2004年04月03日 (土)

玄関ドア取っ手: 義父に相談

義父に玄関ドアの取っ手制作を依頼するため(上棟式の日の打合せで提案)、妻の実家の総領町に前日帰省。
昨夜のうちに最新の図面を見せて大まかなイメージを伝え、この日は義父がこの木を使ったらどうじゃろ?という現物を見る。

取っ手に使うだけにそれなりの硬さは必要とされ、それでいて木目に表情のあるものとして考えられるのが、ケヤキ、桑。ただ、今から木を刈り出してくるところから始めると乾燥期間を相当待たねばならなくなるとのことで、手持ちのものから検討することに。結果、右の写真のケヤキが選ばれた。

当初、義父はこれを大胆にもまるまる使うってことを考えていたようだが、総重量 40〜50kg はあろうかという木にドアの回転軸が持つのか?という話にもなり(もちろんお金を掛ければ耐えられるものも作れるであろうが)、結果的にはこの左側1/3くらいを切断して使うという方向に話は進んだ。ただし木目は極力活かしたいということで左の画像のように不定形に曲線を描く切断面とする(切断自体はリニアに切って後から鑿や鉋で削っていくらしい)。画像の一番左側を切り落とすのはそのあたりが少し虫喰ってるからで、この木は義父が自分で切り落としたものではないらしく、最初の段階で素人が扱うとこうした虫喰いが生じやすい状態になってしまうらしい。

問題は鍵の位置と手を掛ける部分の関係をどのように持たせるか──場合によってはそれらの位置を大きく刳り抜くということも考えられ得るので、その辺はいったんこの木の写真を建築家に見せて相談してみるということになった。

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2004年03月06日 (土)

第19回打合せ: サッシについて

1F車庫後ろのガラス戸は遮音・防露・UVカットといった点から日本板硝子のスペーシアなど再三検討されてきたが、コスト面を第一理由に(製品価格が通常の3倍以上になるばかりでなく、そこのレベルをあげることで他のレベルもすべてあげなければならなくなる)通常のサッシを使うことで決定。但し、一応あとからスペーシアが入れられるよう、サッシ自体は通常の6.8mm対応ではなく9.8mm対応にしておく。

網戸の色は現状標準品が黒なので、特注のグレーは用いず、黒とする。
うちのサッシは基本的にトステム製で計画されているが、そのトステムが2004年1月受注品から網戸の色をすべてそれまでのグレーから黒を基本色とし、グレーは規格品外扱いにしたらしい。
う〜む、網戸のイメージってなんかグレーなんだけどな〜。
詳しくはトステム社のニュースリリースにて。

サッシ色はお寺側ガルバリウム仕上げ面をシャイングレー、その他を黒で決定。
実際そんなに深く議論される感じにならなかったんだけど、豊田さんの強い要望により白吹付+黒サッシという組み合わせで確定した。妻と初期イメージの父、後期イメージの私が茶色の方がいいのではないか? また母と初期イメージの私はシャイングレーがよいのでは? といった具合に黒はちょっと冒険になるなという印象を家族全員が持っていたのだが、誰もが明確なイメージを作れてる状態でもなかったので、最終的には豊田さんの一存に委ねることにした。

妻の「パパリンには何も言わなくていいの?」の一声に押されて、私もようやく義父に玄関ドアの取っ手を作ってもらうってのはどうか?という提案を持ち掛けることができた。で、意外にあっさり承諾され(ひょっとすると遠慮もあったのかもしれないが)、今後はその方向で検討していくことに決定。

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2004年03月05日 (金)

古材搬出

040305_1242_maruta.jpg甲州街道から三鷹通りへと入るところにあるガストに11時半待ち合わせということにして、食後12時半ちょっと前にまずは丸太を預けてある斉藤倉庫へと向かう。搬出古材整理確認の記事でも書いたように斉藤倉庫からは事前に所内でのトラック駐車は控えてほしいと言われており、どこにトラック2台を停車させるか懸念されていたのだが、いざ事務所で聞いてみると昼休み中で作業はしてないので所内に入れてしまって構わないと言われ、ほっと一安心。三鷹通りって言問通りと同じような道幅・歩道幅で路駐がかなり厳しいところなのである。

