていて、お酒、軽食の準備も整っていた。さっそく一同揃ったところで棟飾(※)に向かい、阿部さんの先導で二拝二拍手一拝する。その後ろから山本さんが御神酒、塩でお清めを行い、同じ所作を建物の四隅で繰り返した。

040306_munekazari.jpgそして施主挨拶(※1)。これに関しては事前に言い渡されていたので、この手の挨拶を苦手とする私は原稿を臨んだのだが、それが大失敗だった。まず何より原稿が長くなりすぎたのがまずかったが、場の空気のまずさにすぐ気づきはしたものの、読み始めてしまった手前、途中で端折るタイミングがつかめず、どうにか途中で無理矢理読み終えはしたものの、まあ、何とも跋の悪い思いをするばかりだった。やっぱりこういう挨拶は極力短く、そしてみんなの顔を見ながら話した方が良いようだ。しかしまあ、途中で終わらせてしまってもいるので、追記にその用意していた文を全文掲載しておこう(※1)。たぶん誰が見ても呆れるだろうが、本当に長いんだな、コレが(笑)
でも、ま、いろいろ感謝したくなってしまったのよね、ここまで来るの大変だったし。。

040306_snap.jpg施主挨拶の後は阿部さんの音頭で乾杯。茶菓子を摘みながらしばし談笑の時間とはなったが、何となく皆が身内同士で話してしまい、正直、職人さんたちと和気藹々といった風にはなかなかなれなかった。というか、私があんな長々施主挨拶なんぞしてなければ、もう少しみんなが互いに紹介しあえる時間など持ててもっと和やかな雰囲気になっていたかもしれない。こういう経験ってもうそうそうないだろうが、挨拶に関しては一つ学んだかなという感じである。

040306_1526_2f.jpgその後、豊田さんに先導されて2階まで家族全員上がる。まだ折板が敷かれただけの状態なので、階段の踊り場からしか見られなかったが、遠目でもバルコニーから言問通りに沿ってかなり遠くまで見渡せることがわかった。式後に工事を再開したいということで、あまりじっくり伺い見ることはできなかったが、この時点では2階にあがった印象ってのはそれほど強烈なものはなかったかもしれない。3日に1階だけではあったものの、かなりじっくり中をまわっていたせいもあったろう。下に降りてから一応全員で記念撮影させてもらって、帰る前に私は職人さん一人一人によろしくお願いしますと挨拶してまわった。そのときにはみなさんと一言ながらも目を合わせながら言葉を交わすことができて、ようやく和気藹々に通ずるものを感じることができたかな? ヘンに頭でっかちにならずに最初からこういう挨拶の仕方をしていればよかったのである。とはいえ、それは一人一人と話したからこそ感じられたことで、挨拶という場ではどうにもならない話かもしれないが。。

式後はさすがに家族全員疲れ切ってしまい、父はそのまま帰宅。母・妹・妻とは芋甚で甘味を食べたが、豊田さんから誘われていた上野桜木会館での19時からの手嶋さんのレクチャーは最終的にお断りし、この日、妻と私の二人分、宿泊の予約を入れていた澤の屋旅館で22時前には寝てしまった。ちなみにこの旅館、浴場が男女別になっておらず、鍵を掛けてプライベートに入れるので、夫婦向きと言えるかもしれません。やっぱり大きな浴槽はキモチイイ♪

by m-louis : 15:15 | comments (0) | trackbacks (0)

第19回打合せ: 設備関連

INAX ユニットバスの新商品サーモフロア絡みの納期については現在問い合わせ中。

各階トイレの最終確認。
1、3Fが INAX アメージュの手洗なしと手洗あり。
2Fが INAX サティス
色は1、2Fがピュアホワイト、3Fがオフホワイト。2F、3Fには木製の手摺を取付。

by m-louis : 11:45 | comments (0) | trackbacks (0)

