2004年12月10日 (金)

ギャラリー宙(そら)

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MIZO氏、来訪 のエントリーでも取り上げた私の母の従姉弟にあたる福島在住 MIZO氏が始められたギャラリー「ギャラリー宙(そら)」のことを再度案内しておきたい。

MIZO氏は私が子供の頃に唯一、同じ視線で遊び相手になってくれる親戚筋の「お兄さん」であった。立場上は私の従姉弟叔父にあたるわけだが、「おじさん」という感覚はまったくなかった。母よりも10歳若いので、当時はまだ学生もしくは卒業したての頃だったはずで、もちろん見た目的にも「おじさん」という年齢ではない。だが、そうした実年齢的な問題以上に、これはちょっと失礼な言い方になるかもしれないが、とにかく子供時分の私にとっては唯一「大人」って感じのしない身内の大人だったってことが重要だったように思う。
彼には「お風呂」という抱っこ技があって、体を窄めて抱きかかえられ「アツーい熱い」といってぎゅーっと締められたかと思えば「ぬるーい温い」と開放される。ちょっと状況説明が難しいが当時の私はそんな動作を繰り返す「お風呂」が大好き(お風呂の中で行われていたわけではない)で、彼が三鷹の家に遊びに来たときにはいつも「お風呂やって! お風呂やって!」とまとわりついていたものだ。
その後、月日は流れ、私も「大人」といえるような年齢に達し、十数年振りくらいに再会したのは、祖母さだゑの葬儀のとき(1995年11月)であった。

MIZO氏は上記ギャラリーサイトのプロフィールページには全く書かれていないが、私と同じ美術大学の日本画科の卒業生であり、一概に日本画家と括るのは難しいが、画業を志し、また一時期は福島県立美術館の学芸員も務めてられた人である。だから、おそらくは私の家に寄られる理由は他の親戚のような、所謂親戚付き合いとしてのものとは異なるものだったに違いない。祖父・金猊に真っ向から芸術論を挑んでいたのか、あるいは直接的な技術指導を仰いでいたのか、それとも他愛もない話をするのを楽しんでいたのか、それは私の知るところではないが、いずれにせよ、MIZO氏にとって三鷹金猊居を訪問することにはある特別な意識が働いてただろうことは推察される。まあ、もちろん当時の私はそんなこととはつゆ知らず、遊べる大人が来たと喜んでいたわけだが、彼の存在を改めて意識し始めたのはやはり自分が学生時代の頃だっただろうか。
そして祖母の通夜の晩、親戚一同で食事をしたときには自然と彼と向かい合わせの位置に座っていた。

そのとき、何を話したかというのは覚えていない。だが、一つ言えるのはそのときの十数年ぶりの再会が「再開」となって現在に至るということだ。もちろん福島⇔東京、福島⇔大阪と距離の問題があってそう簡単にはお会いできないが、お互いに「ギャラリー」という場所を持ったこと、またプロフィールによると「目下、サイト管理人道猛特訓中」ということのようでもあるので、今後、コンタクトを取る機会も大いに増えそうである。また、これまでに開催した祖父の作品展のみならず今回の家作りにおいても MIZO氏が貴重なアドバイザーであったことはここに記して謝辞としたい。

以上、ギャラリーの案内というよりは、MIZO氏との思い出話に終始してしまったが、ギャラリーについてはまだ私が訪問していないので、福島まで行ったときに改めてレポートしたい。ちなみに現在、義兄の4人の子供たちに会うと「お風呂やって!やって!」とせがまれる自分がここにいる(長男は卒業したが)。

□◇
ギャラリー宙(そら)
所在地:福島市松木町2-9 松木町ギャラリービル2階
開廊時間:午後〜午後8時
入場無料/企画展開催中は無休
問い合わせ:tel/fax 024-533-4884
Webサイト:http://www.geocities.jp/jwgsq486/

by m-louis : 2004.12.10 05:21
comment

読んだよん。全く問題ないだす。近日中に次回展覧会のご案内をUPの予定。んではまたね!

by MIZO : 2004.12.12 17:39









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