予定では阿部建築のトラック2台に乗用車1台の3台で現場に乗り込むという話だったが、豊田さんもトラックに便乗して乗用車なしの2台のトラックを、阿部建築の後藤さん、渡久地さんが運転されてやって来られた。私も現場への移動は渡久地さんの運転する大きい方のトラックに豊田さんと3人で乗車。

040305_1252_nokogiri.jpg丸太は歩道ではなく、倉庫の前の駐車場に並べて置いてあり、さっそく採寸。山本さんの判断で1本だけ4m前後に切っておけば、あとの3本は切らずとも荷台に載せられるだろうということで、まずは4本すべてをトラックに載せて、一番長い6mの丸太はトラック上で山本さんが手鋸で切断。その仕事の早いこと早いこと。途中、太いな〜といって一息入れられてはいたけど、まあ、あっという間に丸太は切り落とされました。
やっぱり電動ノコギリで切断するよりも全然切り口がキレイだし、無駄な木屑も残りません。
その後、こちらも阿部建築メンバーの早業であれよあれよという間に丸太はトラックの上でひもを掛けられ、搬出準備完了。斉藤倉庫の部長さんに挨拶して三鷹通りを北進。一路、三紘のトランクルームへと向かう。

040305_1338_katomado.jpg車は向かいの100円/30分パーキングに入れ、手早く搬出。
一応、聞いてみようということになっていた、華燈窓地袋襖を書院下収納に使えないか豊田さんに聞いてみるも、サイズが小さすぎて合わないだろうとのこと。真ん中が空いてるとちょっと不格好なのかな? そしてこちらも丸太同様、手早く荷台に積み込む。華燈窓のみ横幅が大きいので、丸太用の大きいトラックに。ほかは軽トラックにまとめて退散していった。
丸太以外の建具は阿部建築に、丸太は余所の倉庫に一時保管するらしい。

by m-louis : 12:40 | comments (0) | trackbacks (0)

2004年03月02日 (火)

搬出古材整理確認

長らく斉藤倉庫三紘のトランクルームに預けてきた三鷹金猊居古材の搬出日が3/5(金)に確定。
当日はトラック2台に乗用車1台、阿部建築から3名、それに豊田さん、私、ひょっとすると父の最大6人で出動する。丸太はそれほど大きいのだ(※1)。また、阿部建築の山本さんの丸太とそれ以外の古材を一緒にすると危ないという配慮もあって、トラックは2台で馳せ参じることになったらしい。

斉藤倉庫には搬出日時の確認の電話。
さすがにトラックを所内に駐車されては困るということで、丸太は午前中のうちに歩道まで出しておくとのこと。路駐の件も含めて、ちょっとカッティング作業が大変になりそう。

トランクルームの搬出物も整理しながら確認した。

欄間(大)×2
欄間(小)×1
華燈窓×1
書院欄間×1
書院障子(4枚)×1
書院桜板×1
--
・床の間天袋襖(4枚)×1
華燈窓地袋襖(4枚)×1

以上、持ち出し物は7点に、新たに2点使えないかどうか現地で相談する。

040302_1247_light.jpgそれから今回トランクルームで一つ嬉しかったことがある。
これまでどこに行ってたかわからなくなっていた(というか、持って来るのを忘れたんではないかと心配していた)玄関の電灯が押し入れ一番奥から出て来たのだ。
コレ、使えるものなら割とポイントとなるようなところ(それこそ玄関前室)で使いたいんだけどなぁ。

by m-louis : 15:24 | comments (0) | trackbacks (0)

2004年02月29日 (日)