第19回打合せ: サッシについて

1F車庫後ろのガラス戸は遮音・防露・UVカットといった点から日本板硝子のスペーシアなど再三検討されてきたが、コスト面を第一理由に(製品価格が通常の3倍以上になるばかりでなく、そこのレベルをあげることで他のレベルもすべてあげなければならなくなる)通常のサッシを使うことで決定。但し、一応あとからスペーシアが入れられるよう、サッシ自体は通常の6.8mm対応ではなく9.8mm対応にしておく。

網戸の色は現状標準品が黒なので、特注のグレーは用いず、黒とする。
うちのサッシは基本的にトステム製で計画されているが、そのトステムが2004年1月受注品から網戸の色をすべてそれまでのグレーから黒を基本色とし、グレーは規格品外扱いにしたらしい。
う〜む、網戸のイメージってなんかグレーなんだけどな〜。
詳しくはトステム社のニュースリリースにて。

サッシ色はお寺側ガルバリウム仕上げ面をシャイングレー、その他を黒で決定。
実際そんなに深く議論される感じにならなかったんだけど、豊田さんの強い要望により白吹付+黒サッシという組み合わせで確定した。妻と初期イメージの父、後期イメージの私が茶色の方がいいのではないか? また母と初期イメージの私はシャイングレーがよいのでは? といった具合に黒はちょっと冒険になるなという印象を家族全員が持っていたのだが、誰もが明確なイメージを作れてる状態でもなかったので、最終的には豊田さんの一存に委ねることにした。

妻の「パパリンには何も言わなくていいの?」の一声に押されて、私もようやく義父に玄関ドアの取っ手を作ってもらうってのはどうか?という提案を持ち掛けることができた。で、意外にあっさり承諾され(ひょっとすると遠慮もあったのかもしれないが)、今後はその方向で検討していくことに決定。

by m-louis : 11:42 | comments (1) | trackbacks (1)

第19回打合せ: 3月工程確認

三鷹&大阪の家族全員が揃って出席できた打合せはこの日が初めて。さすがに5人で訪問すると初音すまい研究所も狭い。しかし、私はこうして全員顔を揃えて打合せできる機会が持てたということが妙に嬉しかった。その喜びをひしと噛みしめていたのは私だけだろうか?

この日の打合せは上棟式を控えていたため時間は短かったが、その割に内容は濃かった気がする。
主な内容は工程確認、サッシについて、設備関連について。

3月は3/12(金) あたりまでが鉄骨工事、3/13(土) にシンダーコンクリート(※1)、そして同日から ALC基礎型枠(※2)、3/16(火) ALC基礎生コン打設(※3)、3/17(水) から3月一杯は ALCパネル取付作業(※4)と予定が組まれることになる。
私は ALCパネル取付作業前後に再上京ということに。

サッシについては別稿にて。
設備関連についても別稿で。

−初音すまい研究所、鷹匠、現場
−11:00〜16:30
−豊田さん、矢原さん、父、母、妹、妻、私
−工事工程計画表、打合せ記録

by m-louis : 11:00 | comments (0) | trackbacks (0)

2004年03月03日 (水)

仮設工事

040303_1458_kasetsu.jpg建設現場として最もイメージしやすいのがこの光景じゃないだろうか?
建方(※)後の構築物を取り囲むように丸い鉄パイプで足場が組まれ、それがシートで覆われている。なぜに建設現場でその印象が強いかといえば、それはその状態での工事期間が全工程において一番長いからだろう。あの白い膜のシートは周囲環境への安全配慮はもとより騒音対策にもなるらしい。その中で今後の内外構工事のほとんどが行われる。
040303_1502_abe.jpgシートには阿部建築の名前とマークが記され、母はその明朝体のロゴが好きらしい。私もABEと丸まった感じに構成されたマークを気に入っている。

さて、そうしたシートで囲うまでの工事を仮設工事または仮設足場工事(※1)と言い、その仕事にあたるのが鳶工=鳶職(※2)の人たちである。実は彼らとは1月初めの根切り工事でも顔を合わせており、この日は嬉しいことにシートの張られた敷地の中に入れさせてくれた。

