確かに芸工展のような機会でもないと、谷中ぎんざのすぐ脇にあるとはいえ、細い路地の一歩奥に入ったところにある nidoは、若い女性などには入っていくのにちょっと勇気の要る場所かもしれない。
入り口に「ファミリー服装学院」「マキシマ研究所」といった看板があるってことも、最初から目的にして行く人でないと、深追い散策人でもない限りは私有地に侵入するような感覚に陥りそうである(笑)
ところで公式サイトの「about us」によると「nido」とはスペイン語の「巣」の意味であるらしい。
ということは、谷中M類栖の「栖」と意味を同じくするというわけだ。
芸工展バッヂの一文字漢字には「蝉」が割り当てられていたが、もし自由に漢字を決めることができたならば、nidoさんはきっと「巣」にされていたにちがいない。
ちなみにうちだったらば迷わず「栖」だった。が、実際に割り振られたバッヂは「遊」と「懐」だった。なぜか間違って二つ配られていたのである。
展示物としては手前のギャラリースペースではフォトグラファー中藤毅彦さんの写真展『atmosphere』が、奥の工房スペースではNゲージの模型電車にステンドグラスを被せた「nido特製花電車」が置いてあって、夜7時からの気まぐれキャンドルタイムではあかりのついたキャンドルハウスの間を花電車が走るらしい。生憎私は昼時に行ってしまったので花電車が動くところだけ見せてもらったが、一回くらい夜に見に行っておくべきだったと今にしてちょっと後悔している。
谷中M類栖/1f で今回展示した祖父が祖母を描いた小さな肖像画などは安物の味気ない額に入っているので、いつか nidoさんと一緒に作ってみるのも面白そうである。
【写真上】2006.10.21 11:54, 谷中・よみせ通り/nido への路地入り口
【写真下】2006.10.21 11:54, 谷中・よみせ通り/nido の入り口看板
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