現地ノイズ調査2

建方見学後、休憩がてらに先日母と豊田さんで行ったという和菓子の喜久屋に入り、現地ノイズ調査を再び実施。
古い和菓子屋なだけに大したサッシュを使ってるわけではないが、それでも開け閉めすると随分交通音は違う。エンジン吹かす音も確かにうるさいが、ハイスピードで走ってる車のタイヤがシューッと擦れる音が案外気になるものだ。あと、このお店では車が横を通過するたびに巻き起こる風でサッシュがガタンガタン音を立てるのが一番気になってしまった。そういう音はうちでは発生しないと思うんで、問題はないかと思うが。。

豊田さんが来られる前にセブンイレブンでもチェックしたり、向かいのマンションの6階住人にも話を聞いていたので、それらも合わせて報告し、まあ、ひとまず最初は標準の一枚ガラス+サッシュをエアタイト仕様で使うというので大丈夫なんじゃないか?、もしうるさく感じられるようなら後付で取り替えるという方向で話は落ち着いた。

040229_1141_sawanoya.jpg店を出る頃にはちょうどお昼時となっていたので、僕が蕎麦好きなのを知ってる豊田さんから、上棟式の日のお昼にも行く予定になってる「鷹匠」で食べませんか?と誘われ、もちろんOKってことで藍染通りを降りていくと、上棟式の晩に妻と宿泊予定にしている「澤の屋旅館」が出て来た。この旅館は如何にも谷中な話だが、外国人旅行者が好んで泊まる旅館らしく、Webサイトも手作り的ながら日英両対応。宿泊価格はシングル4700円、ツイン8800円と国内宿泊費として考えれば高くはないが、貧乏外国人旅行者からしたら簡単には泊まれない価格。ということは、つまりお客はそれなりにプチブルな人が多いのだろう。本当は日暮里の駅を降りてすぐのところにあるゲルマニウム温湯と謳われたちょっと怪しげな「寿々木旅館」ってところに泊まってみたかったのだが、妻もいるし危ないと母に言われ、豊田さんも推奨される「澤の屋」の方を選んだのである。個人的にはこういう場末の旅館って妙に心浮立つものがあるんだけどね。

040229_1221_nenozu.jpgさてしかし、肝心の「鷹匠」は開店はしていたものの、この日は貸し切り予約が入っていて入店できず。そこで豊田さんも行ったことないけど、近くに割と美味しいと言われてる讃岐饂飩の店「根の津」があるというので入ってみると、なんとそこでKちゃんがバイトしてました。ま、谷中に住んでるのは知ってたけど、まさかこんなところで会うとはね(^^;)

店内では、最近この手の作りの建築が増えてる(俗にいう癒し空間?)といった四方山話。豊田さん曰くこの手のものを作ってるのは大抵自分たち世代(豊田さんは現在42歳)の建築家なんだとか。。純和風というわけではないけど、なんとなく各国テイストを適度に織り交ぜ、光を抑え気味にしたこぢんまりと落ち着く空間を造形する。こうした傾向が顕著になったのは自分たち世代から海外旅行が気軽にできるようになったのが大きな要因じゃないか?(※1)と豊田さんは言われていた。私もこの手の場所はたまに入ると確かに落ち着くんだけど、これが毎日となるとどうなんだろ?とも思う。それはおそらく自分が三鷹金猊居というある種、厳正に日本建築の伝統形式に沿った住居環境で暮らしてきたことと大きく関係するだろう。癒しや緩さよりも落ち着くものが緊張感の方にあるのだ。

by m-louis : 11:41 | comments (0) | trackbacks (1)

2004年02月19日 (木)

現地ノイズ調査

1Fギャラリー車庫側ガラス戸をどうするかの問題で、実際に現場や近所のコンビニ・薬局に入ってどのくらいのノイズがあるか確かめてみましょうという提案が豊田さんからあり、多少元気になってきている母に出向いてもらった(音の問題はそこでピアノのレッスンをするかもしれない母にとってこそが一番重要なのだ)。