仮設工事は前日から始まっており、すでに枠組足場は組まれ、この日の午後には大方シートを張り終えた感じだった。というか、私が到着した時はシートが足りなくなったとかでシートの補給を待っているところだったのだが(^^;)、とりあえず作業中の様子をデジカメで撮りたかったので、近所のデニーズで到着を待ち(デニーズの店内からうちの敷地は見えるのである)、改めて出動。そこで鳶の棟梁の「入っていいよ」の一言があったのである。いや〜、待っててヨカッタ♪

040303_1542_wall.jpg基礎工事でコンクリートが敷かれた後の敷地に足を踏み入れたのはこのときが初めてである。
これまで土だったところがコンクリートになっているというのは、考えようによってはトンでもないことで(ある種の侵犯行為と言えないだろうか?)、しかしまあ、それが鉄骨の支えとなり、1階床面の下地ともなるのだ。まだ壁が張り巡らされたわけではないので、建物内部に立っても土が見えなくなった訳ではない。それでもやはりここまで計画し作り上げて来たものの内部に足を踏み込むと気持ちは昂揚するものだ。見えないはずの壁がその気がなくとも想像上で立ち上がる。040303_1541_tobi.jpg1階天井は外から見ていたときには低く感じられて心配していたのだが、中に入るとそんな心配も無用だったことがわかった。お寺側小階段付近に立ち『壁畫に集ふ』が展示された状態を想像する。現状だと収納・トイレ壁がなく余裕もあるが、それが立ち上がるとちょっと窮屈になってしまうか? 豊田さんは壁だけ張られると狭く感じられるが、天井や床も入るとその比率が全体で縮まるのでさほど窮屈さは感じなくなると言われていたが、そればかりは実際に体感してみないことにはわからない。

敷地内で撮影している間に鳶さんたちは鉄骨の梁・柱を軽々飛び移ってシートをほとんど張り終えてしまった。残すはタロップとお寺側のみといったところで、私は退散。

by m-louis : 14:28 | comments (0) | trackbacks (0)

2004年02月29日 (日)

建方見学 - 裏手にまわって

敷地の裏側をまわる前にそういえば敷地北西側にお住まいの永松さんご夫婦と会った。
地鎮祭時のご挨拶ではご不在だったので、改めて建築家が変わった旨を話して、豊田さんを紹介。といってもお隣の柏山さんとは親子関係なんで話はすでに行き渡っていた。
永松邸はうちの建物でほとんどが影に入ってしまうものの、好意的に完成を見まもってくれているようだ。ただ、現場付近に昼食後のものと思われるゴミが散らかってることを指摘されてしまい(^^;)、それに関しては豊田さんがしっかり伝えときますとのこと。

040229_1017_tatekata.jpgさて裏側。
柏山邸の横の細い路地を入って、まずは柏山邸と永松邸の間からどのように見えるかを確認。
続いて、浅見邸の駐車場からも見てみようとしたが、そこからは我々の背の高さでは何も見ることができなかった。
道をしばし奥に入っていくと途中からタラップにかかる屋根の部分だけが見えてくる。その後またしばらく見えなくなって、ぐるっとまわって法蔵院のあたりまで来るとちらっとタラップ屋根が見える。040229_1028_tatekata.jpgしっかり見るには法蔵院の中のお墓のあるところまで行かないとって感じか? しかし、我々がタラップを上り下りしたり、滑車を使って荷物の上げ下げをしてる様子はおそらくそこからは丸見えで、案外お参りしてる人からは何やってるんだ!アレ?と気にならずにはいられなくなってしまう雰囲気かもしれない。そういえば墓場からは母の部屋の上部あたりまでが見えるということは母の部屋からも墓場は見えるということか?(^^;)

