カブトエビとはそう、あの学研の「科学」の付録に付いてくる「生きている化石」とも言われる甲殻類の淡水生物である。乾燥した卵を水に入れておくと孵化してミジンコのように泳ぎ出すというインスタントラーメン感覚で飼える生物だった。ただ、孵化してちょろちょろ泳ぎ回るようになって以後の記憶がほとんどない。Wikipedia にも寿命が短く数ヶ月で死んでしまうとあるが、結局飼育ケースだけ使い回してた気がする。
ところでカブトエビを発見したとき、実は私はちはるさんに「カブトガニがいる」と話していた。それに対し、ちはるさんは正しく「カブトエビ」と言い直して受け答えされていたのだが、私は私であくまでも「カブトガニ」と繰り返し呼んでいた。というのも学研の付録では「カブトガニ」という名前だった印象が強くあったからだ。
しかし、Wikipedia で調べればそれは「カブトエビ」であり、「カブトガニ」は別種の節足動物(甲殻類ではない)として紹介されている。「生きた化石」と呼ばれる共通性はあるが、前者は淡水、後者は海水の生物なのだ。ちはるさんもさぞかし訝しく思われてたことだろう・・とここは素直に自分の記憶違いを反省すべきところなんだろうが、ところが「教えて!goo」には一つ興味深い質問が載っていた。それは私と同じように学研の付録には「カブトガニとあったのでは?」というものである。完全に裏の取れた回答が得られているわけではないので、実際のところは定かではないが、どうやらある時期の世代はカブトガニを飼っていたか、あるいは記載ミスか何かで「カブトエビ」を「カブトガニ」と思い込まされていた可能性が考えられる。
と読み間違えの言い訳はこの辺にするが、ついでにもう一つ、確証の持てないこぼれ話を(笑) 例の空から降ってくるおたまじゃくしだが、義父によれば、あれは鷺の仕業じゃろうとのこと。この時期、鷺は子育てのために口の中におたまじゃくしなどの餌を大量に含んで、それを雛の待つ巣まで運んでやるんだとか。とすれば、何かの拍子にそれをごそっと落とすことも充分考えられる。日本野鳥の会は「オタマジャクシは鳥にとってまずい食べ物。栄養価も低い」と否定的なんだそうだが。。
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