040219_map.gifまず向かいの道路は図のように谷中六丁目の信号のところで車が減速するため、うちの敷地にとって手前の車線の方が心持ち車の騒音が少なかったのはラッキーな話であった。しかし、いずれにしても言問通りの車の往来が激しいことに変わりはなく、エンジンを吹かす音などはきっと防ぎようがないにちがいない。

向かいの薬局はまさしく車が加速する箇所に位置するゆえ、店内に入ってもかなりの騒音は感じられたとか。サッシュも昔のものが使われているらしい。それではなかなかうちと比較してという判断はしづらい。
セブンイレブンも同一車線とはいえ、信号の手前と先とでは対比しづらいところではあるが、かなり頑丈なサッシュが入っていて、店内の奥の方にいればほとんど外の騒音は気にならなかったらしい。ただ、逆に店内のBGMがうるさくてそれが判断を曇らせていたところもあったようだ。
その後、セブンイレブンのさらに先の喜久月という和菓子屋にも入ってみたらしいが、そこもサッシュがあまり本格的でないのが使われていて、参考にはならなかったようだ。

さて結論だが、その後に初音すまい研究所で話し合った結果によると、こちらが提案していたスペーシア(※1)の利用は確かに騒音はうるさいがそこまでガラスの質を高めるのはちょっとコスト的に見て勿体ないのでは?という話になったらしい。ガラスの質を高めるということはそれに見合うだけのものにサッシュのレベルもあげないとならないし、加えて光庭側の大きなガラス戸も全体のバランスにあわせてランクをあげていかなければならなくなってしまう。
そもそも最近のサッシュはふつうの一枚ガラスのものでも遮音性能はかなり高いらしく、たとえばエアタイト仕様にしてもしなくても騒音指数はほぼ変わらないらしいのである。あと、これは母が OZONE で聞いてきた話だが、車の騒音という面で見た場合にはペアガラスよりも一枚ガラスの方が遮音性能が高いというのである。それ以外の音の例は母が聞いてきた話だからわからないが、ともかく当初の計画通り、一枚ガラスで一ランク上のサッシュを使い、どうしてもうるさいという場合には後からスペーシアを入れたらどうだろう?というところで話は落ち着いた。

と結局たっぷり打合せといってもいいくらいの話をしてきたみたいで、病み上がりとまで行けてない母ゆえ、帰ってきてからどっと疲れてしまったらしい。なんせ病んでなくても打合せは疲れますからね。おつかれさまです。

−現場、薬局、セブンイレブン、喜久月、初音すまい研究所
−15:00〜18:30
−豊田さん、矢原さん、母

by m-louis : 15:48 | comments (0) | trackbacks (1)

2004年02月10日 (火)

トステムのカタログ請求

040210_tostem.jpgサッシの色味情報等を改めて確認したくて、トステムのカタログ請求をしたのだが、想像を遙かに超える量のカタログ類が届いてしまって、ちょっと焦ってます。
カタログ請求のフォームページを改めてよく見ると商品別カタログセットには冊数がしっかり併記されてて、ちゃんと確認してから請求すべきだった(^^;)

参考までにどれをチェックしたらこれだけの量になったか追記しときます。

2004年02月07日 (土)

フッコーの吹付材

株式会社フッコーの大阪営業所にメールで請求したALCパネルへの吹付材のサンプルが届いた。
請求したのは「FMX(吹付)キャンバス FMX-101〜110、116」と先日初音すまい研究所で見せてもらったものにプラス何色か加えてみた。

しかし、これらサンプルは並べて見るのと単体で見るのだけでも印象が異なるように、実際に建物に使われたときのイメージを想定するのは非常に難しい。
初音すまい研究所で玄関〜パーゴラ位置に使われるガルバリウム+杉縁甲板+吹付材の組み合わせを見たときには FMX-101 が一番スッキリした組み合わせとなる印象を受けたが、単体で見た場合には FMX-103 の方が好ましい色に見えてしまう(それは父も妻も同様)。
ただ、ここでは組み合わせから生まれる色合いの方が重要なわけで、そういう意味では FMX-101 となっていく可能性が高そうだ。

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