040229_1041_tatekata.jpg一乗寺の東側を抜け、今度は言問通り沿いのセブンイレブンやルネ上野桜木のある方へ。
こちらからの見え具合は実質正面よりもこの角度から見た面がファサードと言いたくなるくらい全体像がよく見える。正面は言問通りが狭くて引いて見るというほどの距離が取れないし、言問通りの谷中六丁目交差点が若干折れているので、東からの視界が大きく開けているのだ。それは言い換えれば、うちの2階バルコニーや3階両親の部屋からの見晴らしが良いということを示してくれる。
しかし、こちらから見ても何よりも目立つのはタラップだ。本当にタラップで何かやってるとどこからも丸見えだと思って間違いない。とはいえ、このタラップのおかげで間違いなくファサードが無理なく表情を持ってくれたし、第一、豊田案以前の一乗寺の壁と平行して2、3階まで立ち上がる案になっていたとしたら、相当に重苦しい印象を与えてしまっただろう。豊田案の大胆さもさることながら、案外それをあっさり受け容れた我が家の判断力もこの件に関してのみはあながち捨てたもんじゃないなと思う。

まだ完全に確定していないサッシュの色の取り合いについても話し合う。
お寺側にシャイングレーのサッシュとその色に近い感じのガルバリウムの波板鋼板を組み合わせることは確定しているが、果たして正面を黒のサッシュにしてよいものなのかどうか? まずお寺側と正面でサッシュの色が違ってしまうことを豊田さんは気にしておられ、私はその場では言わなかったが黒サッシュとALCパネルの白吹付が武家屋敷のような雰囲気になってしまいはしないか?という心配が多少はある。無難なのはすべてをシャイングレーのサッシュにしてしまうことだろうが、その場合、シャイングレーが遠くから見て光に当たったときにどう見えるかが問題だ。シルバー系のように白く飛んでしまうと、最近小ざっぱり系若手建築家の間でありがちな如何にもな建築で終わってしまう。もちろん古き良き近代建築には白壁+黒サッシュの取り合わせは多く見られるが、今回の場合の黒の利用は若干挑戦といった意味合いが強くなるんじゃないか?(外したときが悲惨)と思う。

by m-louis : 10:17 | comments (0) | trackbacks (0)

建方見学

夜行バスは予定通り新宿朝6時着。ひとまず歌舞伎町向かいのラーメン屋で腹拵えして、山手線をぐるっと外回りで今回初めて鶯谷下車で敷地まで歩いてみた。で、南口側から出てしまったんだが、どうやら北口の方が多少は近かったようだ。しかし、どっちにしたところで鶯谷で降りるなら、上野か日暮里から行った方がいい。直線距離では一番近いはずだが、かなり迂回しないとならないのよね。

040229_0744_tatekata.jpgさて、すでに完了してしまった建方工事。
7:45頃に現地到着したが、やはり今日の工事はもうないようだ。今回バスで行くことにしたのも、工事が早朝から始まるので、前日三鷹に来ておいて翌朝谷中まで出向くよりも、到着した足でそのまま現場に向かった方が効率的且つ確実だと思われたからだ。しかし、その思いつきも虚しく終わってしまった。
ただ、工事中でなかったおかげで写真は撮りたいようにじっくり撮れたとも言える。昨夕、工事中に撮影した母は迷惑がられてる感じがあってなかなか思うように写真が撮れなかったそうだ。とはいえ、前日に来てれば両日にわたって撮ることもできたわけで、やっぱり大いに悔やまれることには変わりない。とまあ、しかし、恨み節もこの辺にしとこう(^^;)

朝7:45の時点では敷地にも鉄骨にも朝日は全く差していなかった。春分までもうわずかだが、ルネ上野桜木(※1)の影に完全に入ってしまっている。雲の多い日だったので、厳密なことは言えないが、初めて陽光が建物全体に差し込んだのは8:40をまわったあたりでだった。確かその頃アランさんが自転車で前を通られ、しばし談笑する。

