2006年11月04日 (土)

金継ぎ nico: 金継ぎの展示

nico

根津藍染町の丁子屋さんの通りを挟んで向かいにキウイ棚のあるお宅があり、その脇の路地を入っていくと大阪屋荘という、なぜに谷中で大阪や?とツッコまずにはおれない集合住宅が出てきて(って、そのツッコミをいつも受けてるのはこのブログでありますが>汗)、その1階に金継ぎ「nico」はあった。

実は最初、前回エントリーしたステンドグラス工房「nido」のつもりで行ってみたらば「nico」だったという、、「d」「c」違いだったわけだが、そもそも私が「金継ぎ」の意味をちゃんとわかってなかったから、このような勘違いは生まれたのである。

「金継ぎ」とは芸工展マップの金継ぎ「nico」説明冒頭にもあるように「割れた陶磁器を漆で直す技法」のことである。読み方は「かなつぎ」ではなく、「きんつぎ」であることもググっているうちに知った。「かなつぎ」という風に読むと、如何にも額などを作ってそうなところに感じられないだろうか?(汗)

nico

展示は内外両方にあって、外は終日入り口前のブロック塀に金継ぎした陶磁器などの写真展示パネルを、中は土日と最終日のみの展示で、金継ぎした陶磁器を展示して、それらに触ってもよいことになっていた。もともと割れた陶磁器を継いだものとはいえ、デジタル一眼レフを肩からぶら下げていたので、別のところを傷つけてしまわないかと結構緊張した(いや〜、こーゆー場にごっつぇぇデジ一はホンマに鬱陶しいです)。

会場では「漆直しセット」なるものが 3,000円で売っていた。「漆直しと金継ぎの違いについて」は金継ぎ「nico」サイトの同エントリーを読まれるとよいだろう。とにかく「漆直し」の技術だけで陶磁器の補修は可能ということのようだ。ご興味あられる方は同「販売しています!」のエントリーまで。ちょっと面白いのが、同エントリーで紹介されてる「漆直しセット」の写真を見てると、芸工展マップが想起されること(笑)

尚、10月17日付の Kai-Wai 散策「nico」のエントリーで紹介されてる「湯島のnico」というお店は輸入雑貨メインのお店ですので、くれぐれもお間違えなく!
あと、全然関係ないけど、Velvet Underground の nico は1938年10月16日生まれのようで、偶然にも私が金継ぎ「nico」に初めて行った日と一致していた。まあ、休みだったのだけど(泪)

谷中芸工展200651(逢) 金継ぎ nico: 金継ぎの展示 割れた陶磁器を漆で直す技法「金継ぎ」を展示します。
また小さなカケならご自宅で簡単に直せる「漆直しキット」を販売します。
期間中は予約不要です。
10/14, 15, 21〜23/11:00〜18:00頃 台東区谷中2丁目
⇒公式サイト: 金継ぎ nico

【写真上】2006.10.16 11:44, 谷中2丁目/nico 前の路地
【写真下】2006.10.16 11:42, 谷中2丁目/nico の入り口看板

by m-louis : 2006.11.04 11:44
comment

こんにちは
丁子屋さんの記事拝見しました。家内の家は数代前まで藍染め屋(多分農業と兼業)ですので、いまでも町内では屋号のかわりに「紺屋さん」と呼ばれています。
現在もその母屋を含めた隣接地に私たちは居住しています。
藍の釜?は地中に埋まっているそうで、染めの見本帳と数点の現物以外に当時を偲ぶものは残っていませんが、かなり実用的なものを扱っていたみたいです。
ふとしたことから、ルーツはつい1−2年前に判明しましたが、享保年間に隣の町から婿養子の来た祖先が創業したそうで、隣町の方には型紙多数など貴重な資料が残っていました。

by e_fan : 2006.11.19 12:54

>e_fanさん

丁字屋さんですが、実は私が前を通ると不思議とお休みの日が多く、未だ店内に入ったことがありません。と言いますか、リンク先のブログ「Kai-Wai 散策」でも書かれてますように、ちょっと敷居の高い雰囲気がありまして、空いていたとしてもなかなか入るのに勇気が入りそうです(ご主人、お優しいとのことですが)。

一度、伝統的対象となってしまったものを現在の市民の日常に引き戻すのは容易ではないでしょうが、こればかりは人が知ろうとする意欲を持つことから始める以外にないのかもしれませんね。

by m-louis : 2006.11.21 05:49









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