040229_0857_tatekata.jpg9:00ちょっと前に向かいのマンションの住人が出て来たので、非常階段をあがらせてくれないかお願いすると、前にも一度来られましたよね?とちょうど一年前の1月頃に声を掛けてあがらせてもらった6階の住人の若いお兄さんだった。これから出掛けるときだというのに、わざわざ6階まで付いてきてくれて大感謝!である(ま、心おきなく写真を撮るわけには行かなくなってしまったが)。騒音のことなども聞いてみる。6階なのでちょっと参考にはならないかもしれないが、夜間は交通量もそれほど多くなく、車の騒音で眠れないと感じたことは一度もないとのこと。ただ、今、うちがやってるのがまさにそうだけど、聞き慣れない工事音とかはやっぱりうるさく感じてしまうらしい。交通量の多い昼間は気にすればうるさいと感じるかもしれないけど、気にすること自体がほとんどないと、まあ、それは当たり前と言えば当たり前の話。あと、写真を撮って何かするんですか?と聞かれたので、Web で最近レポート始めた旨、伝えた。URL も教えておくんだったな。というか、名刺でも作ってみてもいいかもしれない。

9:30過ぎに豊田さん登場。前夜、すでに見られてるとのことだったが、明るいところで再確認。
と、ここまでまったく書いてなかったが、私の方からは想像してたよりも遙かに建物の高さが低く(特に1階)、基礎レベルが両隣よりかなり低い設定になってる(※2)ことに気づくまでは、ひょっとして寸法間違っちゃったんじゃないか?と不安になってたってことを話したり、あとは柏山さん側の鉄骨柱の垂直線が微妙に右に傾き気味なんじゃないか?と話したり。
それに対しての豊田さんの返答はおそらく北西側の鉄骨柱とパース上で重なるので、そう錯覚して見えるのでは?とのこと。豊田さんの昨晩見た感想はむしろ思ってた以上に大きいなという印象だったようだ。確かに近寄ってみるとパーゴラの位置も意外に高くて、大きいといえば大きくも見える。これが道路を挟んで見てしまうと両隣との関係から急に丈が低いように見えてしまうわけであるが。。

040229_0921_tatekata.jpg窓位置の重なり具合は、妹の部屋の西側窓とキッチン西側窓がだいぶ被ってしまった感じだ(これは当初のイメージではレベル差を考えてなかったので、重ならないと思っていた)。バスの窓は重ならない訳ではないが、上から見下ろすような感じなんで心配はなさそう。キッチン北側窓もちょうど面一つズレてくれた恰好だ。

豊田さんの気になる点としては、床材基礎として使われる波板鉄板がすでに上に載せられてしまっていて、その荷重で仮止めした鉄骨が微妙にズレるんじゃないかと心配されていた。まあ、搬入がしづらいことからやむを得ない処置なのではあろうが。。

その後、周囲をぐるっとまわって背後からの見え方など話し合ったが、長くなってるので別稿に譲る。

by m-louis : 07:44 | comments (0) | trackbacks (0)

2004年02月19日 (木)

現地ノイズ調査

1Fギャラリー車庫側ガラス戸をどうするかの問題で、実際に現場や近所のコンビニ・薬局に入ってどのくらいのノイズがあるか確かめてみましょうという提案が豊田さんからあり、多少元気になってきている母に出向いてもらった(音の問題はそこでピアノのレッスンをするかもしれない母にとってこそが一番重要なのだ)。

040219_map.gifまず向かいの道路は図のように谷中六丁目の信号のところで車が減速するため、うちの敷地にとって手前の車線の方が心持ち車の騒音が少なかったのはラッキーな話であった。しかし、いずれにしても言問通りの車の往来が激しいことに変わりはなく、エンジンを吹かす音などはきっと防ぎようがないにちがいない。

向かいの薬局はまさしく車が加速する箇所に位置するゆえ、店内に入ってもかなりの騒音は感じられたとか。サッシュも昔のものが使われているらしい。それではなかなかうちと比較してという判断はしづらい。
セブンイレブンも同一車線とはいえ、信号の手前と先とでは対比しづらいところではあるが、かなり頑丈なサッシュが入っていて、店内の奥の方にいればほとんど外の騒音は気にならなかったらしい。ただ、逆に店内のBGMがうるさくてそれが判断を曇らせていたところもあったようだ。
その後、セブンイレブンのさらに先の喜久月という和菓子屋にも入ってみたらしいが、そこもサッシュがあまり本格的でないのが使われていて、参考にはならなかったようだ。

さて結論だが、その後に初音すまい研究所で話し合った結果によると、こちらが提案していたスペーシア(※1)の利用は確かに騒音はうるさいがそこまでガラスの質を高めるのはちょっとコスト的に見て勿体ないのでは?という話になったらしい。ガラスの質を高めるということはそれに見合うだけのものにサッシュのレベルもあげないとならないし、加えて光庭側の大きなガラス戸も全体のバランスにあわせてランクをあげていかなければならなくなってしまう。
そもそも最近のサッシュはふつうの一枚ガラスのものでも遮音性能はかなり高いらしく、たとえばエアタイト仕様にしてもしなくても騒音指数はほぼ変わらないらしいのである。あと、これは母が OZONE で聞いてきた話だが、車の騒音という面で見た場合にはペアガラスよりも一枚ガラスの方が遮音性能が高いというのである。それ以外の音の例は母が聞いてきた話だからわからないが、ともかく当初の計画通り、一枚ガラスで一ランク上のサッシュを使い、どうしてもうるさいという場合には後からスペーシアを入れたらどうだろう?というところで話は落ち着いた。

と結局たっぷり打合せといってもいいくらいの話をしてきたみたいで、病み上がりとまで行けてない母ゆえ、帰ってきてからどっと疲れてしまったらしい。なんせ病んでなくても打合せは疲れますからね。おつかれさまです。

−現場、薬局、セブンイレブン、喜久月、初音すまい研究所
−15:00〜18:30
−豊田さん、矢原さん、母

by m-louis : 15:48 | comments (0) | trackbacks (1)

2004年02月03日 (火)

第18回打合せ: ファサードの色調

第18回打合せのところでも書いたようにまず今回の打合せの席で豊田さんからこれまでの黄色ベースの暖かいイメージから白ベースで黒サッシというちょっと緊張感のある色調に建物のイメージをがらりと変えたいという意向があることを伝えられる。

040203_compare.jpg実は豊田案の図面と模型を初めて見せられたとき、まあ、模型がスチレン色で白かったせいもあるかもしれないけど、漠然とこの形なら色のこと深く考えなくても充分イケる!つまり白で持ってってもしっかり個性の発揮できる器になるだろうという安堵感が第一印象としてあった(大袈裟に言えば肩の荷が下りたような気分にさえなったものだ)。
しかし、先月、豊田さんから黄色で塗り絵した図面を見せられたりして、無難に白に落とさないで考えて行くのもそれはそれで面白い考え方だと成り行きを見まもっていた(黄色はキスケの色だから好きだしね)のだが、実際問題、予定している吹付材のサンプル色に満足できそうな黄色系統色が見つからなかったのと、あったとしても一乗寺の隣という立地で暖色系の家が建つと少し場違いにほのぼのしすぎるのではないか?(田園みたいなところにぽつんと佇む家ならいいけれど)と思われるようにもなったらしく、そのときサンプルで取り寄せていたほんのり蒼味掛かった白色(フッコー FMX-101)をベースにする方向に考え直されたらしい。

吹付材の色見本を現場に持って行って、エントランス軒下に張る杉縁甲板やガルバリウム鋼板の色と組み合わせて見ていくと、確かにその白(FMX-101)がスキッとした透明度を持っており、単純に風景に馴染むというよりは、それら3色が微妙な緊張度で干渉し合いながらもふわっと浮き上がる感じでちょっと不可思議な印象を与える。父はサンプルを単体で見ていた当初はそれより少しクリーム色掛かった白(FMX-103)を好んでいたが、組み合わせると FMX-101 の方がよいと豊田さんの考えに賛同。私もほぼ同意見。帰宅後、経緯報告してから判断を仰いだ母も同意見だったが、どうせなら何の説明もなしにどれが好みか聞いてみるんだった。

040203_model.jpg事務所に戻ってからエントランス部のみの 1:10 の模型を見せてもらう。
先の3色に、さらに黒い玄関扉と搬入口のサッシの色が入ってくるとまただいぶ印象が違う。FMX-101 の色味が単純に白とは言い難い色をしているので、スチレン色と組み合わさった黒色では逆にイメージが捉えにくい。それとパーゴラの檜も紙でできてるので、これが木の色だったらばまただいぶ印象も違っただろう。

それから玄関ドアをこの模型のように重たく黒でどっしりさせた場合、取っ手部分は考えようによってはデザイナーに発注するような、すこし変わったものを持ってきて、アクセントを持たせてもいいのではないか?とのこと。まあ、確かに黒でずっしりだけだとちょっと人を寄せ付けない入口になってしまうかもしれない。しかし、こういう話の流れになってくると途端に「じゃ、取っ手だけDIYしたいです!」というセリフが喉元から出掛かってしまう。何とか自制したが、もしそれが木でもOKなら、総領の義父と作りたいものだ。

豊田さんとしては1920年代の近代建築的イメージになってきてしまったかも?と、具体例としてル・コルビュジエのシュタイン邸を挙げておられた。

第1回現場見学

040203_reinforce.jpg臨時打合せ翌日の工事見学を除くと地鎮祭が行われてからの公式的な現場見学は今回が1回目となる。現場は小雨がぱらついて予定されていた配筋調整の工事も小休止の様子。

豊田さんからは配筋調整の必要な箇所の説明、また配筋されて朧気ながら見えてきた建物のスケール感(結構大きいですよと言われて父は首を傾げていたが)の話など聞く。
正直、現在の私はこのスケールに対して大きいか小さいかの判断は持てない。とりあえず現場では約1ヶ月弱お預けとなっていた敷地の、というか工事過程の一場面をデジカメの静止画+動画で撮りまくった。

第18回打合せ: 白い家

040203_planbw.jpg工事が本格始動してからは毎週火曜に行われている定例会に併せ、打合せも月1ペースで火曜に行うこととなったのだが、先月末あたりから母が声帯炎を患い、当初予定の1/27(火)から1週遅らせても快復しなかったのでこの日に行うこととなった。

主な打合せ内容は工事状況の説明(※1)、今後のスケジュール(※2)、検案・検討事項の確認(※3)、母からの質問(※4)といったところだが、大きな変化としては先月提示されたファサードの色彩イメージががらりと変わったということが第一にあげられる。

黄色ベースだったのが、白ベースに黒サッシという具合に豊田さんの考え方は移行してました。
取り寄せた吹付サンプルを見せてもらったり、現場にサンプルを持ち込んでエントランス軒下に張る杉縁甲板やガルバリウム鋼板の色とも組み合わせて考えてみたり。ファサードの色彩イメージについては別稿にて。

また、近所にアトリエを構える日本画家のアラン・ウェストさん宅を訪問し、照明についてのアドバイスをいろいろ伺ったけど、それに関しても別稿にて。

−初音すまい研究所、現場、アランさんのアトリエ
−14:00〜20:00
−山本さん、豊田さん、矢原さん、父、私(+ゲスト:アランさん)
−契約書、意匠・設備図面、構造図面(以上、綴じ本)、管理報告ファイル、工事工程計画表、打合せ記録
=トイレットペーパーホルダー、タオルかけ、MO

2004年01月09日 (金)

臨時会談: 黄色い家

地鎮祭から一月以上空いてることと、前回打合せに私が出席できなかったことから、本格工事がスタートする前日、豊田さんと個人的にお話しする機会を持たせてもらった。
しかし、臨時会談とはいえ、内容的にはかなり濃いものだったといえるかもしれない。まあ、二人が私の家族の存在に気を取られず建築のことをあれこれ話せたせいもあったが、この席で初めて建物の色調が提示されたことが何よりも大きいだろう。

040109_yellow.jpg豊田さんとしては生き抜き半分、色鉛筆を使ってお絵描きしてみました〜というような言い方をされていたが、ズバリ黄色で来た!というのは意外であると同時に、豊田さんならばあり得ない話でもないなという感じではあった。黄色い家という考え方は家作りが始まって、まだ豊田さんと出会う以前に計画されていた貫通案(※1)というプランのときに私と妻の間だけでイメージされていたことである。我々夫婦は殊の外、黄色という色に執着が強い(※2)のだが、だからと言って即座に好みの色を外観色に使いたいと言い出すほど建築をナメてはいない(笑) しかし、その貫通案においてはそのプランのヴィジョンと結びつく要素が黄色にあった。それは至って個人的動機によるものだが、私が初めて公に出した作品(※3)が全面黄色で覆われた箱型の作品で、箱の中央には思いっきり貫通孔が空いていたのである。だからそのプランを見るまで黄色い家ということは考えもしなかったが、ふと自分の作品との呼応ぶりから黄色い家も悪くないと思うようになり、そのことを妻に告げると、当時谷中の家作りに私が関わること自体がストレスとなっていた妻にも急に明るい兆しのようなものが見え始めてきて、それはそれで希望を与えてくれる色となっていたのである。もっともその色のことは当時の建築家たちに伝える前にそのプラン自体が頓挫してしまったが。。

その後、黄色い家のことはプランが変わって全く考えなくなっていたが、ここに来ての復活には何とも不思議な因縁みたいなものを感じさせられた。それと豊田さんならばあり得ない話でもないと感じたのは、あの立地条件に加え、何となく和風仕立てになってきているファサードにあって、黄色を使うというのは相当な挑戦心がないとできないことだと思ったからである。それは、これまでの取り組みの最中に幾度か豊田さんのその風貌からはちょっと想像できないようなマッチョ的(=良い意味で地中海のヒト的)とでも言うべき大胆なデザイン手腕を見せられてきているので、こうした挑戦も納得というか、任せてみたい気分になったのである。もちろん両親にでもわかりやすい説明をしてくれることや事業に対する誠実な対応にも信頼を置いているが、私が豊田さんという建築家と接して一番魅力を感じているのはこのパッと見の穏やかさに隠れた豪傑なところなのかもしれない。そういえば、ジュゼッペ・テラーニ(※4)が好きだって言ってたもんな(笑)

この日、豊田さんとは少しこれまでの経緯を振り返りながら互いの労をねぎらった。この計画の最大のミソは諸々要素を思い切り切り捨てたことによって出て来た2階のバルコニースペースにある。バルコニーに出て一乗寺やA見邸の緑を背に感じながら自分の家を見上げるとタラップの先には大きな空が広がっている。その空はこの上なく贅沢な我が家の一部として感じられるにちがいない。そんな話をしていたら、思わず涙腺が弛みそうになってしまったが、豊田さんも心なしか涙目になってたのは気のせいか?

−初音すまい研究所
−15:00〜18:30
−豊田さん、矢原さん、私
−ファサードのイメージ図、工事工程計画表、打合せ記録

2003年12月02日 (火)

地鎮祭

地鎮祭

地鎮祭(※1) の日取りは六曜との関係から考えると大安か友引の日が一般的とされているらしい。だが、うちでは私の上京日程や工期のことなどあって 12/2(火) の先勝の日に行われることになった。地鎮祭を行う上で先勝は可もなく不可もなくといったところらしいが、そもそも私個人は知らなければ知らないまま六曜をやり過ごせる人間。豊田さんもどちらかというとそういう人なのだが、しかし、この計画は私一人でやれるものではなく、多くの人が関わり、その中にはそれを気にする人もいることだろう。そういう意味では地鎮祭以上に上棟式において日取りのことは気を遣った方がよいように思われる。地鎮祭は家族と工務店・建築家だけだが、上棟式にはいろんな職種の職人さんも見えるのだ。

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